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2018年4月13日 (金)

京都御所 特別公開「宮廷文化の紹介」

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

桜の記事はもう少し続きますが、今日は先日特別公開された京都御所を紹介します。京都御所は、かっては春と秋に一般公開されていましたが、平成28年7月26日から申込手続不要の通年公開が開始されました(公開休止日あり)。

一方、今年の4月4日から4月8日の5日間、「京都御所 宮廷文化の紹介」と題して特別公開が行われました。少し大きいですが、特別公開の参観順路の図です。

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通年公開の入口は清所(せいしょ)門ですが、特別公開は、宜秋(ぎしゅう)門から入ります。この門は桧皮葺き、切妻屋根の四脚門で、三位以上の大名、摂家、親王、門跡、公家が参内(さんだい)する時に用いられた門です。

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「御車寄(おくるまよせ)」 公卿(くぎょう)を始めとする高位の貴族などが参内した際に、儀式や天皇との対面のため使用した玄関。後で出てくる諸大夫(しょだいぶ)の間や清涼殿、小御所等と廊下でつながっています。

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京都御所の歴史について少し。794年に桓武天皇が遷都した当時の平安京はここから約2km西にあり、中央の朱雀大路(現在の千本通)の北に大内裏(国家的儀式を行う施設や様々な役所があった区画)があり、その中ほどに内裏(御所)がありました。

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「諸大夫の間」 正式な御用で参内した公家や将軍家の使者の控えの間です。右に行くほど身分が高く、左から「桜の間」、「鶴の間」、「虎の間」と襖絵にちなんで呼ばれています。

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鶴の間と虎の間の使者は御車寄から入りますが、桜の間の使者は建物の左の沓脱(くつぬぎ)石から参内しました。*記事の最後にある「お願い」をよろしく。

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内裏はしばしば火災に遭い、その都度貴族の邸宅などが一時的に仮の内裏とされ、「里内裏」と呼ばれました。平安時代後期の院政期になると、平安京の内裏の有無にかかわらず、里内裏を皇居とするようになりました。(鶴の間)

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「新御車寄(しんみくるまよせ)」 大正4年(1915)大正天皇の即位礼が紫宸殿で行われたとき、馬車で乗り付ける玄関として新設。天皇が御所の南面か出入りされたという伝統から、南向きに建てられました。以来、天皇、皇后が昇殿する際にだけ使われます。、

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紫宸殿を囲む回廊の外に生け花が飾られていました。左から、「総本山仁和寺 御室流」、「総本山御寺泉涌寺 華道月輪未生流」、「大本山大覚寺 嵯峨御流」。

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現在の京都御所は、元は権大納言藤原邦綱の邸宅で、里内裏のひとつの東洞院土御門殿(つちみかどどの)に由来します。鎌倉時代末の1331年、光厳天皇がここで即位して以来、御所となりました。回廊にある「武徳門」から「日華門」を見たところ。

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室町時代の1392年に南北朝が統一され名実ともに皇居に定まり、明治に至るまでの約500年間、天皇の住まいでした。建物自体はその間も焼失を繰り返し、現在の建物は江戸時代末の1855年に平安時代の内裏の姿にならって再建されたものです。向うに大文字。

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回廊の南中央に「承明(じょうめい)門」があります。平安京の内裏は唐の洛陽宮にならって造られ、現在の御所や紫宸殿の回廊にある門はかっての内裏にならっています。

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正面に紫宸殿があります。この特別公開では、紫宸殿の前まで行くことができます。通年公開では、回廊の東南の隅だけ入ることができます。

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後ろには御所の正門にあたる「建礼門」があります。江戸時代の1613年に造営され、檜皮葺きで、金色の金具や透かし彫りがあります。普段は「開かずの門」で、天皇・皇后だけが出入りした最も格調高い門です。最近では外国の国王、元首も使用するようになりました。

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回廊の東は広大な広場になっていて、向うに御所の東南にある唐破風、檜皮葺きの「建春門」があります。かっては勅使の出入りに用いられ、明治以来は皇后や皇太子の御門とされ、また外国の首相も使用します。

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「日華門」から紫宸殿の前に行きます。向うに「月華門」が見えます。

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「紫宸殿」 京都御所で最も格調高い正殿で、即位礼などの重要な儀式が行われてきました。現在の建物は慶応2年(1855)の建造ですが、平安時代の建築様式にならっています。慶応4年の「五箇条の御誓文」発布の舞台ともなりました。

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紫宸殿の中央に天皇の御座(ぎょざ)の「高御座(たかみくら)」、右には皇后の御座の「御帳台(みちょうだい)」が置かれています。この紫宸殿では明治、大正、昭和天皇の即位礼が行われました。

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高御座と御帳台は大正2年(1913)に製作され、高御座には天孫降臨の様子を表現した装飾があるそうです。大正、昭和、今上(平成)天皇の即位礼で用いられ、今上天皇の即位礼のときには、東京の皇居宮殿まで運ばれました。

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「南庭(だんてい)」 白砂の庭で、即位礼ではここに旗などが並び、殿上に皇族、諸大臣、外国使臣などが参列しました。来年10月22日に皇居宮殿で「即位の礼」が行われ、その中心儀式「即位礼正殿の儀」でもこの高御座を現・皇太子が使用されるそうです。

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宮内庁は、今年の8月に高御座を東京に移送する方向で調整しているそうです。民間の運送業者に委託して陸路で搬送、皇居内で修復作業を進める見込みです。紫宸殿上から見て、左に「左近の桜」と右に「右近の橘」が配されています。

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紫宸殿の左手から清涼殿に行きますが、今日はここまでです。

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コメント

特別公開、普段見れないところが見れるって、
嬉しいですよね。
神々しいといいましょうか、何とも言えない威圧感
がありますね。
格式と言うやつなのでしょうね。
雰囲気が違います。

投稿: munixyu | 2018年4月13日 (金) 13:23

★munixyuさん こんばんは♪
記事にも書いた新天皇の即位の礼で使われる高御座と御帳台が昨日(17日)報道陣に公開されたようです。

投稿: りせ | 2018年4月18日 (水) 23:53

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