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2017年6月 8日 (木)

無鄰菴 初夏の名勝庭園

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日平安神宮の神苑を見たあと、岡崎公園を通って無鄰菴を訪れました。

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「無鄰菴」は、明治・大正の元老・山縣有朋が、明治27年(1896)から29年にかけて造営した別荘です。下はパンフレットの図で、3方を道路で囲まれた東西に長い敷地は3135㎡(950坪)の面積があります。

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上の図の番号の順番に敷地内を見て回ります。最初に母屋の南の部屋に上がると、庭園が一望できます。

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北の間はもっと見晴らしがよくなります。

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母屋は簡素な数寄屋造りの木造2階建で、拝観できるのは1階の2間だけです。

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後ろを見ると、坪庭に光が当たって輝いていました。

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庭に降りて、散策路に沿って東の端まで歩きます。庭園は山縣自らの指示によって、7代目小川治兵衛が作庭しました。東山を借景として、手前(西)は芝生が広がる開放的な空間となっています。

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緩やかな瀬落ちから水音が聞こえてきます。所々で花が咲いていますが、人工の庭ではなく自然の花のように感じます。

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この石碑には山縣有朋の言葉がつづられているそうですが、字が細かくて読めませんでした。

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やがて、小川は高原の池のように、穏やかな流れになります。

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散策路は小川の南を通り、森の中にいるようです。

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琵琶湖疏水の水を引いた自然趣向のこの庭園は、作庭当初から高い評価を受けて、その後の南禅寺界隈の別荘群の先駆けとなりました。

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散策路の東の端まで来ると、沢飛び石があり小川を渡れます。そこから下流の方が見渡せます。小川の北にも道がありますが、現在は行けないようになっていました。

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上流を見ると、三段の滝になって琵琶湖疏水の水が流れて来ます。庭園全体が東山のすそ野のように感じさせる造りで、この滝も山から水が流れ落ちてくるように錯覚してしまいます。

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ここから、途中まで散策路を戻ります。作庭当初はこのあたりも芝生でしたが、年月とともに約50種類の苔が自然に生えてきたそうです。

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明るい芝生のところまで戻ってきました。ここから母屋には戻らずに南(左)の道を行きます。

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薮内流燕庵を模して造ったといわれる茶室があります。

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母屋の向かいを通ります。

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母屋の2階からの景色も見たいものです。

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敷地の南西の隅に明治31年(1898)に完成した煉瓦造りの「洋館」があります。

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一階は、無鄰菴の造営工事、山縣有朋、7代目小川治兵衛などの資料が展示されています。

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2階には江戸時代初期の狩野派による金碧花鳥図障壁画で飾られた部屋があります。ここで、明治36年(1903)4月21日元老・山県有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎、外務大臣・小村寿太郎によって、「無鄰菴会議」が開かれました。

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国内では「露国討つべし」と世論が高まっていた時期でしたが、会議では「満韓交換論」に基づいて対露直接交渉の方針が決められ、政府首脳陣はまだ外交交渉によって戦争を避けようと模索していました。小部屋に有朋愛用の書見台つき椅子とテーブルがあります。

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無鄰菴の休館日は12月29-31日だけです。茶室と母屋2階、洋館1階は、事前に予約して使用料を払えば、貸し切りで使用することができます。母屋2階では仕出しを頼んでパーティーもできるそうです。

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庭園を管理している植彌加藤造園によるお庭のガイドもあります。また、閉館後ライトアップ付きで無鄰菴をまるごと貸切り、山縣有朋が愛でた景色を独り占めすることもできるそうです。

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コメント

新緑の中の洋館は、
和の静けさと洋の静けさの入り混じった不思議な世界が
広がり、いいものですよね。

投稿: munixyu | 2017年6月 8日 (木) 14:18

和洋折衷でもやや和風が多めって感じで落ち着く感じですね。以前住んでいた所は山縣有朋の墓所の近くでした、数回行ってみましたが、なかなか立派なお墓でしたね。おひざ元の椿山荘は邸宅跡だそうですが、こちらよりも開発されてしまって原形をとどめてないんじゃないかなぁ。。。
母屋の外観がちょっと銀閣のような楼閣に見えて面白いですね~。坪庭の光のマジックタイムは秀逸!

投稿: ばるさろ | 2017年6月 8日 (木) 23:38

★ばるさろさん こんばんは♪
無鄰菴の母屋は、知らなかったら普通の家屋としか思えないほど簡素な造りです。洋館も街中にあったら古びた建物と思え、洋風建築としては地味ですね。二つの建物は、庭園の一部あるいは引き立て役のような雰囲気で、邸宅全体として調和をしているといえます。

投稿: りせ | 2017年6月10日 (土) 23:20

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