平安神宮 中神苑・東神苑
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昨日の記事に続いて、平安神宮神苑の後半です。本殿にあたる大極殿の裏の道を東に行くと、中神苑があります。
中央の池は「青龍池」で、その周りに散策路があります。南東には神苑で唯一の茶店があります。
平安神宮では、東の部分に青龍の手水台、青龍殿、青龍池があります。西には白虎の手水台、白虎殿、白虎池があります。
この池にも、花菖蒲、睡蓮、ツツジがあるのですが、花菖蒲はあまり目立ちませんでした。
ちなみに、平安京は四神相応の思想に基づいて造営されたといわれています。四神は四方を司る聖獣で、東西南北に対して青龍、白虎、朱雀、玄武です。(右の奥が散策路の出発点です。)
四神相応とは、北に山、南に湖・沼、東と西に丘陵で囲まれた地形が四神にふさわしいと考える思想で、平安京はそのような土地に造営されました。
「臥龍橋」が中の島の「珊瑚島」までつながっています。安土桃山時代の天正年間に豊臣秀吉によって造営された三条大橋と五条大橋の橋脚が用いられています。
*記事の最後にある「お願い」をよろしく。
池の北東にある「地主社」 大地主神(おおとこぬしのかみ)を祀り、平安神宮の鬼門(東北)を守護しています。また、災難除けとしても信仰され、毎月1日に祭典があるとか。
昨日から気が付いたのですが、同じ種類の睡蓮が丸く一塊になって浮かんでいます。
白虎池にはなかった黄色い睡蓮。
平安神宮の神苑を作庭した小川治兵衛は、臥龍橋を渡る人には「龍の背にのって池に映る空の雲間を舞うかのような気分を味わっていただく」という意図があったと述べています。
青龍池の東南、茶店の横から小川の水が流れ込んでいます。
小川は「栖鳳(せいほう)池」から流れてきて、ここが東神苑です。栖鳳とは鳳が棲むという意味で、鳳は鳳凰のことです。紅枝垂の棚があります。
池の西には、京都御所から移築された貴賓館の「尚美館」があります。
向こうの建物は泰平閣(橋殿)で、借景は華頂山、手前の松で覆われた小島は、中国の伝説の仙郷「蓬莱山」を表す「鶴島」と「亀島」です。
泰平閣も京都御所から移築された建物で、その屋根には鳳凰が乗っています。その向こうに将軍塚の青龍殿が見えます。
東神苑の散策路は池を一周せず、泰平閣を渡ったところから出口に向かいます。
昨日の記事のように、平安神宮の神苑は人工的に造られたものですが、独自の自然の営みが繰り返される生物の生息空間(ビオトープ)になっているといわれています。
その重要な役割をしているのが琵琶湖疏水です。琵琶湖直系種の淡水魚や貝が入り込み、失われつつある琵琶湖の生態系が神苑の池に保存されています。(散策路の途中から琵琶湖疏水の水が流れ込みます。)
泰平閣まで来ました。両端には腰掛があって休憩所になっていて、中央に魚や亀の餌(有料)がおいてあります。この日は年に2回しかない神苑の無料公開の日なので、大勢の方が橋の上にいます。
橋の南は「平安神宮会館」 平安神宮創建70年を記念して建てられた結婚式場です。
平安神宮で挙式、都ホテルで披露宴という共同の結婚式プランがあるそうです。
出口付近に豊臣秀吉が天正年間に造営した三条、五条大橋の橋脚が置いてあります。臥龍橋を含めて、神苑内に50数個が保存されているそうです。
平安神宮を出て、7代目小川治兵衛が作庭したもう一つの庭を見に行きました。
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コメント
そうですよね。
葉も全然違いますもんね。
どちらも夏らしくていいですよね。
静かです。
投稿: munixyu | 2017年6月 4日 (日) 10:07