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2017年3月16日 (木)

城南宮 枝垂れ梅咲く神苑

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の続きで、城南宮の神苑「楽水苑」に入りました。『源氏物語』に描かれた80種あまりの草木が植栽され、源氏物語花の庭ともいわれています。趣の異なる5つの庭から構成されていて、最初に訪れるのは「春の山」です。

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この庭はお椀を伏せたような築山になっていて、散策路は一旦上に登った後、斜面に沿って緩やかに回りながら下っていきます。高台には石組みの滝があり水が流れ下ります。

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この庭には椿、枝垂れ梅、三つ葉ツツジと春の草木が次々と咲き、現在は枝垂れ梅が見頃となっています。

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源氏物語の主人公・光源氏は、平安京の六条京極付近に四町を占める大邸宅「六条院」を造り、主だった夫人や子女を住まわせました。

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四町は四季を象徴してそれぞれに邸宅と庭があり、季節の移り変わりを愛でて様々な遊びを行いました。

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春の山には約150本の枝垂れ梅があり、うすべに色の梅が基調となり、紅白の梅が彩を添えます。

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白河上皇はこの「六条院」に触発され、近臣の藤原季綱が献上した鳥羽の別邸を拡張して、院政の拠点となる城南離宮(鳥羽離宮)の造営を開始しました。

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大池を掘り、山を築くなどして大がかりな造園工事も行われました。

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下に2本の道が見えています。

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城南離宮の面影を再現した春の山は、城南宮の西側に広がる史蹟「鳥羽離宮跡公園」内にある「秋の山」と対をなしています。

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散策路は折り返して斜面を回り込みます。

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先ほど下りてきた道が見えています。

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城南宮の神苑は中根金作(1917~1995)の作庭です。中根は、昭和の小堀遠州と讃えられ、素早い配石で知られた天才造園家です。

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金閣寺・天龍寺など京都の古庭園の調査・保護・修理に始まり、国内外に300もの庭園を造りました。

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中根が作庭した代表的な庭園は、二条城清流園(京都府)、足立美術館庭園(島根県)、大濠公園(福岡県)、ボストン美術館天心園(アメリカ合衆国)などがあります。

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散策路は再び折り返して、左にある一番下の道を向こうに行くと、途中に竹林があります。

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春の山の出口附近

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春の山を後に次の庭に向かいます。春の山は本殿の西にあり順路は本殿の裏(北)を通って東に回ります。

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「平安の庭」 平安貴族の邸宅の寝殿造りの庭をモデルに、神楽殿が寝殿造りを模しています。こちらは神楽殿の裏(東)にあたり、昨日の記事で紹介したように、本殿工事中のため仮拝殿が設けられています。

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神楽殿の南の池 中の島に階段状の滝があり、そこから清流が池に注ぎ込みます。

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更に南の苔庭には曲水の宴が催される鑓(やり)水が流れています。曲水の宴は4月29日に行われ、自由に観覧できます。

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東の鳥居からの参道を横切って、南にある庭園に来ました。左は「桃山の庭」 水を用いずに海を表した枯山水様式の庭です。欧州の文化に出会い、武士が天下統一を目指した桃山時代の豪壮な気風を反映しているのだそうです。右に茶室があります。

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茶室「楽水軒」 巫女さんがお菓子とお抹茶を出してくれます(有料)。庭園を見ながら、季節の花をかたどったお菓子とお抹茶を味わうことができます。

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紅白の梅

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茶室の北側には「室町の庭」が広がっています。池泉回遊式庭園で、池の中央には不老長寿を象徴する松が生える蓬莱島(右)があり、その対岸の三つの石(左)は三体の仏を表し(三尊石)理想の世界を象徴しています。

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中野金作が、造園家として最初に手掛けた庭園が桃山の庭と室町の庭で、その後、平安の庭と春の山を作庭しました。このエリアの西には斎館と水石亭、離宮茶屋などがあり、池はそれらの前まで伸びています。

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斎館の前から直接参道に出ることができますが、そうすると最後の庭園を見ることができません。向こうは先ほど通った楽水軒で、右の室町の庭の生垣の裏を通って東にある庭に向かいます。

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「城南離宮の庭」 中根金作が晩年に作庭した庭園で、城南宮の一帯が最も華やかであった平安時代後期の情景を表現した枯山水庭園です。

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平らな石を敷いた道が鴨川を、敷き詰められた白い砂利が離宮の池を、緑の草が陸地を、そして岩組みが殿舎を表しているのだそうです。

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結局、中根金作は生涯をかけて城南宮の神苑の作庭に携わりました。

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コメント

梅の雨ですね。
本当に見事に美しいと思います。
最後の方の川に流れる椿も、風情があっていいですね。

投稿: munixyu | 2017年3月16日 (木) 15:04

cherryblossomただいま~
今年は リアルタイムで りせさんブログ情報を反映した旅になりました
ありがとうございました。 例年 入ったことのない道も 写真を参考に歩きました。

梅園入り口に「見ごろ」と書かれた張り紙があり 嬉しくなりました。
 ガイドさんが付いていてくれるような安心感がありましたcherryblossom

投稿: ゆっこ | 2017年3月16日 (木) 18:24

★ゆっこさん こんばんは♪
お返事が遅れてすみませんでした。城南宮の梅、見頃でよかったですね。ちょっと不便ですが、多くの方に見に来て欲しい場所です。私の記事が少しでもお役に立てたなら嬉しいです。

投稿: りせ | 2017年3月19日 (日) 23:38

★munixyuさん こんばんは♪
しだれ梅は華やかで、透けて見える景色もいいですね。咲いている椿はびっしりと葉に覆われていて、周囲の景色が映りこまないのが(写真として)難しいのです。そのかわり、落ちた椿の花は綺麗なままで、風景に溶け込んでいるようです。

投稿: りせ | 2017年3月20日 (月) 00:17

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