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2018年3月 1日 (木)

下鴨神社 光琳の梅と式年遷宮事業

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

下鴨神社の光琳の梅を見に行ってきました。毎年のように開花状況をチェックして、私にとっては梅の標準木のようなものです。

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この時期の下鴨神社はあまり人出がありません。

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楼門をくぐって御手洗池の方を見ると、光琳の梅は咲いているようです。

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楼門内では唯一の梅ですが存在感があります。橋殿を通して、

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御手洗(みたらし)川にかかる輪橋(そりばし)のたもとにあります。

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全体としては2~3分程度の開花状況でした。

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この梅が「光琳の梅」と呼ばれる理由について、立札には『尾形光琳(1658-1716)が、この辺りを描いたのが「紅白梅図屏風(国宝)」である。以来、この梅を「光琳の梅」と呼ばれるようになった』と書いてあります。

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この梅が「紅白梅図屏風」のモデルとはいってないのが本当のところです。紅白梅図屏風はMOA美術館が所蔵していて、左の白梅は古木で、右の紅梅はまだ若く、枝が力強くまっすぐ伸びて花が咲き誇っています。

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構図は光琳が尊敬する宗達の「風神雷神図屏風」を意識しているともいわれています。

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光琳は京都の裕福な呉服商「雁金屋」に生まれ、画業に専念して絵師として評価されたのは40歳を過ぎてからです。江戸に5年ほど滞在した後51歳のとき京都に戻り、新町二条下るに新居を構えて制作に没頭、59歳で亡くなりました。

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紅白梅図屏風が描かれたのはこの時代だと考えられています。ちょっと御手洗池の方を覗いてみます。

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最近始めた「水みくじ」は好評のようです。

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この梅が光琳の時代から生きているとすると樹齢は300年以上となり、国内でも珍しい古木となります。老梅の幹は、樹皮が黒っぽくなり、大きな裂け目や空洞が生じ、曲がったりねじれたりして、「鉄幹」とも呼ばれるそうです。

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この梅の幹は鉄幹とよばれるほどでもなく枝も多く、実際はずっと若い梅だと思われます。それでも、光琳の頃の梅の子孫だと考えるとちょっとロマンがあります。

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楼門を出て、糺の森の馬場に向かいました。

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馬場の中央付近で工事をしていました。下鴨神社では21年毎に式年遷宮が行われ、平成27年の第34回式年遷宮では関連事業として糺の森の整備が行われています。馬場の中ほどで「賀茂斎院 歴代斎王神霊社」の復興工事が行われています。

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初代斎王は、平安時代の嵯峨天皇の第八皇女・有智子(うちこ)内親王で、鎌倉時代の後鳥羽天皇の皇女・禮子(いやこ)内親王まで34代、約400年にわたって皇女が賀茂社に齋院、伊勢神宮に斎宮として奉仕、ここにそれらの斎王(齋院と斎宮)の霊を祀ってきました。

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しかしながら、昭和24年の第32回式年遷宮で造替予定のため社殿を撤去して祭神を三井社末社に遷しましたが、資金不足のためそのままになっていました。今回の式年遷宮の事業として、社殿を復興するそうです。

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こちらは一昨年に再建された「雑太(さわた)社」で祭神として神魂命(かんたまのみこと)と賀茂建角身命を祀ります。祭神の魂が玉に通じるとしてこの社の前で日本で最初のラグビーの試合が行われました。隣に「第一蹴の地」の石碑があります。

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雑太社は、前回の式年遷宮(昭和34年)のときに造替のため社殿が撤去されたままになっていて、一昨年にようやく再建されました。

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さらに南の神宮寺の跡地ででも工事を行っていました、神宮寺は神仏習合の時代に下鴨神社を統括する寺院でしたが、明治初年の神仏分離令で廃絶され堂宇が撤去されました。2014年の発掘調査で江戸時代後期の観音堂など建物跡や路面、溝が発見され、

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下の江戸時代の池跡では、中島や汀を検出して「新糺池」の概要がわかってきました。他の調査区域にあった倒木の幹がこのあたりに持ち込まれていたのを撤去しているようです。工事名は「遺構表示整備等工事」となっています。

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この神宮寺跡だけでなく、境内の泉川と御手洗川の合流地点には発掘調査で見つかった古代の祭祀遺構や奈良社の旧跡がありますが、ほとんどの参拝者は気づかずに通り過ぎてしまいます。できるだけ参拝者の興味を引くような表示を期待したいと思います。

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コメント

いい梅の花ですね。
香りがしてきそうです。
今日から3月、いよいよ嬉しい春がやって来ましたね。

投稿: munixyu | 2018年3月 1日 (木) 12:15

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