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2018年5月16日 (水)

葵祭2018 本列 御所を出発する

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日行われた葵祭を見てきました。最初は京都御所の建礼門前を出発する祭列を見送りました。行列は勅使代を中心とする本列と女人列ともいわれる斎王代列からなり、とりあえず本列の諸役を紹介します。

「葵祭」は上賀茂神社、下鴨神社の例祭で古くは「賀茂祭」といい、起源は約1400年前に遡ります。(巡行に先立って、京都府警・平安騎馬隊の皆さんが順路の安全を確かめます。)

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欽明天皇(在位539‐571)の頃、風雨がはげしく五穀が実らなかったので、賀茂社の崇敬者であった卜部伊吉若日子を勅使として、4月の中酉の日に祭礼を行ったところ、風雨はおさまり五穀は豊かに実ったといいます。(建礼門前に行列が現れました。)

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その祭礼では馬に鈴をかけ、人は猪頭(ししがしら)をかぶって駆競(かけくらべ)をしました。(「乗尻(のりじり)」 行列を先導する左右各3騎の騎馬隊。現在は上賀茂の競馬の騎手ですが、古くは六衛府の衛士(えじ)がこれに当たったといいます。)

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「検非違使志(けびいしのさかん)」 検非違使庁の役人で、警察司法の担当者、六位の武官。この日は舎人(とねり)の引く馬に騎乗し、看督長(かどのおさ)、火長(かちょう)、如木(にょぼく)、白丁(はくちょう)など下役を率いて行列の警備にあたります。

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また、平安時代前期の819年には、朝廷の律令制度として、最も重要な恒例祭祀に準じて行う勅祭になりました。その後、応仁の乱、明治初期、第二次世界大戦によりそれぞれ中断や中止がありましたが、王朝の伝統は忠実に守られてきました。

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「検非違使尉(けびいしのじょう)」 検非違使庁の役人で五位の判官。志の上役で行列の警備の最高責任者で、舎人の引く馬に乗ります。 また、志、尉ともそれぞれ調度掛(ちょうどがけ)に弓矢、鉾持(ほこもち)に鉾を持たせて武装しています。

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「山城使(やましろつかい)」 賀茂の両社とも洛外にあり、山城の国司(五位の文官)の管轄区域です。そのため地方警察として警護の任につきます。舎人が馬の口を取り、前後に馬副(うまぞい)、後に手振(てふり)、童(わらわ)、雑色(ぞうしき)、取物舎人(とりものとねり)、白丁など従者が所用品を携えてゆきます。

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「御幣櫃(ごへいびつ)」 賀茂両社の神前に供える御幣物を納めた櫃で、下社二座、上社一座、合わせて三合の白木の唐櫃に注連縄をかけ、白丁にかつがれてゆきます。衛士が先導しています。

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「内蔵寮史生(くらりょうのししょう)」 御幣物を管理する内蔵寮の七位の文官。騎乗し両社に各1名が参向します。所用品を携えた雑色、白丁を従えています。

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江戸時代の1694年に祭が再興されたとき、内裏宸殿の御簾をはじめ、牛車(御所車)、勅使、供奉者の衣冠、牛馬にいたるまで、すべて葵の葉で飾られ、葵祭とよばれるようになりました。葵はフタバアオイで、毎年両神社から御所に納められました。

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「御馬(おうま)」 走馬(そうめ)ともいわれ、下鴨・上賀茂両社の神前で走らせ、神々にご覧に入れる馬で、2頭の馬の頭と尾には葵、柱、紙垂れをつけます。1頭に4人の馬部(めぶ)が引いて行きます。

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「馬寮使(めりょうつかい)」 走馬をつかさどる左馬允(さまのじょう)は、六位の武官で騎乗し、弓矢を調度掛に持たせています。

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「牛車(ぎっしゃ)」 御所車ともいわれる勅使の乗る車で、藤の花などを軒に飾り、牛に引かせています。現在では勅使が乗ることはなく、行列の装飾です。牛童(うしわらわ)、車方、大工職などの車役が、替え牛とともに従います。

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かっての祭儀は、「宮中の儀」、「路頭の儀」、「社頭の儀」の三つからなりましたが、現在は宮中の儀はなく、この行列の巡行が路頭の儀です。

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社頭の儀では、行列が下鴨・上賀茂両社に到着した際、勅使が御祭文を奏上し御幣物を奉納します。さらに平安時代を偲ばせるみやびな雰囲気のなかで、神馬の引き回し、舞人による「あずまあそび」の舞や走馬の儀が奉納されます。

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「和琴(わごん)」 御物の和琴で「河霧」の銘を持ち、神前で奏楽します。2人で運ばれ、後に舞人(まいびど)が続きます。

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「舞人」は近衛府の五位の武官で、歌舞の堪能者が勤め、騎乗した6人のそれぞれに雑色、舎人、白丁が従います。

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「勅使」 天皇の使いで四位、行列中の最高位者です。近衛中将が勤め、近衛使(このえづかい)ともいわれます。現在は路頭の儀には加わらず、近衛使代が勤めます。当時の様式どおり、飾太刀、馬も美々しい飾馬で、朧(御馬役人・くとり)が口を取る。舎人、居飼(鞍覆持・いかい)、手振が従います。

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「牽馬(ひきうま)」 勅使の替え馬で舎人が牽き、帰路に備えます。

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「風流傘(ふりゅうがさ)」 大傘の上に牡丹や杜若など季節の花(造花)を飾り付けたもの。行列の装いとして取物舎人4人でかざしてゆきます。

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「陪従(べいじゅう)」 近衛府の五位の武官で、この日は賀茂両社の社頭で歌をうたい楽器を奏する役を勤めます。7騎が各種楽器を携え、それぞれ雑色、舎人、白丁が従います。

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陪従の後に「内蔵使(くらづかい)」 内蔵寮の次官で五位の文武兼官。職名は内蔵助で、勅使が神前で奏上する御祭文を奉持しています。騎乗して、馬副、白丁らが従います。

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こちらの風流傘は造花が少し異なり本列の結びです。この後、斎王代列が続き、本日中に記事にするつもりです。

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コメント

もう葵祭でしたか。
早いものですね。
だんだん暑くなってきましたし、いよいよ夏ですね。

投稿: munixyu | 2018年5月16日 (水) 12:12

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