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2017年6月 9日 (金)

初夏の北嵯峨 印空寺

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

一条山越えの交差点から西に行くと、すぐに印空寺があります。この道は「千代の古道」といって、平安貴族が北嵯峨に遊行した道といわれています。

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「印空寺」は、印空上人(‐1692)が美濃国(岐阜県)立政寺から入洛し、仁和寺第23世門跡・覚隆法親王からこの地を賜り、元禄元年(1688)に七堂伽藍を建立したのが始まりとされます。

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その後、了海上人(1663-1719)が住持となり、寺勢は盛んとなり、中興の祖といわれました。

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明治維新(1868年)後の廃仏毀釈によって次第に荒廃の道をたどりましたが、昭和45年(1970)圓空瑞元上人が普山して寺の復興に努め、浄土宗開宗800年記念の昭和49年(1974)に鐘楼を建立しました。

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平成3年(1991)には檀信徒の協力を得て本堂、山門、庫裏を一新するとともに、境内に、枯山水式石庭「二河白道」、北山老杉、梅、辛夷、桜、、紅葉などを配し、歴史風土特別保存地区にふさわしい山容が整いました。二河白道は作家・冨永航平の命名です。

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本尊の阿弥陀如来像は、地名から「山越の阿弥陀」といわれ、脇侍仏の観音・勢至両菩薩像は、昭和の名匠・松久朋琳師(1926-1992)の作品です。

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本堂西側の仏間に大黒天が安置されてます。かって宮中に祀られていたもので、明治4年(1871)の東京遷都の際に、その大きさと重さのために京都に残され、1世紀を経て当寺に遷されました。

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本堂西(左)には書院、

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その続きに庫裏があります。

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本堂東の蹲踞(つくばい)にはちょっとした歴史があります。かって太秦広隆寺西に坂東妻三郎の屋敷がありました。その後の約30年の間、映画関係者が多く泊まる旅館に転用されましたが廃業、現在はマンションが建っているそうです。

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この鞍馬石・袈裟づくりの蹲踞はその屋敷にあったものが、旅館廃業時に当寺檀家の家に移され、本堂新築時に寄進されたものです。

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庭園の東に石塔が並んでいます。

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左が圓空上人、右が了海上人の墓。

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中興の祖・了海上人は土地の人に親しまれ、「ねんねせん子は了海坊にかます 了海坊がこわけりゃ ちゃとねやれ」という子守歌が伝えられているそうです。

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石仏の横に多羅葉樹(たらようの木)の大木があります。この葉の裏を先が尖ったものでこすると樹液がしみ出して黒く変色するので、古代には写経や通信に用いられ、「葉書」の語源であるともいわれています。後で遠くから眺めます。

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さらに東に小さな古墳があり、道を上ると、

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頂上に開山の印空上人の墓があります。古墳の下には石碑がいくつかあります。

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相馬大(そうまだい)の「あやとり」という詩碑。相馬大(1926- 2011)は、立命館大学文学部卒、京都聖母女学院短期大学教授を務め、詩の他に京都の文化についての多くの随筆を残しています。

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宮崎信義(のぶよし)の歌碑「山が描けるか風や水が描けるかあと一日で春になる」。信義(1912- 2009)は京都の歌人で、口語自由律短歌(新短歌)の隆盛に努めました。

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山門の近くまで戻ると、先ほどの多羅葉樹の全体が見えます。高さ17m、樹齢は300年を超すといわれ、京都市の保存樹です。

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山門を入った左に、「昨日を悔いず 明日を恐れず 今日を楽しい充実した一日にしましょう」。

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その奥に昭和に再建された鐘楼があります。

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梵鐘には天女が描かれていました。

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かえる(置物)発見!

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コメント

おはようございます。
今日も最後まで楽しく読まさせて頂きました。
知らない事ばかりです。
大変勉強になりました。

投稿: さゆうさん | 2017年6月 9日 (金) 07:27

「昨日を悔いず 明日を恐れず 今日を楽しい充実した一日にしましょう」
いい言葉ですね。

投稿: munixyu | 2017年6月 9日 (金) 09:43

★さゆうさん こんばんは♪
印空寺はちょっと不便なところにあって、訪れる人は多くありません。それでも、見事な枝垂れ桜があって、桜の季節には少しは賑わいます。私も、訪れて初めてその歴史を知ることが多いです。

投稿: りせ | 2017年6月10日 (土) 23:28

★munixyuさん こんばんは♪
「昨日を悔いず 明日を恐れず 今日を楽しく生きる」というのはときどき見かけることばですね(出典が分かりませんが)。「充実した」という言葉を加えたのが、このお寺のいいたいところなのでしょう。、

投稿: りせ | 2017年6月10日 (土) 23:32

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