平野神社 夕桜2017
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先日の記事の退蔵院を出て、桜が満開の平野神社に来ました。もう4月下旬ですが、あと少し桜の記事が続きますのでよろしく。記事の後半にGWに行われる行事を紹介します。
この日は西大路通に面した鳥居から入りました。
「平野神社」 平安遷都の年(794年)、桓武天皇の命により大和国平城京の田村後宮に祀られていた三神をこの地に遷したのが始まりです。参道の両側には露店や花見の貸席が並んでいます。
平安時代を通じて朝廷の信仰が厚く、歴代の天皇がたびたび行幸しました。なお、848年には1神が合祀されています。祭神は後ほど紹介します。
例大祭の平野祭には皇太子が奉幣し、皇族や諸大臣なども参列したそうです。(最初に「桜苑」に入ります。)
平安時代の後期になると、皇族から臣籍降下した源氏、平氏、高階氏、清原氏、大江氏、菅原氏、秋篠氏などの武家や公家の氏神となりました。
この桜苑には、ムラサキシキブや酔芙蓉も植えられています。
室町時代の応仁の乱(1467-77)および、1532年の天文法華の乱により焼失しました。
江戸時代初めの1626年、後陽成天皇の勅許により、公家の西洞院時慶が社殿の修造を行いました。
桜苑の東口を出て、正面参道に来ました。
江戸時代の社殿の修造の際に、伏見稲荷に祈願して浄財が集まり工事が無事に完了したことから、「出世導引稲荷神社」が建立されました。(鳥居をくぐった右にあります。)
「東福門」は江戸時代前期の1650年に東福門院が寄進したものです。横の「魁(さきがけ)桜」は平野神社発祥の桜で早咲きの品種であることから この桜が咲き出すと都のお花見が始まるといわれています。
「拝殿」 東福門と同じ時に東福門院が寄進したもので、釘を用いない接木の工法から「接木の拝殿」とよばれています。
現在の社殿は江戸時代初めの寛永年間(1624-44)の造営で、平野造とよばれる本殿は重要文化財です。(手前は本殿拝所で、本殿は奥にあります。)
本殿には、主祭神として今木神(いまきのかみ、源気新生の神)、久度神(くどのかみ、竈の神・衣食住生活安泰の神)、古開神(ふるあきのかみ、邪気を祓う神)の三神と、後で合祀された相殿の比売神(ひめのかみ、生産力の神)を祀っています。(白雲桜)
平野神社では平安時代から桜が植樹され、現在では約60種400本あるそうです。珍種が多いのは、臣籍降下した氏族の氏神でもあったことから、蘇(よみがえ)り、生産繁栄を願い、各家伝来の桜を奉納したからと伝えられています。
ここからは、ゴールデンウィーク中に行われる行事を紹介します。
4月29日(土)壬生寺・壬生狂言、城南宮・曲水の宴、春の六齋念仏踊り
4月30日(日)京都国立博物館「開館120周年記念特別展覧会 海北友松」 (胡蝶)
5月1日(月)鴨川納涼床・床開き、鴨川をどり、藤森神社・藤森祭、上賀茂神社・競馬会足汰式、千本ゑんま堂・大念仏狂言、松尾大社・山吹まつり
5月3日(水)狸谷山不動院・狸谷山大般若祈願会、二条城清流園・市民煎茶の会、伏見稲荷・還幸祭、下鴨神社・流鏑馬神事
5月4日(木)鷺森神社・宵宮、斎王代女人列御禊神事、新熊野神社・新熊野祭、八大神社・例祭(神幸祭)
5月5日(金)下鴨神社・歩射神事、上賀茂神社・競馬会神事、赤山禅院・泰山府君祭大護摩供、地主神社・地主祭、今宮神社・今宮祭(神幸祭) (平野寝覚)
5月7日(日)菅大臣天満宮・菅大臣祭と狂言、宝福寺・御本尊御開帳
5月8日(月)吉田神社・山蔭祭
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コメント
天気の具合といい時間といい、
趣があっていいですよね。
夕桜、桜は時間によっていろんな顔に変わるから凄いと思います。
本当に不思議な花ですよね。
投稿: munixyu | 2017年4月27日 (木) 14:51