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2016年7月 1日 (金)

北野天満宮 夏越の大祓

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日(6月30日)は、多くの神社で茅の輪くぐりが行われますが、今年は北野天満宮に行ってきました。

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北野天満宮では毎年6月30日午後4時から「夏越の大祓(なごしのおおはらえ)」が行われます。楼門には七夕飾りが据えられていました。

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夏越の大祓は、夏を越すにあたって、日常の生活で知らない間に付いてしまった罪や穢れを祓い、心身を清めて後の半年を平安に送れるようにと願う、古来から行われてきた神事です。「三光門」には既に茅の輪くぐりの行列ができていました。

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罪や穢れを人形(ひとがた)に託してそれを清めてもらいます。神社によっては水に流したり焚き上げたりします。(行列の先頭は本殿前の西廻廊にいて、神職から行事の説明を受けていました。)

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神事に先立って、茅の輪の前に設けられた祭壇で祝詞を唱え、これから神事が行われることを奏上し、その無事を祈ります。

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三方(祭壇の上の台)には、これから参列者に配る「人形」が載せられ、長びつの中には本日参列できない人々が前もって納めた人形が入っています。それらをお祓いします。

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参列者に人形と切り幣(ぬさ)を配ります。切り幣は振りかけることによって体を清める紙片です。

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茅の輪に掛けられていた綱がはずされ、神事が始まります。最初に大祓詞(おおはらえのことば)を唱えます。詳しくは分かりまんが、高天原への天孫降臨の神話から始まり、罪穢がどのように神々によって清められるのかを述べているのだそうです。

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神職らが切り幣を自分に振りかけて身を清めます。

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参列者も同じように切り幣で身を清めます。

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神職らを祓い清めます。

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参列者にもお祓いします。

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布を取り出して切り裂きます。これは祓(はら)えつ物といって、身に着けていたものを切り裂くことによって、罪や穢れを償うという意味があるのだそうです。

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必死になって何度も布を切り裂いている姿は、意味を知らないと異様に見えるかも知れません。

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そのあと、茅の輪くぐりが始まります。最初に神職らがくぐり、その先頭は参列者の人形が入った長びつです。左回り、右回り、左回りと、計3回くぐります。

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ところで、なぜ夏越の大祓で茅の輪をくぐるのでしょうか?(本殿の前の広場は左に飛梅伝説の梅、右に松が植えられていて、それらを回ってきます。)

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それは、蘇民将来(そみんしょうらい)の故事にちなんでいるそうです。

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旅の途中で宿を乞うた武塔神(むとうのかみ)を、裕福な村の長者である弟の巨旦将来〈こたんしょうらい〉は追い出しました。一方、貧しい村の兄の蘇民将来は、粗末ながらも武塔神をもてなしました。(神職の次に関係者が茅の輪をくぐります。)

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後に再訪した武塔神は、弟・巨旦の妻となっていた蘇民の娘に茅の輪を付けさせて、それを目印として娘を除く弟・巨旦の一族を滅ぼしました。疫病で滅んだという説もあります。(最後に一般の参列者です。)

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武塔神は以後茅の輪を付けていれば災難を免れることができると教え、蘇民の家は子孫代々に至るまで災いなく栄えたとされます。(1グループずつ回るので整然としていますが、時間がかかります。)

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武塔神は後に素戔嗚尊(すさのおのみこと)と同一視されました。また、小さな茅の輪を身に付けると厄払いになることは、奈良時代の風土記にも記されています。そして、時代とともに茅の輪が大きくなって、やがてこれをくぐるようになったそうです。

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上の故事から「蘇民将来」の信仰が生まれ、「蘇民将来子孫也」の護符を門に貼ると災厄を免れると信じられるようになりました。

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コメント

茅の輪くぐりは、実家にいたころに毎年、近所の神社での恒例行事でくぐっていましたが、鳥居の下に大きな輪を付けていたので、北野天満宮の茅の輪が思ったより小さいのにびっくりしました。
ちょうど一年の半分で、夏がきたなぁ~と思わせる行事ですよね~。今月末にちょこっと上洛しますが祇園祭関係のものはちょっと見れそうにありません~

投稿: ばるさろ | 2016年7月 2日 (土) 06:15

★ばるさろさん こんばんは♪
北野天満宮では6月25日に京都で最大といわれる大きな茅の輪が出ます。それ以後はこの記事のように小さくなります。祇園祭の関係はどれも混雑して、(写真を撮りに)出かかるのにちょっと気を奮い立たせなければいけません。

投稿: りせ | 2016年7月 2日 (土) 23:00

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