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2018年7月 2日 (月)

木屋町散歩と地震被害

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

一昨日の西木屋町通四条を後に、高瀬川沿いに咲く紫陽花を見ながら木屋町通を北に歩きました。ここには、様々なお店が並び、幕末を中心としてたくさんの史跡があります。それらは今まで何回も紹介しているので、今日は特に目についたものだけにします。

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昨日の記事の最初に、先日の地震の被害をまとめると書いておきながら忘れてしまいました。今日は高瀬川沿いの風景を眺めながら、文化財を中心に被害状況を紹介します。(上の2枚の写真は四条通付近。)

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6月18日(月)に起きた「大阪府北部地震」では、京都府南部(市内)では震度4以上の揺れがあり、震度5強が中京区、伏見区、西京区、亀岡市、長岡京市、八幡市、大山崎町、久御山町、5弱が宇治市、城陽市、向日市、京田辺市、南丹市、井手町、精華町でした。

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京都市立立誠小学校跡地 京都市は大手不動産会社「ヒューリック」と契約を締結し、既存校舎を保存、再生しながら敷地の西にホテルを併設した複合施設を建設、平成32年春に開業する予定です。校舎の南に4月1日に図書館がオープンしました。

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旧立誠小学校校舎内にあった「立誠シネマ」は出町枡形商店街で「出町座」として再出発し、同じく校舎内で営業していた「Traveling Coffee(トラヴェリングコーヒー)」はこの図書館内に移転しました。

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地震による人的被害は負傷22名で、自宅でベットや椅子から転倒や、家具や食器による負傷がほとんどですが、外で転倒や驚いたペットに咬まれたケースもありました。市内ではエレベーターへの閉じ込めが6件ありました。(七ノ舟入付近)

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住家被害は昨日(7月1日)の段階で1,554棟でいずれも一部破損で、認定調査継続中ということで毎日増加しています。最新の被害状況は、京都府のホームページの「大阪府北部を震源とする地震に係る対応について」というページに毎日更新されています。

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道路や鉄道の被害について、高速道路と鉄道はいずれも通行止め解除、運転再開されています。府道や市道などは、民家の壁や互、ブロック塀などが道路に散乱した被害が多く、ほとんどが撤去されましたが、一部でカラーコーンによる通行規制が続いています。

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文化財については、国指定33件、府指定17件に被害があり、この件数はここ数日変わっていません。(突き当りは先斗町歌舞練場)

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国指定の文化財の内訳は、国宝2件、重要文化財:21件、史跡及び名勝1件、史跡3件、名勝2件、登録4件です。(瑞泉寺、つい最近記事にしましたが、ちょっと紫陽花を見てきます。)

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国宝では、大山崎町にある妙喜庵の茶室(待庵)で、外部土壁の一部に亀裂が入りました。同庵の書院(重要文化財)の欄間の竹ノ節が傾斜(軽微)しました。

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同じく、木津川市海住山寺の五重塔(国宝)の相輪の一部が破損落下しました。

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被害があった国指定史跡及び名勝は平等院庭園で、土塀瓦数枚が落下しました。 国指定史跡では、本願寺の唐門で東側土塀の瓦が一部落下、大覚寺御所跡の建造物の壁に亀裂が入りました。(三条通を渡りました。)

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同じく国指定史跡の、石清水八幡宮境内の灯籠9基が転倒、灯籠33基の擬宝珠が落下、石柵の一部損壊、信長塀に亀裂が入りました。

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国指定名勝としては、東本願寺渉成園の藤棚「紫藤岸」が倒壊、八幡市の松花堂及び書院庭園で地割れ、茶室の変形、蔵の瓦・壁崩落等がありました。(御池通の北のセレマかもがわホールの前に「スポンサー花壇」があります。)

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御池大橋西詰の「療病院址」の碑 療病院は京都府立医科大付属病院の前身で、明治5年(1872)ドイツ人医師ヨンケルを招いて開設。東京遷都で沈滞した中、蘭方医明石博高が奔走して、寺院を中心に花街の芸妓も協力して資金を集めた民間の施設です。

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府指定文化財の被害は、指定建造物6件、史跡1件、名勝1件、登録建造物3件、環境保全地区4件、暫定登録2件です。府指定名勝では、宇治の浄土院養林庵書院庭園の灯籠擬宝珠が落下、府指定史跡では萬福寺境内の門の瓦の一部が落下しました。

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残りの国指定重要文化財や府指定文化財などは、まとめて被害の種類に分けます。(木屋町通に戻ります。)

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仏像に被害があったものは、西園寺(上京区)の木造阿弥陀如来坐像の頭部の肉髻珠が脱落 、三十三間堂の木造千手観音立像57躯の天衣や持物等の脱落・落下、泉涌寺の木造観音菩薩坐像の宝冠の装飾が脱落しました。

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建物や塀の壁、天井、あるいは装飾品などが剥がれ落ちたりき裂が入った文化財が多くあります。左京区旧武徳殿、本願寺伝道院、大覚寺宸殿・客殿、隣華院玄関、向日市南真経寺本堂・開山堂、聴竹居(大山崎町)茶室・閑室・本屋、萬福寺附廊・松隠堂庫裏、

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城陽市堀家住宅長屋門(建物全体にねじれ・歪みも)、八幡市の伊佐家住宅主屋・内蔵、正法寺大方丈附玄関、 松花堂書院(軸部変形、内部の鴨居が脱落等)、中村家住宅大歌堂(杉板天井の外れ)、善法律寺本堂、亀岡市の穴太寺方丈・庫裡などです。

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屋根などの互が脱落した文化財は、角屋、伏見区月見館本館、十輪寺本堂、萬福寺
大雄宝殿、宇治市恵心院本堂、八幡市の伊佐家住宅附高塀、海住山寺稲荷社です。向うは佐久間象山(右)と大村益次郎(左)の遭難碑です。

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境内の灯籠が転倒あるいは一部が落下した文化財は、亀岡市の穴太寺境内、?田野神社、與野神社、鎌倉神社などです。国指定の石清水八幡宮も含めて、灯籠の被害は八幡市と亀岡市に集中しています。

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以上の文化財は国や府の指定文化財で、それ以外の文化財の被害については京都府も把握していないようです。先日記事にしたように、昨年から京都府は「府暫定登録文化財」の指定を始めました。

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文化財の指定や登録を受けていない歴史的建造物や絵画、仏像などについて、保護の裾野を広げ、散逸を防ぎ、保存維持するのが目的で、調査や登録の手続きを簡素化し、修復や防犯・防火対策などの補助制度を設けているそうです。

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地震で被害があった府指定文化財の中に暫定指定2件が含まれていて、早速この制度の効果があったといえます。下は「高瀬川一之舩入」で、現存する唯一の舟入で、昭和9年(1934)国の名勝天然記念物に指定されました。

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高瀬川の北端に「島津製作所創業地」の碑があります。明治8年(1875)に創業した島津製作所は、その後のオムロン、京セラ、村田製作所など京都の近代化に寄与した企業の先駆けとなりました。右手に島津創業記念資料館があります(下の写真)。

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コメント

紫陽花、本当に綺麗ですよね。
大ニュースにならない見えにくい被害は、
支援もなく大変ですね。

投稿: munixyu | 2018年7月 3日 (火) 18:24

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