平安神宮 南神苑と西神苑
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
昨日、花菖蒲と睡蓮の花が見頃の平安神宮神苑を訪れました。この日は年に2回(春と秋)だけ行われる神苑無料開放の日でした。
大勢の方が神苑を訪れましたが、お目当ての花は池の中にあるので写真を撮るにはあまり影響はありません。
最初に「南神苑」を通ります。源氏物語など平安時代に書かれた書物に現れる200種余りの植物が植えられていて、「平安の苑」ともいわれます。南北に長い庭の中央を小川が流れています。
ちんちん電車の前から小川に沿って北に向かいます。
春の無料公開は花菖蒲が見頃の日に設定されます。
城南宮の「春の山」、「平安の庭」のように、花の名前や解説があったらよいのにと思います。小川が池になったところに休憩所があります。
秋の無料公開は9月19日に決まっていて、ここ平安の苑が開設された日だそうです。
小川を遡っていくと「白虎池」に着きます。この池を中心とした庭が「西神苑」です。
池の周囲に散策路があって、一周します。
睡蓮も満開でした。
池の中央に睡蓮、周辺に花菖蒲、土手にサツキが咲いていました。
睡蓮は、朝に花びらを開き夕方に閉じ、それを3回繰り返して花の寿命が終わるそうです。
このことから、睡眠する蓮という意味で睡蓮と呼ばれるようになったとか。ただし、蓮も同じように、花が朝夕に開閉してそれを三回繰り返します。
いろいろな種類の花菖蒲が花を咲かせています。
この池には約200種、2000株の花菖蒲があるそうです。
平安神宮の神苑は明治28年以降に造られた人工の庭ですが、百年以上を経た現在では自然の一部となってその営みを繰り返しています。池の水は、東にある中神苑と東神苑から流れてきて、それらの水源は琵琶湖疏水です。
小さな野鳥からサギも池に来て、虫や魚を捕まえるところが見られるそうです。
さまざまな種類の生物が(周囲とは異なる)一定の環境で影響し合いながら生息するような場所を「ビオトープ」(生息空間)というそうです。
最近では、河川の岸や中州を水辺の生物が生息できるように、自然を残して保全することが行われています。鴨川のあちこちにある中州を撤去しないのもそのためです。
ビオトープは一定の環境を維持するために人の手が必要で、「里山」や「里海」もその例だそうです。
平安神宮の神苑は、ビオトープという言葉が知られるずっと前に造られましたが、7代目小川治兵衛の作庭が現在からみても先駆的だったともいえます。
白虎池の北には小さな滝があって、小川が東から流れて来ます。左横の塀の外は丸太町通ですが、ここは深い森の中のようです。
・
お帰りの前に、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。
★こちらを是非よろしく→ ブログ村→
-------------------------------------------------------------------
| 固定リンク
コメント
睡蓮の方が蓮より儚いイメージですよね。
蓮の方が生命感が強いかも。
茎のあるなしは、やっぱり大きいですよね。
投稿: munixyu | 2017年6月 3日 (土) 11:16
こんにちは。
スイレンの美しさに目が行っていました。
1枚目が素晴らしいです。この絵の映り込みも素敵ですね。多くの人達がスイレン見たさに集まってくるようですね。
投稿: さゆうさん | 2017年6月 3日 (土) 14:42
★munixyuさん こんばんは♪
睡蓮と蓮は、似ているとはいいがたいですね。睡蓮にも茎が長い種類があるそうですが、花びらが違いますね。
蓮は泥水になるほど大輪の花を咲かせることから、お釈迦様の台座になったといわれています。その話の通り、花は凛として気品が感じられますね。
投稿: りせ | 2017年6月 3日 (土) 21:59