秋の嵯峨野路 竹林から小倉池へ
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今日は嵯峨野の竹林を抜けて御髪神社がある小倉池まで歩きます。天龍寺の前に石仏が並んでいます。
渡月橋から北に向かう通りは府道29号で、このあたりは「長辻通」ともいうそうです。しばらく歩くと竹林への入り口があります。
竹林への入り口を入って直ぐ右手に4つの歌碑があります。京都商工会議所・プロジェクト推進室が母体となって設立されたもので、鎌倉大臣「世の中は 常にもがもな 渚漕ぐ 海人の小舟の 綱手かなしも」。
向こうは従二位家隆「風そよぐ 楢の小川の 夕暮は 御禊ぞ夏の しるしなりける」 ここ以外に、長神の杜、亀山公園、嵐山東公園などに歌碑があります。
「野宮(ののみや)神社」 その昔、天皇の代理で伊勢神宮にお仕えする斎王(皇女、女王の中から選ばれます)が、伊勢へ行く前の1年間ここに籠って精進潔斎、身を清める習わしがあったところです。
現在では、良縁祈願、子宝安産の神社として信仰されています。
野宮は黒木鳥居と小柴垣に囲まれた聖地で、源氏物語「賢木の巻」に美しく描写されています。(本殿の右の奥に進むと摂社が並んでいて、その前に苔庭があります。)
「斎宮旧跡」の石標があり、庭は渡月橋からこのあたりの風景を表しています。
野宮神社から竹林の道は二手に分かれ、鳥居の右手(北)への道は市営住宅の方にいきます。神社の左を回るの道を行きます。
さらに西に歩いて振り返ると、竹林の間から天龍寺の紅葉の色が分かります。
竹林の道は上りになって、大河内山荘まで続きます。突き当りは坂の上なので見通しがよく、撮影スポットになっています。
みちは左右に分かれ、左は亀山公園に行きます。右の道を行くと昨日の記事の大河内山荘の入口を通ります。
竹林の道は下りになって、右下に嵯峨野観光線の「トロッコ嵐山駅」のホームが見えます。左の線路は山陰線です。
坂道を降りた左に「小倉池」があり、散策路はその東(右手)を通ります。
小倉池の西(左)に小倉山があり、藤原定家が百人一首の選定を行った時雨亭があった場所です。池のほとりにある御髪神社に立ち寄ります。
「御髪(みかみ)神社」 小倉池の前に鎮座し、日本で唯一の理容・美容(化粧品・洗髪剤・育毛剤・カツラ等)にたずさわる業の始祖を祭神とする神社です。
祭神として、藤原鎌足の末孫、藤原采女亮政之(うねめのすけまさゆき)公を祀ります。
亀山天皇の時代(1259~1274)、宮中の宝物係であった藤原基晴が宝物紛失の責任をとり、諸国行脚し文永5年(1268)に下関に居を構えました。その三男の政之が生計を助けるため髪結職を始めたのが髪結業の始祖とされます。
後に、彼らが仕えた亀山天皇の御陵に近いこの地に祀られました。現在でも理髪業者の信仰が篤く、境内には髪を納祭する髪塚があります。
池の東の散策路を北に歩きます。対岸に御髪神社が見え、社務所の横に車が停まっているときは、神職さんがいらっしゃいます。
小倉池の北に人形作家の森小夜子さんの「アイトワ」という喫茶・ギャラリーがあります。雰囲気がいいお店ですが、敷地に「エコライフガーデン」という自然が豊かな散策路もあります。ただし、念願の養蜂を始めて自由に歩くことができなくなったそうです。
民族衣裳をまとった素敵な人形(作品)が外に飾ってあります。
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コメント
竹の風の感じ
水は澄み、晩秋から初冬の寒さと色の温かさが、
哀愁と美しさを引き出して、いいですよね。
投稿: munixyu | 2016年11月23日 (水) 11:26