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2017年1月 5日 (木)

岡崎神社 牛頭天王とスサノオノミコト

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

先日平安神宮の初詣に行った後、岡崎神社を訪れました。「岡崎神社」は丸太町通に面し、平安神宮の北、吉田山の南にあり、古くからこの地域の産土神(うぶすながみ)あるいは方除厄除の氏神として信仰されてきました。

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桓武天皇の平安京遷都(794年)の際に、都の四方に王城鎮護のために創建された大将軍社の一つで、牛頭天王(ごずてんのう)」を祀り東天王とも呼ばれました。

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その後、弘仁年間(810-824)に社殿が焼失しましたが、貞観11年(869)清和天皇が再建して播磨から改めて祭神の牛頭天王を迎え悪疫の治まりを祈願しました。阿形の雄の狛兎

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平安時代末の治承2年(1178)、高倉天皇の中宮・徳子の安産祈願の幣帛(へいはく、朝廷・国家からの供物)を贈られたことから、子授け・安産の神としても信仰されるようになりました。吽形の雌の狛兎、これらの狛兎を撫でると、縁結び、夫婦和合の御利益があるとか。

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境内を含め、このあたりの山はかつて野兎の生息地だったそうです。兎は多産で氏神の使いとされることから、狛兎や兎の像があちこちに置かれています。拝殿の提灯には兎の紋。

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現在の祭神は速素盞鳴尊(すさのをのみこと)、その妻・奇稲田姫命(くしいなだひめのみこと)、子供の三女五男八柱御子神(やはしらのみこがみ)です。縁結び、子授け、安産の御利益があるとされます。

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どうして、祭神が牛頭天王から素戔嗚尊一家に変わったのでしょうか?

牛頭天王はインドの神を起源とする、仏教における天界に住む神の一つです。奈良時代までに日本に入り、蘇民将来説話の武塔天神(むとうてんじん)と同一視されました。

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さらに、神仏習合の時代では薬師如来の垂迹(すいしゃく)であるとともに、素戔嗚尊の本地(ほんじ)であるともされました。

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「垂迹」とは仏や菩薩が人々を救うため、日本の神の姿となって現れたもの、「本地」はその逆で、神々の本来の姿である仏または菩薩を指します。このように神と仏が表裏一体となったのが日本の宗教の特徴でした。

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『祇園牛頭天王御縁起』によると、牛頭天王は7歳にして身長が7尺5寸もあり、3尺の牛頭と3尺の赤い角がありました。やがて王位を継承して后をむかえようとするも、誰も近寄ろうとしません。臣下の計らいで、一羽の鳩のお告げに従って妃を探す旅にでます。

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その途中で例の「蘇民将来」の家で丁寧にもてなされます。その後、龍宮で沙竭羅の三女の婆利采女をめとり、8年をそこで過ごすあいだに七男一女の王子(八王子)をもうけました。下は粟田神社・大燈呂の牛頭天王。

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一方、乱暴者で高天原を追い出された素戔嗚尊は、八岐大蛇を退治して櫛稲田比売命をめとり、出雲国須賀に新居を構えて三女五男を設けます。子供の数だけでなく、牛頭天王と素戔嗚尊との共通点については、古来から多くの研究がされています。

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ところが、明治政府の神仏分離令では、権現類と並んで牛頭天王が名指しで排斥の対象とされ、全国にある祇園社、天王社などの牛頭天王を祀っていた神社は、素戔嗚尊を祭神とするように強制されました。

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本殿の右手前にある手水舎では、黒御影石の兎が月を仰ぎ体に力をみなぎらせています。水を掛けてお腹を擦り祈願すると、子宝に恵まれ安産になるとされます。

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その右隣にある「お旅所」 ずいぶん近いところにありますが、かっては西の方にあったものをここに移したそうです。

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「雨社」 もとは如意々岳(大文字山)の山中の石祠に鎮座していた竜神様で、天雨の恵みにより五穀豊穣をもたらす雨乞いの神です。安目社とも呼ばれ、目の病気平癒のご利益もあるとか。

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境内の東北にある手水鉢、素戔嗚尊?

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境内の東にはちょっとした庭があります。

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親子の兎は

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授与所/社務所はいつになく賑わっていました。

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参道の左にあるおみくじの結び所。

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向こう(北)に見える「能舞台」の鏡板「老松図」は、日本画家・神坂雪佳の作だそうです。その前が絵馬の納所になっています。

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南の方には摂社と絵馬堂があります。

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「宮繁稲荷神社」は倉稲魂神(うがのみたまの神)、蛭子大神(えびす神)、大国主大神(大黒神)を祀ります。もとは仙洞御所の苑中に祀られていましたが、仙院が炎上して宝永7年(1710)当時の所司代松平紀伊がここに遷座しました。商売繁盛の御利益があるとか。

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絵馬堂には素戔嗚尊の八岐大蛇退治の絵馬が奉納されています。

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コメント

かわいい兎たちのいる兎神社。
いつも思うけどご利益ありそうで、いい神社ですよね。

投稿: munixyu | 2017年1月 5日 (木) 10:56

阿吽の狛兎があまりにも可愛くて、ご利益を知らなくてもついつい撫でてしまいます!w独り者に安産のご利益はなさそうですが、縁結びの方を信じておこう!交通量の多い道路沿いなので、あまり大きく見えないけど、中に入るとひっそりしてて居心地がいい所ですよね~。いくつか見落としている所があったので、金戒光明寺とセットでまた行こうと思います。この前行った時は、授与所で外国人の方がおみくじを触りまくっていて、神社の人が触らないで!と一生懸命説明していましたが。。。伝わったのかな~w

投稿: ばるさろ | 2017年1月 5日 (木) 21:06

★munixyuさん こんばんは♪
子授けや安産の祈願は結構切実なのですね。一生懸命にお願いしているカップルを見ていると、願いがかなうといいなと思います。

投稿: りせ | 2017年1月 7日 (土) 20:43

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