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2017年11月 1日 (水)

京都府庁旧本館 2017秋 

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

京都府庁の旧本館に行ってきました。今年は、毎週火曜日から金曜日、土曜日は第1、3、5週の午前10時から午後5時まで公開しています。

旧本館は明治37年(1904)に竣工のルネサンス様式のレンガ造の建物で、左右対称に張り出した形は、近世西洋の大邸宅をほうふつとさせるものがあります。現役の官公庁建物としては最古のもので、平成16年(2004)に国の重要文化財に指定されました。

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「京都守護職屋敷碑」 幕末の慶応元年(1865年)に完成した上屋敷は現在の府庁の敷地すべてを含む広大なものでした。門を入った右にあります。左には「京都慶応義塾跡碑」があります。こちらは明治7年に設置され、同年9月に廃止されました。

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旧本館の庭園は7代目小川治兵衛の設計です。正面のビャクシン(柏槇)は旧本館の竣工を記念して近くの神社にあったものを譲り受けたといわれており、樹齢300年を越える古木です。

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建物は平面がロの字をした2階建てで、中央に四角い中庭があります。正面に階段がありますが、まず1階を回ります。

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建物の各部屋は現在でも執務室や会議室として利用されています。下は「京都府交通事故相談所」という看板がかかっています。

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1階の北に張り出した形で「旧議場」があります。明治38年(1905)から昭和44年(1969)まで府議会の議場として使用されました。旧本館竣工110周年を記念して、平成28年に明治期当初の形に復元されました。

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内部は吹き抜けになっていて、アーチ形の曲線や蛇腹型の装飾をしたしっくい壁など変化をもたせた壁面になっています。右の議長、理事席と対面する形で60の議員席があり、2階は傍聴席です。

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旧本館の北側には2か所階段が設けられ、旧議場の傍聴席にも行けるようになっています。

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ロの字型の建物の外側が部屋、内側が廊下で、中庭がどこからでも見えるようになっています。

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中庭の中央に大きな「祇園しだれ桜」があります。「桜守」として知られる16代目佐野藤右衛門が先代とともに、昭和30年代に円山公園の祇園しだれ桜の実生(みしょう)木(種から育った木)を植えたもので、円山公園初代しだれ桜の孫にあたるそうです。

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西南にある「容保(かたもり)桜」 大島桜と山桜の特徴を併せ持つ珍しい品種で、この地が京都守護職上屋敷跡であることにちなんで、松平容保の名をとって16代目佐野藤右衛門が名付けたそうです。

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「五条大橋橋脚の石柱」 中央の石柱には天正拾七年(1589)五月吉日と刻んであり、明治10年の五条大橋改修で余った橋脚が府庁に持ち込まれた記録もあることから、豊臣秀吉が建造した五条大橋の橋脚と考えられるそうです。

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春の写真を1枚、かっては常時公開ではなく、桜の時期に特別公開がありました。

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2階に上がりました。

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南側の正面に「正庁」があります。旧本館のシンボルとなる部屋で、今日まで数多くの公式行事や式典などが行われてきました。

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和風建築の中でも格式の高い折上小組格天井で仕上げられた広い室内から、正面の欅並木の釜座通を見通すことができます。

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大正天皇即位の礼(大正4年11月)、昭和天皇の即位の礼(昭和3年11月)の際にはここで閣議が行われました。また、人類初の宇宙飛行士ガガーリンは、府庁を訪れた際にバルコニーから府民の歓迎に応えたそうです。

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正庁の東には、旧応接室、旧書記官室、旧食堂、旧知事室が並んでいます。下は旧応接室です。旧本館の旧議場を含む各部屋は、映画やテレビドラマ等に加え、商業用のカレンダーやカタログの撮影にも利用することができるようになりました。

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また、正庁、旧応接室、旧議場は、結婚式を含むイベントにも使用できるようになりました。下は旧食堂で、各部屋にある暖炉が見えます。

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2階の東南の角部屋が旧知事室です。ここは明治38年(1905)の大森鐘一知事から昭和46年(1971)の蜷川虎三知事まで24人の知事が使用しました。

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部屋の片隅に勅使を迎える机があり、机には菊の御門が付いています。向うに烏帽子を置く台もあります。

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現在は見晴らしが悪くなっていますが、かっては知事の椅子から大文字山や比叡山がよく見えたそうです。

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今まで旧本館でロケをした作品として、ドラマ「坂の上の雲」、映画「人間失格」、ドラマ「853刑事 加茂伸之助」、ドラマ「落日燃ゆ」などがあるそうです。

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旧本館の北にある2号館、地球温暖化対策として、屋上が緑化されていて「京てらす」として公開されています。

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旧本館の東にある「京都府警察本部」「京都府公安委員会」の建物、京都サスペンスではおなじみでしたが、2021年までに文化庁の大部分がこの建物に移転してくることが正式に決まりました。

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コメント

京都府庁の旧本館、凄い建物。
まだ使えそうなのにもったいないような気がします。
歴史を感じる、いい建物ですね。

投稿: munixyu | 2017年11月 1日 (水) 11:40

★munixyuさん こんばんは♪
旧本館の小さな部屋は現在でも使用していますが、大きな部屋や知事室などは一般に開放しています。映画やドラマ、結婚式、コスプレ撮影・・・ 何でもいいから借りてほしいようです(使用料は結構な値段ですが)。

投稿: りせ | 2017年11月 3日 (金) 00:13

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