醍醐寺・三宝院 紅枝垂桜と憲深林苑
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一足早く枝垂桜が見頃となっている醍醐寺・三宝院を訪れました。「三宝院」は平安時代末の永久3年(1115)、醍醐寺第14世座主・勝覚僧正により創建されました。醍醐寺の本坊的な存在で、歴代座主が居住する坊です。(三宝院の山門)
豊臣秀吉が自ら設計をした庭園とそれを見渡せる表書院が三宝院の見どころの一つです。今まで写真撮影ができなかったのですが、最近撮影が可能になりました。そちらは別の機会に紹介するとして、今日は境内の枝垂桜を見て回ります。
「大紅しだれ」という種類だそうです。ほとんど色がない年もありましたが、この日はピンク色がはっきりしていました。
醍醐寺の桜は、春の彼岸の河津桜で始まり、しだれ、ソメイヨシノ、山桜、八重ザクラが続き、三宝院の大紅しだれと金堂わきの大山桜で終わるといわれています。だだし、今年はソメイヨシノより早く大紅しだれが見頃になっていました。
この桜は豊臣秀吉が醍醐の花見をした桜の子孫といわれ、日本画家・奥村土牛の「醍醐」という絵に描かれたので、「土牛の桜」とも呼ばれています。
境内の西にある「憲深林苑(けんじんりんえん)」、芝生の中にお茶席ができています。
庭園の南の塀の上から、先ほど見た大紅しだれが見えます。
このあたりからの景色はちょっとした穴場です。
お茶席の西に来ました。昨年までは一周できたのですが、この日はお茶席の周囲の道を戻ります。
こちらはお茶席の北で、受付があります。
山門の横にある「クローン桜」 2004年に住友林業・住友林業緑化が「土牛の桜」をバイオ技術で増殖して移植したものです。枝垂れ桜は比較的長寿ですが、樹齢が高くなると挿し木や接ぎ木という従来の方法では増殖が難しいのだそうです。
翌年には早くも開花して、花の色や形など特徴がすべて土牛の桜と一致して、遺伝子も同じ型であると確認され、クローン桜と認定されました。
当初は細くて触られたら折れてしまいそうでしたが、ずいぶん大きくなって一安心です。
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コメント
クローン技術やiPS技術は、
ソメイヨシノ存続の大きな力となりそうですね。
京大がiPS技術を持っているのも、何かの縁なのかもしれませんね。
投稿: munixyu | 2017年4月 6日 (木) 10:01