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2018年5月17日 (木)

葵祭2018 賀茂街道から上賀茂神社へ

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事で京都御所を出発した葵祭の行列は、下鴨神社で「社頭の儀」を行います。下鴨神社は大変混雑するので、午後に上賀茂神社に向かう行列を賀茂街道で待ち受けました。先頭は行列を先導する平安騎馬隊で、今度は女性警察官が騎乗しています。

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昨日の記事で行列の所役(様々な役の参列者)を紹介したので、ここでは目についたものだけを。「馬尻」は騎手のことですが、馬は上賀茂神社の創建と葵祭において特別な意味をもっています。

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「牛車」 こちらはかって勅使が乗った御所車で、手綱を引っ張る童女がかわいい。

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「勅使代」 この行列(路頭の儀)には勅使の代理が参列しますが、上賀茂神社では本当の勅使が登場します。

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「風流(ふりゅう)傘」 担ぎ手が4人いますが、実際に担ぐのは一人でこまめに交代していました。花笠は葵祭で重要なアイテムです。

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斎王に仕える女官たちがやってきました。「命婦」など上級の女官には花笠がかざされます。

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「斎王代」が乗った「腰輿(およよ)」、前を行く童女(わらわめ)たちは猛暑の中の長時間の行進でも元気です。

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「斎王代」 上賀茂神社では重要な儀式が待っています。

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後にも童女が従います。

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「騎女(むなのりおんな)」 凛々しい!

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行列の最後の「牛車」、かっては斎王が乗り女房車とも呼ばれました。

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行列の最後を見届けて、私は上賀茂神社に急ぎました。自転車で賀茂川の対岸(左岸)を走り、途中で斎王代を追い越しました。

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上賀茂神社の一の鳥居と二の鳥居の間の芝生に来ました。行列は二つの鳥居の間の参道を進み、二の鳥居内で行われる社頭の儀に臨みます。斎王代の前に花笠だけが来ました。

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花笠は二の鳥居の横にある「風流桜」の前に飾られます。毎年見事な花を咲かせる枝垂れ桜ですが、その名は風流傘にちなんでいます。

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斎王代たちが神官に導かれて一の鳥居から参進します。ここでは、輿や馬から降りて歩きます。

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童女たちは慣れない衣装や履き物で約8㎞の道を歩いてきました。

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女官たちが斎王代に続いて二の鳥居内に入ります。

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上賀茂神社の社頭の儀は、天皇陛下から託された祭文と幣物を神社の祭神に奉納する儀式が中心です。

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しばらくしてから、一の鳥居の近くから「近衛使代」が勅使を伴って本殿まで参進します。「勅使」は天皇陛下からの御使いで、現職の宮内庁掌典職が派遣されてきます。

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「舞人」と「陪従(べいじゅう)」が勅使に従って参進します。陪従は歩きながら琴や笛の演奏をしています。

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社頭の儀は二の鳥居の内側で行われ、芝生席からは見えません。ただし、マイクで詳しく式次第を説明してくれ、内部の参列者に合わせて何度も起立・低頭(お辞儀)をさせられます。二の鳥居横で、検非違使の武官たちが式を護衛しています。

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勅使による奉納の後、「牽馬(ひきうま)の儀」が行われます。これから走る馬を神様にお披露目する儀式で、牽馬の儀を終えた2頭の神馬が一の鳥居から出てきます。二の鳥居内では引き続いて、「東遊(あずまあそび)」の奉納があります。

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この後、勅使が御所屋に移り、これから行われる「走馬の儀」を拝観します。

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新たに7頭の馬が二の鳥居の中に入りました。こちらの乗尻(騎手)は騎乗のまま参拝します。

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神前から戻った馬はそれぞれ勅使に拝謁します。少し違いはありますが、下鴨神社の社頭の儀の後も走馬の儀が行われます。

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ところで、葵祭で馬が走る由来は、神社の創建に関わる神話に基づいています。(走馬の儀では、最初に神馬の2頭が一の鳥居から二の鳥居まで走ります。)

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神代の時代に、上賀茂神社の祭神・賀茂別雷神(かもわけいかずちのみこと)は、雷鳴とともに天から降ってきた一本の丹塗矢(にぬりのや)の霊力で母神から生まれました。外祖父の神は、その成人を祝う宴の席で、(二頭の神馬が走った後、勅使は退席します。)

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別雷神に「父と思う神に盃をすすめよ」とちょっと失礼な質問をします。別雷神は「父は天神(あまつかみ)なり」といって盃を天に投げ、屋根を破って雷鳴とともに天へ昇ってしまい、母神は嘆きました。(神馬の後、4頭の馬が走りました。)

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その後、母神は夢の中で「葵を飾り、馬を走らせてまつりをせよ」との別雷神のお告げを聞きました。その通りしたところ、別雷神が境内の北方の神山(こうやま)に降臨しました。それ以来、葵を飾り馬を走らせて祭りを行う賀茂社が創建されたという話です。

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走馬の儀の乗尻は賀茂競馬と同様、賀茂県主(あがたぬし)同族会、すなわち、神社を創建した賀茂氏の子孫の皆さんです。賀茂競馬では危険を伴う様々な乗馬の作法があり、みな小さいときから訓練をしているそうです。

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式が終わったあと、二の鳥居が開放されました。細殿前の立砂は、別雷神が降臨した神山をかたどり、その上の松葉は目印となった松の木を表しているそうです。

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コメント

京都は、本当にイベントが大きくていいですよね。
他の県には、こんな大きなイベントはないと思います。
凄いことですね。

投稿: munixyu | 2018年5月17日 (木) 11:27

★munixyuさん こんばんは♪
かっての葵祭は国家的な祭りで、単に祭といえば葵祭のことだったそうです。現在でも実際の宮内庁の職員が派遣される勅祭の一つになっています。

投稿: りせ | 2018年5月19日 (土) 00:44

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