« 橋寺放生院 宇治橋の守り神 | トップページ | 三室戸寺 創建秘話とつつじ・しゃくなげ »

2018年5月 6日 (日)

上賀茂神社 賀茂競馬2018

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Jnn_4235a
※写真は全てクリックで拡大します。

昨日は賀茂競馬(かもくらべうま)を見に上賀茂神社に行ってきました。社家町のはずれにある藤木社の周辺で乗尻(騎手)が馬にまたがって上賀茂神社の前に来ました。

競馬は左方(さかた、赤方)、右方(うかた、黒方)の二組に分かれて行います。乗尻が下馬して鳥居をくぐり、念人(ねんじん、審判)が先導して参道を進みます。

Jnn_4252a

祭神の賀茂別雷大神に競馬を見てもらうために、竹矢来の中に「頓宮遷御」といって分霊を遷します。右の青白の幕の小屋には宮司と長官が控えます。6回の番(つがい、レース)が行われ、頓宮の前に番数の鉾が建てられています。

Jnn_4289a

競馬はきそいうまともいい、かっては宮中の武徳殿で5月5日に催され、天下泰平・五穀豊穣の祈願をする儀式でした。最初に「警固衆」(小学3年と4年の皆さん)が埒(らち、馬場)を巡回して安全を確かめます(第三の番の後にも巡回します)。

Jnn_4375a

警固衆は菖蒲を腰に付けています。勝負と尚武にあやかり、尚武とは武道・武勇を重んじることです。

Jnn_4395a

平安時代の堀河天皇の時代1093年に儀式が上賀茂神社に移され、その競馬料所(競馬に関する費用等を負担する領地)として、19国20箇所の荘園が寄進されたことが賀茂競馬の始まりです。乗尻が順次頓宮にお参りします。最初に左方で、下は右方。

Jnn_4478a

それぞれ走る前に、安全を確かめ神経を集中させるために馬場内を行き来します。第一の番は「九折南下」といって、ジグザグに9回折れ曲がって南(出発地点)に戻り、それを数回繰り返します。

Jnn_4523a

かっては野生馬など競馬に慣れていない馬を走らせたので、馬を馴らしたり性格を知る必要があったそうです。また、相手の馬に接触するほど近づきます。

Jnn_4532a

最初に、出発地にある「馬出しの桜」から先馬(さきうま)が走り、その一馬身後に追馬(おいうま)が出ます。第一の番は左方が先馬と決まっています。

Jnn_4579a

一馬身後といっても、阿吽(あうん)の呼吸で先馬が走り出すので、追馬が大きく出遅れる場合もあります。

Jnn_4588a

私のいるあたりの「見返りの桐」で先馬の乗尻が後ろを振り返り、着いてこれるか!という仕草をします。勝敗はこの一馬身差が「勝負の楓」を通過した時点で広がったか狭まったかで決めます。

Jnn_4598a

対して、追馬の乗尻が、待てー!という仕草をします。第一の番は左方が必ず勝つようになっているそうです。その理由は、京都所司代が奉納した馬が走ったとき、その馬に勝つわけにはいかなかったという逸話からだそうです。、
Jnn_4635a

左の高い梯子の上に乗っている「左方後見」が勝敗の判定して、右の小屋にいる左方念人に伝え、左方の扶持(ふじ)が勝者の色の赤か青(黒)の扇を上げます。

Jnn_4663a

第二の番からは真剣勝負です。第二の番の出走前の九折南下は埒を一往復するだけです。

Jnn_4666a

両者がほとんど並んでやってきました。

Jnn_4673a

見返りの桐の先に「鞭打ちの桜」があるのですが、お構いなしに鞭が入ります。

Jnn_4686a

殆ど互角だと思っていたら、「持(じ)」(引き分け)でした。

Jnn_4692a

判定がつかない場合の「持(じ)」は両方の扇を上げます。梯子の上の左方後見、左方の小屋にいる念人、こちらの右方の小屋にいる念人へと勝敗が伝達されます。

Jnn_4708a

第三の番は、右方が先馬。

Jnn_4737a

左方が追い上げて、左方の勝。

Jnn_4751a

乗尻は自分の方の念人の所に行き結果を聞きます。すると、「お勝ちでござる」あるいは「お負けでござる」といわれます。勝った場合は、禄として白い布を貰い鞭で受け取り、誇らし気に頭上高く振り回します。

Jnn_4799a

第四の番、右方が走りだしたところで、左方は馬が暴れて落馬。

Jnn_4864a

無人の左方の馬も走り抜けていきましたが、右方の勝。

Jnn_4877a

左方は無事に立ち上がりました。現在では競馬の馬が走りますが、慣れない江戸時代の馬具を付け、観客に近い位置を走るので興奮が治まらない馬もあります。

Jnn_4901a

第五の番 乗尻は中学生、高校生、大学生からベテランまでいて、出身地も全国に渡っています。

Jnn_4939a

こちらは左方の勝。勝った乗尻は頓宮にお参り(報告)するのですが、見えにくいので最後だけ。

Jnn_4964a

第六の番 最後の番は第一の番と同様に九折南下を何回も繰り返します。かっては、十番もあり、全てが同じように九折南下をしていたので、陽が暮れて灯りの下で走ったそうです。

Jnn_5029a

右方が出だしで大きくリードしました。

Jnn_5089a

リードを広げて右方の勝。

Jnn_5102a

結局、左方が3勝2敗1分となりました。

Jnn_5159a

左方が勝った年は、豊作となるなど縁起がよいそうです。もともと1勝のハンデがあるので、左方が勝つ確率は高くなっています。

Jnn_5175a

最後に記念撮影。

Jnn_5210a

暑い日でしたので、子供たちは「ならの小川」で水遊び。

Jnn_5228a

今日もお越し頂き、ありがとうございます。お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

  ★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Jnn_4559a

|

« 橋寺放生院 宇治橋の守り神 | トップページ | 三室戸寺 創建秘話とつつじ・しゃくなげ »

コメント

春は、馬関係の行事が多いですね。
昔はやっぱり馬が大切だったのですね。
颯爽と走る馬の姿は、いいものです。

投稿: munixyu | 2018年5月 6日 (日) 12:28

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 橋寺放生院 宇治橋の守り神 | トップページ | 三室戸寺 創建秘話とつつじ・しゃくなげ »