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2016年11月15日 (火)

紅葉2016 圓光寺

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※写真は全てクリックで拡大します。

市内でも北の方は紅葉が進んでいるかも知れないと、圓光寺を訪れました。「圓光寺」は山号を瑞厳山という臨済宗南禅寺派の禅寺です。

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関ヶ原の戦いに勝利した徳川家康は、慶長6年(1601)に臨済宗の僧・三要元佶(さんようげんきつ)を招いて伏見に学問所「伏見学校」を開いたのが始まりです。 このとき、家康は多数の書籍や木活字十万を寄贈して元佶に管理させました。

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伏見学校には僧俗問わず門戸が開かれ、儒学者の藤原惺窩(せいか)、朱子学の林羅山らも講義を行いました。その一角では、家康から贈られた木活字版(圓光寺活字)により多数の書籍が印刷・出版され、圓光寺版といわれました。

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後に、伏見学校は元佶を開基として寺に改められ、圓光寺と称しました。元佶は閑室(かんしつ)元佶とも呼ばれ、江戸幕府では以心崇伝らとともに家康のブレーンとして寺社奉行などを務めました。 「奔龍庭」は新しい未完の庭で、奥の建物は宝物館の「瑞雲閣」。

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後に圓光寺は相国寺の境内に移りましたが、元和年間(1615-1623)に焼失し、1623年に大名・細川忠利が再建しました。、

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1667年に沢雲住持の時、幕命によって現在地の修学院村に移転し、「洛陽学校」と呼ばれました。いつも季節の草花が飾られている水琴窟。

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「本堂」には本尊の千手観世音坐像を祀っています。ここから入り、右の方丈に行きます。

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方丈から見えるのは「十牛之庭」 仏道入門から悟りに至る十の道程を牛と牧童で表した「十牛図」を題材にした枯山水庭園です。

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牧童が逃げた牛を懸命に探し求めるさまを、悟りを求める修行とみなします。やっと牛を捕まえ家に連れて帰り、悟りを得たかに思います。しかしながら、真の悟りは形にとらわれないあるがままの自然世界にあり、最終的には人々を救い導くことだと教えているそうです。

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庭の東(左)に巨石の「臥牛石」が置かれ、そこから大小十の伏せ石が牛にたとえられて配置されています。下の童子像は臥牛石よりさらに東の方丈からは見えない場所にあります。

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庭に降ります。向こうに「座禅堂」が見えます。

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明治維新後の廃仏毀釈で、圓光寺は荒廃して無住の寺となってしまいました。

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明治39年(1906)尼僧の南嶺尼(なんれいに)が廃寺寸前の寺を整備して12代住持となり、以後全国で唯一の尼僧専門道場となりました。

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振りかえって、「瑞雲閣」には応挙の竹林図屏風や出版に使用された木活字なとの重要文化財が展示してあります。

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この池は瓢箪形をしていて「栖龍池(せいりゅうち)」と呼ばれ、周囲の「昇龍の庭」は洛北で最も古いものだそうです。順路は少し上ります。

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竹林を通って

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「鐘楼」 庭の東の少し高いところにあります。

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座禅堂の「蟠龍(ばんりゅう)窟」 蟠龍とは、地面にうずくまってとぐろを巻き、まだ天に昇らない龍のことだそうです。

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見晴らし台に上ります。途中の高台は墓地になっていて、「村山たか女」や広島の原爆で亡くなったマレーシア人留学生・「サイド・オマール」君の墓があります。

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見晴らし台の後には「東照大権現」があり、家康が祀られています。

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帰りは竹林の中を通ります。

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栖龍池の南を通ります。

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現在の圓光寺は尼寺ではないそうですが、南禅寺の研修道場としての歴史が引き継がれています。

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毎日曜日、午前6時~8時に蟠龍窟で「暁天座禅会」が開かれています。 内容は、座禅、作務(お庭の掃除)、法話、粥坐(お粥に、たくあんと梅干しだけの質素な朝食) だそうです。

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2016 紅葉1」カテゴリの記事

コメント

今年の紅葉は、ここ数年で一番の大紅葉だよね。
お粥に、たくあんと梅干しだけ、
こういうのって意外と美味しいんだろうね。

投稿: munixyu | 2016年11月15日 (火) 13:08

荒廃していたところから、よくぞここまで。。。というほど整っているように見えますね~。
朱子学の関係となると、江戸が終わるとむしろ徳川の象徴みたいなお寺とも言えるわけで。。。廃仏毀釈の矢面に立たされることになったんでしょうね~
藤原惺窩の隠棲してた所の石碑を市原の駅から補陀落寺まで歩いてる途中に見つけました。どんな人かその時は知らなかったのですがw
奔龍庭は重森三玲の庭の影響がありそうですね~。龍吟庵を思い出します。
先日、東京国立博物館の禅の展示会に行ってきましたが、十牛図も展示されてました。秀吉、信長、家康をはじめ武将と関係のあった禅僧の名前もいろいろありましたが。。。名前が覚えられなくてw

投稿: ばるさろ | 2016年11月15日 (火) 21:51

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