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2017年8月10日 (木)

六道珍皇寺 六道まいり

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の夕方、六道珍皇寺の六道まいりに行ってきました。下は東大路から松原通。平安時代中頃まで、ここから東は鳥辺野という葬送地で、この通りは冥土への通路、六道の辻と呼ばれていました。

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「六道珍皇寺」は臨済宗建仁寺派の寺院ですが、その創建についてはいくつかの説があります。平安遷都前後の延暦年間(782-806)に空海の師・慶俊が創建した宝皇寺(愛宕寺)が前身であるという説が有力です。

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平安時代中期ごろまで、下京の死者はこの寺に運ばれ、野辺送りの法要を行って最後の別れを告げ、遺体は鳥辺野へ運ばれました。(山門内にはテントが張られお盆のお供え物の売り場が並んでいます。)

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「六道まいり」は、この地が冥途への入口・六道の辻と信じられていたことと、平安期の公郷で文人・歌人でもあった小野篁が閻魔庁の第二の冥官として当寺にある「冥土通いの井戸」より冥界へ夜毎通っていたことに由来します。

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「六種の冥界」を輪廻する先祖の霊を十万億土の冥界へも響き渡るといわれる由緒ある梵鐘の「迎え鐘」で現世へ迎え入れ供養するお盆の行事です。下がその鐘がつるされている鐘楼で、先日修復工事が完成しました。

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「閻魔堂(篁堂)」には弘法大師、閻魔大王、小野篁の像が安置されています。閻魔大王座像は篁の作ともいわれています。篁は当寺の開祖、創建を支援、あるいは閻魔堂を建造して盂蘭盆会(うらぼんえ)を行ったなど諸説あります。

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「三界万霊十方至聖」の石塔 ここで野辺送りに先立ち、住持は死者に引導を渡したといいます。三界とは欲界、色界(物質の世界)、無色界(欲も物もない世界)をいい、石塔の文字はこの世の生きとし生けるすべての霊を供養して浄土へ導くという意味だそうです。

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以下では、六道珍皇寺が示している六道まいりの作法を紹介して、それに従って境内を参詣します。

①参道で「高野槇(こうやまき)」を買い求める。松原通に出ている露店でも販売しています。高野槇は霊が宿るとされる霊木だそうです。

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②本堂前で先亡(故人)の戒名(俗名)を水塔婆に書いてもらう。「水塔婆(みずとうば、すいとうば)」は水向塔婆ともいわれ、近畿地方に多くみられるのだそうです。

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③お迎え鐘を撞く。

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お迎え鐘の行列は東門の外から続いています。

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六道珍皇寺の東の通りにも並んでいて、

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松原通の一筋北の八坂通まで行列が続いていました。長時間並ばなければいけないそうで、お寺では暑さ対策を呼び掛けていました。

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④本堂の本尊・薬師如来に参り、先祖の精霊が無事に我が家に戻ることができるようにお願いする。

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⑤水塔婆を線香で浄める。線香を用意する方もいます。

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⑥地蔵堂前の「賽の河原」と称する場所で、水塔婆を水向(みずむ)け用桶に納め、

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あらかじめ用意した高野槇の穂先で水塔婆を湿らせる「水回向(みずえこう)」を行う。これによって、本尊にお参りした功徳を、水塔婆に書かれた霊にも差し向けます。

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以上で「六道まいり」は終わりですが、水向け用桶に納められた水塔婆は群霊塔へと移され、お盆の期間中毎日供養が行われます。

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群霊塔は、先ほど見た三界万霊十方至聖の石塔の後ろにあります。ここに六道まいりの作法が書いてあります。

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参道で買い求めた高野槇は精霊が宿る「依り代(よりしろ)」として持ち帰り、お盆の期間中精霊棚(もしくは仏壇)に盆花とともに飾ります。参道には初盆のお飾りのセットもありました。京都では芋殼(麻の茎の皮を剥ぎ取ったもの)で作られた梯子を飾ります。

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昨晩NHK・BSプレミアムで放映された「京都異界中継」のロケが始まりました。京都のミステリースポットとして貴船神社奥宮をメイン会場、伏見稲荷大社と一条戻橋からも中継がありました。昨日の記事の一条戻橋のライトアップで寸劇?があったようです。

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京都では、8月16日の五山の送り火で精霊は再び冥界へと旅立ちます。

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8月17日午前11時から六道珍皇寺で大施餓鬼(おおせがき)法要が行われ、水塔婆を総供養の後、六道の辻でお焚き上げをして、精霊の旅路の無事を祈願します。少し暗くなって灯りが目立つようになってきました。

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コメント

結構行列のできる大きなお参りなんですね。
暑いから大変ですね。

投稿: munixyu | 2017年8月10日 (木) 10:11

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