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2017年6月15日 (木)

大沢池 史跡を訪ねて

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

夏の北嵯峨の最後は大沢池です。大覚寺の伽藍を見たあと、池の西南に来ました。

「大沢池」は、周囲約1㎞の日本最古の人工の林泉(林や泉水がある庭園)です。左に「名勝 大沢池 附 名古曽滝跡」、右に「歴史的風土特別保存地区」とあります。

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814年頃嵯峨天皇が離宮嵯峨院の造営にあたって、唐(中国)の洞庭湖を模して造ったことから、庭湖とも呼ばれます。大覚寺の本堂(五大堂)の前にある桟橋の先端は、儀式・祭りの斎場や舞台になります。

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大覚寺と池に挟まれた場所には小さなお堂が集まっていますが、その中で一番大きな「五社明神」は伊勢下宮、伊勢内宮、八幡社、春日社、住吉社からなり、離宮造営に際して、弘法大師が鎮守として上の神々を勧請したといわれています。

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それ以外に、多賀大神、気比大神、お稲荷さんなどの祠もあります。これらは、かっての神仏習合時代の名残りです。大沢池の北西に小さな放生池があります。

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その北西にある「閼伽堂」 弘法大師が天皇の命により持仏堂「五覚院」を建立するにあたって掘ったという「閼伽井」があり、ときどき公開されます。

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「大日堂」 もとは岩倉山真性寺にありましたが、同寺が明治4年に廃寺になりここに移築されました。大日如来を祀ります。

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「聖天堂」、歓喜自在天、聖観世音菩薩像が祀られています。

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「心経宝塔」 昭和42年(1967)、嵯峨天皇心経写経1150年を記念して建立された多宝塔。基壇内部に「如意宝珠」を納めた真珠の小塔を安置し、宝塔内部には秘鍵(弘法)大師尊像を祀っています。

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塔の前の広場に「護摩堂」、「仏母心院跡」と額がかかっていますが、不動明王像を祀り護摩木がたかれます。このあたりもよく時代劇のロケに使われる場所です。、

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護摩堂の横に平安時代後期から鎌倉時代のものといわれる石仏が並んでいます。

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「天神島」に渡ります。

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「茶筅(ちゃせん)塚」

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「嵯峨」碑 昭和34年に当時の華務長・辻井弘洲の喜寿を記念して建てられ、文字は大覚寺53世草繋門跡の筆跡だそうです。

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島の名にもなっている「天神社」、菅原道真を祀ります。このあたりに、初代門跡恒寂入道親王・淳和太后母子の墓所があったとされています。

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「嵯峨天皇詠碑」、嵯峨天皇は、久しぶりに空海と歓談し、高野山に帰る空海をいつまでも見送っている情景を詠んだ歌、「与海公飲茶送帰山一首」。左に「いけばな発祥の地」の石標があります。ここは天神島の東端で、もう一度橋まで戻ります。

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天神島と並行に池のほとりを東に行きます。

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天神島の東に小さな「菊ヶ島」があります。昨日の記事で、嵯峨天皇が野菊を手折って器にいけたとされる島です。

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北から小川が流れてきます。

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「名古曽の滝跡」(名勝) 離宮嵯峨院の滝殿庭園内に設けられたとされる滝跡です。平成6年から奈良国立文化財研究所による発掘調査で、中世の遣水が発見され、現在のように復元されました。

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「中御所築地塀跡」 鎌倉時代、大覚寺に後宇多上皇が入寺し院御所を営みました。最近の発掘調査により御所の南の築地塀の跡と思われる遺構が見つかりました。現在は塀の基底部を復元して、溝の位置に敷地内の排水を兼ねた溝を設けています。

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左の菊ヶ島と右の天神島の間に「底湖石(ていこせき)」があります。二島一石の配置が、華道嵯峨御流の基本形に通じているのだそうです。

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もう少し池を回ると、手前に天神島、向こうに心経宝塔、奥の朝原山(御廟山)には「嵯峨天皇山上陵」への参道が見えます。この地に大覚寺の前身となる離宮を造営した嵯峨天皇は、自分の遺体を山に埋め墓標も作るなといい残したそうです。

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近年になってその墓が朝原山山頂(190m)と特定され、天皇陵として整備されました。

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今年は10月4日(水)~10月6日(金)に「観月の夕べ」が行われます。中秋の名月に嵯峨天皇が大沢池に舟を浮かべ、文化人や貴族らと遊んだことから始まったとされます。

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コメント

夏って不思議ですよね。
何故か静けさが広がっている。
冬の方がそういう意味では、音があるのかもしれませんよね。

投稿: munixyu | 2017年6月15日 (木) 14:44

★munixyuさん こんばんは♪
この時期の大沢池は実際にも静かなんですが。写真に誰も写っていないと、ちょっと寂しい雰囲気がするかも知れませんね。

投稿: りせ | 2017年6月16日 (金) 00:28

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