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2016年11月16日 (水)

永観堂 紅葉の諸堂を巡る

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の天気予報によれば午後から天気が回復するとのことで、永観堂に行ってきました。

総門附近は大変な人で、中で写真が撮れるかちょっと心配になりました。

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「永観堂」は、正式名称を禅林寺という浄土宗西山禅林寺派の総本山です。

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平安時代(853年)に空海の弟子・真紹(しんじょう)が藤原関雄(せきお)の東山山荘を譲り受け、尊像を安置して真言宗の道場としたのが始まりとされます。(境内のモミジはかなり色づいていました。)

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平安時代の承暦年間(1077-81)に第7世として永観(ようかん)が入寺し、浄土念仏道場としました。(向こうは拝観受付がある中門。)

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鎌倉時代中期の1253年、浄土宗西山派開祖・證空(しょうくう)の弟子・17世浄音が入寺して、浄土宗西山禅林寺派の本山となり、現在に至っています。

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向こうの左側にある「大玄関」からお堂に上がります。意外にもこのあたりはあまり人がいなくて、お堂の中に入る方は少ないようです。

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大玄関の正面にある庭園、緑、黄色、赤といろんな段階のモミジがあって、いろどりが美しいと思いました。

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「瑞紫殿」からも上の庭が見えます。応仁の乱で永観堂も伽藍の大半が焼失してしまいました。ところが、かつては伝法堂と呼ばれたこの建物に安置されていた阿弥陀如来坐像だけは右手が焦げただけで、焼け残ったそうです。

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この像は寺伝によると、弘法大師が火除けの願を掛けて彫刻したとされ、今でもこの阿弥陀如来坐像は火除けの信仰を集めてるそうです。

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「方丈(釈迦堂)の前庭」 方丈は本堂に次いで古いとされる建物で、釈迦三尊像を安置したところから、釈迦堂とも呼ばれます。中央の勅使門は江戸時代後期の1830年に建立され、四脚の唐門で、京都府指定文化財です。

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ところで、真言密教、浄土教、浄土宗と宗派を変えてきた禅林寺が、なぜ永観堂と呼ばれているのでしょうか?

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第7世・永観(1033-1111)は、禅林寺境内に「薬王院」という施療院を建て、窮乏の人達の救済活動を行いました。 (外縁を回ると、釈迦堂の東庭があります。)

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永観は山内に梅林を育てて「悲田梅(ひでんばい)」と名づけ、窮乏の人達の薬食の一助にと果実を施しました。釈迦堂の隅(下の写真の右)にある「悲田の梅」はその名残りだそうです。

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また、病人の浴室として、「温室(うんしつ)」を設け、薬王院に阿弥陀像を安置して末期の人々を見送りました。(山の斜面にある主要な建物はすべて回廊で結ばれています。)

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正面に水琴窟がる三叉路で、左は開山堂への急な階段があります。最初に右の回廊に行きます。

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永観は、東大寺に学び幼少より秀才と認められ、三論宗の学匠として名声を得て将来を嘱望されましたが、禅林寺に隠遁する道を選びました。

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18歳から日課として一万遍の念仏を称え、後には六万遍もの念仏を称えたとされ、自ら「念仏宗永観」と名のったそうです。衰微していた禅林寺は再び興隆し、永観堂と呼ばれるようになりました。(後で行く開山堂と多宝塔が同時に見える場所があります。)

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「御影堂(大殿)」は近代(1912年)に建立されたものです。宗祖・法然と唐代浄土宗大成者の善導大師立像を祀っています。

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さらに上に上ると阿「弥陀堂」(本堂)があります。江戸時代初めの1607年に豊臣秀頼が大坂の四天王寺の曼荼羅堂を移築したもので、京都府指定文化財です。

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本尊の「阿弥陀如来立像」(重文)が祀られています。「見返り阿弥陀」とも呼ばれ、鎌倉時代初期の作といわれています。脇壇には、十一面観音菩薩像、地蔵菩薩像、永観律師像を安置しています。

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もう一度回廊の三叉路に戻り、開山堂に上ります。

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「臥龍廊」 室町時代の1504年に造られたらせん階段で、かなり急です。

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臥龍廊を上り、崖の斜面につけられた廊下を渡ると開山堂があります。このような急斜面の岩崖に生えるモミジは「岩垣もみじ」と呼ばれています。

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回廊で行ける一番高い場所にあり、市内まで見通せます。明日はもっと高いところにある多宝塔に上りますので、市内の眺望はそのときに。

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前述の藤原関雄は、高級官僚でしたが文人でもあり、病気で退官して山荘に隠棲したときの暮らしを、古今集に「おく山の 岩がき紅葉ちりぬべし 照る日の光 見る時なくて」と詠んでいます。

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コメント

りせさん、大変ごぶさたしております。
永観堂…というか、東山とは云え、平地でもうこんなに色づいているとは!
私は次の祝日、そして来月に…と考えていましたが今年は早いのですね…焦ります。

ところでお願いがあるのですが、今月10日にNifty都合で旧サイトサービスが終了になり、新サーバーに引っ越したのです。
おかげで検索しても全てアウト。これまで積み重ねてきた事は水のアワになってしまいました。

つきましては、リンク先を『 http://tomzone-s.a.la9.jp/BRATABI.htm 』に変更して頂けると大変助かります。
ご多忙な中、誠にお手数ですがよろしくお願いします。

投稿: よろづ屋TOM | 2016年11月16日 (水) 09:25

ついに最高の紅葉が訪れたね。
今週がピークになるのかな。
大混雑になりそう。

投稿: munixyu | 2016年11月16日 (水) 12:32

さすがの永観堂ですね!ちょっと天気がぐずついてるのがザンネン。東福寺の通天橋が人が多すぎて、入場制限したとかいうニュースが出てましたので、中心部から近い所はやはり混みそうですね~。
実相院あたりが気になりますが、確か写真撮れませんよね。。。蓮華寺や琴坂など一度行ったことがある所がむしろ気になります。。。
みかえり阿弥陀の「永観遅し」と言った場面のエピソードがくすっと笑える感じもあって好きです~

投稿: ばるさろ | 2016年11月16日 (水) 21:02

★よろづ屋TOMさん こんばんは♪
お返事が遅れてすみませんでした。
ブログのお引越しの件、ご苦労さまでした。私のサイドバーにあるリンクを修正しておきます。今後もよろしくお願いします。

投稿: りせ | 2016年11月18日 (金) 21:27

★munixyuさん こんばんは♪
今年の紅葉は意外に早く見頃になりました。まだ少し早めで人手も少ないと思って永観堂を訪れたのですが、予想が外れました。今のところ紅葉の色づきもきれいなようです。

投稿: りせ | 2016年11月19日 (土) 00:33

★ばるさろさん こんばんは♪
実相院は床紅葉がある客殿内は撮影禁止ですが、それ以外の場所で庭を撮ることは可能だと思います。市内の便利で有名なところは外国人を含めて観光客で混雑していると思います。それでも、清水寺みたいに、人が目立たないような写真が撮れる場所もありますが、疲れますね。

投稿: りせ | 2016年11月19日 (土) 01:01

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