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2018年8月 6日 (月)

八坂神社 本殿を囲む摂末社たち

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日の記事の八坂神社の後編で、本殿の周囲にある摂末社や史跡を巡ります。八坂神社では摂社と末社を区別していて、ここにある摂社は一つだけです(先日の記事の疫神社も摂社です)。

本殿の西に「大年(おおとし)社」があります。祭神の大年神は八坂神社の主祭神・素戔嗚尊(すさのおのみこと)の子で、穀物守護の神、農耕の神として祀られています。ここから右回りに回ります。

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「十社」 右から多賀社、熊野社、白山社、愛宕社、金峰社、春日社、香取社、諏訪社、松尾社、阿蘇社。 全国各地の神社の祭神を祀ります。

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本殿の西北に「神馬舎」があります。古くから八坂神社に神馬が奉納され、記録では平安時代初期の延喜20年(920)に朝廷から奉幣走馬が献上されたのが始めです。以後、祇園会(6月15日)や年始に朝廷や将軍家から神馬が奉納されてきました。

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明治8年までは実際に境内で神馬が飼われていたそうですが、現在は奉納された木製神馬2頭が安置されています。かっては正月7日に青馬(後に白馬)を見ると邪気を祓う払うとされ、大伴家持「水鳥の鴨の羽の色の青馬をけふ見る人は限りなしといふ」(万葉集)。

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境内の北西の隅に「絵馬堂」があります(西の楼門からは左手になります)。建物は江戸時代の建造で、おそらく京都では一番大きな絵馬堂です。多数の貴重な絵馬が奉納されていて、明治時代末に整理されて『官幣中社八坂神社扁額集』にまとめられています。

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絵馬堂の前は、境内で屋台を出している方の駐車場になっていて雑然としています。右手に八坂神社の北門(北鳥居)があります。下は外(北)から見たところで、右に絵馬堂があります。

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絵馬堂の前の東西の道沿いに末社が並んでいます。「厳島社」 祭神の市杵島比売命(いちきしまひめのみこと)は素戔嗚尊の持つ剣から産まれた三女神のひとりで、舞踏、謡曲の神です。最近社殿を造り替えたようです。

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祇園甲部の芸舞妓さんから奉納された玉垣が囲んでいます。中央付近には井上八千代さんを始め、京舞井上流家元の皆さんの玉垣がありました。

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「祖霊社」 八坂神社の役員や関係物故者などの御霊を祀ります。ここだけは社殿の前に屋根が設けられています。

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「五社」 右から八幡社(武の神の応神天皇)、竈社(竈の神の奥津日子神、奥津日売神)、風神社(風の神の天御柱命、国御柱命)、天神社(薬の神の少彦名命)、水神社(水の神の高おかみ神、罔象女神)を祀ります。貴船神社と同じ神もありますね。

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「刃物社」 日本神話に登場する製鉄・刀鍛冶の神、天目一箇神(あめのまひとつのかみ)を祀ります。右に「刃物発祥地」の石標があります。この神は神話にはたびたび登場して刀を作り、「目一箇」は鍛冶のときに片目をつぶる様を表すといわれています。

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本殿の東北にある「日吉社」 大山咋神 (おおやまくいのかみ)、大物主神(おおものぬしのかみ)を祀ります。大山咋神は素戔嗚尊の3世の孫、大物主神は7世の孫で、大国主命の分魂(わけみたま)とされます。北東の鬼門を守る方位除けの神でもあります。

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「夜泣石」(夜啼石) 日吉社の前にあり、夜になるとすすり泣く声が聞こえるといわれます。以前から木の根元にあるとされてきましたが、木が枯れて伐採されてしまいました。ここからは本殿の東を通る南北の道を歩きます。

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「美御前(うつくしごぜん)社」 素戔嗚尊の持っていた十拳(握)剣(とつかのつるぎ)により生まれた三女神(宗像三女神)を祀ります。美を象徴する神とされ、祇園の芸舞妓、美容理容、化粧品業者の崇敬を集めています。右にご神水「美容水」が湧いています。

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しばらくすると、海外からの団体の皆さんが来ました。女性の方はこの末社は見逃せませんね。

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「祓所(はらえど)」 周囲に結界をつくり、神儀の際に神前に進む神職や参拝者、供え物をお祓いする場所だそうです。この地が神聖な場所であると推定される理由はありますが、それは別の機会に。

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摂社「悪王子(あくおうじ)社」 素戔嗚尊の荒魂(あらみたま)を祀ります。悪とは強いという意味で、荒魂は現実に姿を顕し霊験あらたかな神です。もとは東洞院四条下ル元悪王子町にあり、何度か移転の後、明治10年にこの地へ遷されました。

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平安時代後期、白河法皇が祇園女御のもとへ行く途中、このあたりで鬼を見ました。供の忠盛が生け捕りにすると老法師が燈籠に火を灯すところでした。その勇気に感動した法皇は、身ごもっていた祇園女御を忠盛に与え、生まれたのが平清盛だったといいます。

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「大神宮社」 祭神として、八坂神社の主祭神・素戔嗚尊の姉神・天照大神と衣食住を始めとした産業の守り神の豊受大神(とようけのおおかみ)を祀ります。

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伊勢神宮の内宮と外宮に祀られた2神でもあり、その式年遷宮による木材を使って、平成28年に瑞垣と門が改修されました。

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「二見岩(ふたみいわ)」 内宮と下宮の間にある小さな岩ですが、実は地面に出ている部分はわずかで、地中では地軸に達するほど深く伸びているといわれています。

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大神宮社の前に「祇園水」が湧いています。「力水」ともよばれ、この水を飲んでから美御前社にお参りすると、美人になるとされています。授与所の横に祇園水の自動販売機があります。

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円山公園へ通じる東の鳥居の前に「玉光(たまみつ)稲荷社」があります(左の祠です)。五穀豊穣、商売の稲荷神「宇迦之御魂神(うかのみたまのかみ)」を祀ります。

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玉光稲荷社の左にある石段を上ったところに「命婦(みょうぶ)稲荷社」があります。玉光稲荷社の奥宮で、「三狐神(みけつかみ)」を祀ります。ちなみに、命婦は五位相当の女官のことで、稲荷神のお使いの狐がこの官位を授かったことからこの名があります。

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ここは、八坂神社では一番高いところにあります。次に、東の鳥居をくぐります。

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「清々館」 祇園祭で活躍した清々講社の建物ですが、中に茶室があり八坂神社の「月釜」が行われます。月釜とは毎月決まった日に行われる茶会のことで、八坂神社では3日に行われ一般の参加も自由です(参加料が必要)。

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「祇園祭山鉾館」 祇園祭の山鉾は町会所に保管されてきたのですが、中には町会所の所有や使用に問題が生じた町内もありました。公的な収蔵庫の要望が大きくなり、昭和43年に建設されました。建物は高床式になっていて10基の山を保管しています。

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コメント

いつもの神様だらけのところ。
一気にたくさん参れて、いいですよね。
最後の絵馬が、風情があっていいですね。
涼しい絵馬です。

投稿: munixyu | 2018年8月 6日 (月) 15:08

★munixyuさん こんばんは♪
こんなに長い絵馬は珍しいと思いました。裏にお願いごとをいっぱい書けますね。

投稿: りせ | 2018年8月 9日 (木) 00:04

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