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2017年10月13日 (金)

行願寺(革堂) 藤袴祭

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

寺町通にある行願寺(革堂)に行ってきました。10月7日(土)から17日(火)の期間、藤袴祭が行われ、境内は藤袴で埋め尽くされています。

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「行願寺」は、山号を霊?山(れいゆうさん)という天台宗の寺院で、革堂 (こうどう/かわどう)とも呼ばれ、西国第19番札所です。藤袴が飾られている理由は、以下に紹介する行願寺の歴史からです。

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平安時代の寛弘元年(1004)に行円が一乗小川に堂を建てたのが行願寺の始まりとされます。(山門を入って左に、「延命地蔵菩薩」と「天道大日如来」を祀っています。)

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行円は猟師でしたが、射止めた牝鹿から子鹿が生まれ、傷ついた鹿が愛おしそうに小鹿をなめながら息絶える様子を見て、殺生の罪を悔やみ仏門に入ったと伝えられています。(手水舎)

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比叡山の横川で修行していた行円は、その牝鹿の皮に経文を書いて寒暑に関係なく身につけていたので、皮(革)聖(かわひじり)と呼ばれたそうです。(願い札になっている「アサギマダラ」は旅をする蝶として知られ、祭を主宰する源氏藤袴会のシンボルです。)

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行円が寺の創建を願い出て、一条天皇の勅願により建立されたことから、行願寺と名付けられたといわれます。鹿皮の行円が創建したので「革堂」ともよばれ、人々の間で話題になりました。

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藤原氏や源氏、後鳥羽上皇など歴史を動かした人々が寄進や参拝するなど寺と関わってきました。(本尊の「千手観音像」は行円の作と伝えられ秘仏になっています。本堂は文化12年(1815)の建立で、京都市有形文化財。)

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平安時代中期、藤原氏の権勢は頂点に達し、藤原道長の3人の娘はいずれも3代の天皇の中宮となりました。行願寺の創建から8年後の寛弘9年(1012)道長の息子・藤原顕信は行円のもとで剃髪出家して、行願寺の歴史にも大きな足跡を残しました。

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源氏物語の作者・紫式部は、一条天皇の中宮・彰子(道長の長女)に仕え、道長の庇護を受けて執筆活動をしました。源氏物語の初版が発行されたのは行願寺創建の4年後でした。

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本堂の南に宝物館(写真の右)があり、悲しい物語のある「幽霊絵馬」と行円上人が着ていた鹿革の衣も納められています(正月に公開)。

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一方、日本最古の巡礼路とされる西国三十三所は、2018年に草創1300年を迎えます。下は「山行円上人布教之真影」と行円上人ゆかりとされる「車石」。

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そこで、33寺院で構成する「西国三十三所札所会」(会長:石山寺座主:鷲尾遍隆)主催のもとで、「特別拝観」や当初の巡礼を再現する「徒歩巡礼」など、様々な事業を展開しています。

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本堂のななめ向かいにある「寿老人神堂」 京都七福神の一つで、豊臣秀吉が万人快楽のため行願寺に奉納したと伝えられるている寿老人像(桃山時代作)を祀っています。

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西国三十三所第19番札所・行願寺では、昨年から源氏物語ゆかりの「藤袴」を一般公開して、創建時の平安京の原風景をしのぶことにしたそうです。

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一般公開する藤袴は源氏物語第30帖「藤袴」に登場するものと同じ京都古来自生種で、準絶滅危惧種に指定されています。「御所藤袴の会」の協力によって、一般公開が可能になったそうです。

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また、行願寺の御詠歌は「花を見て いまは望みも 革堂の 庭の千草も 盛りなるらん」。

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「(浄土の)花を見たくて仏に帰依したいまでは、庭に咲く秋の花のように、菩提を弔った多くの霊も安らかに成仏してほしいものだ」という意味だそうです。(奉納された七福神の石像)

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鐘楼は文化元年(1804年)の造営で、京都市有形文化財。

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鐘楼の西側、境内の西北の隅にある「加茂大明神五輪塔」 室町時代の作とされます。

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境内での藤袴の展示とともに、願い札の奉納、藤袴とアサギマダラの関連物品販売を行っています(午後5時まで)。

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行願寺以外の藤袴の展示は、10月11、12日に丸太町通、10月13、14日に寺町通(二条と丸太町の間)、10日から15日の間は高瀬川一の舟入と下御霊神社です。丸太町通と寺町通では行灯があるプロムナードが誕生(夜9時まで)するそうです。

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コメント

藤袴祭り、不思議な祭りですね。
季節、晩秋を感じるいい祭りですね。

投稿: munixyu | 2017年10月13日 (金) 10:59

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