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2017年10月 6日 (金)

華厳寺(鈴虫寺)2017

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日の記事では、松尾大社から山沿いの道を南に歩いてきました。一昨日の最福寺跡から2,3分のところに鈴虫寺があります。

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「鈴虫寺は」、正式には「妙徳山 華厳寺」という臨済宗の禅寺です。

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山門脇にある「幸福地蔵」 救いの手を差し伸べに歩いて来るために、日本で唯一わらじを履いているそうです。一つだけお願いすれば叶えてくれると大人気とか。

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江戸時代中期の享保8年(1723)鳳潭(ほうたん)上人が、すたれていた華厳宗を復興するために、最福寺の跡地の一部に華厳寺を創建したのが始まりとされます。

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鳳潭上人は、仏教や哲学を幅広く学び、他宗であっても著名な僧を呼び集めて熱く議論を交わした八宗兼学の学僧として知られています。

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そして、上人は難解なため半ばすたれかけていた華厳宗を分かりやすく説くことで再び盛り上げ、この布教によって「華厳の鳳潭」と呼ばれるようになりました。(本堂には平安時代作といわれる本尊・大日如来像を安置しています。扁額は隠元の筆だそうです。)

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さらに、鎌倉時代の宝冠釈迦如来像と鳳潭木像も安置しています。入学や学問のお守りが人気なのは、鳳潭上人という優れた学僧の縁だとされます。(書院)

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書院ではご住職の説法が行われていますが、時間がないので庭を回ります。

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また、鳳潭上人は当時ヨーロッパから渡来した西洋中心の地図を見て、日本で初めてインド(仏教圏)を中心にした地図「南瞻部洲万国掌菓之図」を作成し、現代の地理学においても貴重な資料とされています。

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庭の散策路に沿って様々な竹が植えられています。下は亀甲竹。

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幕末の慶応4年(1868)、慶厳が入寺して寺を復興、臨済宗に改めました。黒竹

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途中に庵があります。左の坂道を上ったところに小さな墓地があります。墓地の入口の石に「開山墓道」と書かれています。

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開山・鳳潭上人や歴代住持の墓。

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墓の前から市内の南部が見渡せます。

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かなり南からですが大文字。

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清水寺の三重塔と素屋根で覆われた工事中の本堂が見えます。

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伏見桃山城も

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ところで、華厳寺が鈴虫寺と呼ばれるようになったのは現在の住職になってからです。

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先代の住職は座禅を組みながら、短い命の中で欲もなくひたすらに鳴き続ける鈴虫の音色を聞いて、「無心にひたむきに生きよ」という教えを得たそうです。鈴虫の寿命は約110日で、鳴くのは30~40日間だけとか。「鈴虫・万虫供養塔」

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現住職は、そのように教えてくれた鈴虫の音色を人々に聞かせたい、と考え28年間にわたった研究の末、季節を問わず常に鈴虫の音色が聞けるようになりました。温度と湿度を管理して鈴虫の卵が孵化する時期をずらしているそうです。

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鈴虫たちの音色が聞こえる書院の中で、「鈴虫説法」が行われます。お茶とお菓子『寿々むし』をいただきながら、お寺のお参りの仕方、日々の心の持ち方などについて和やかな雰囲気の中でのお話だそうです。(三角竹)

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鈴虫寺は「京都市内の寺院の中でも特に積極的な拝観者招致策を展開し、成功した例」といわれています。書院ではまだ説法が続いていて、どきどき笑い声が漏れてきます。

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「鈴虫説法」は話が面白くて聞いた後は心が和やかになるという評判で、不便な場所にも関わらず全国から大勢の人が詰めかけます。ある意味、布教の本来の姿なのかも知れません。

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もうすぐ次の説法が始まるようで、行列が長くなってきました。

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コメント

お月見も終わり、空はさらに静かに高くなりましたよね。
もう、朝晩寒くなってきまし、そのうち昼も寒くなって、冬になっていくんでしょうね。
早いものです。

投稿: munixyu | 2017年10月 6日 (金) 11:17

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