« 上品蓮台寺 花咲く境内 | トップページ | 北野天満宮 夏越の大祓 »

2016年6月30日 (木)

青もみじと風神雷神図 建仁寺

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Amr_6755a
※写真は全てクリックで拡大します。

梅雨空がうっとおしい京都ですが、梅雨の晴れ間に出かけた建仁寺は緑鮮やかな「青もみじ」で溢れていました。
今日は本坊の潮音庭の青もみじを中心に、禅寺でお馴染みの「達磨図」「○△□」をお届けします。

Amr_6678a

建仁寺  臨済宗建仁寺派の大本山  東山区大和大路四条下ル小松町
建仁2年(1202)将軍源頼家が寺域を寄進し栄西禅師を開山として宋国百丈山を模して建立された京都最初の禅寺。
元号を寺号とし、山号を東山(とうざん)と称します。
1586年(天正14)ごろ、安国寺恵瓊により再興され、五山第三位の格式を持った。

まず、建仁寺といえば俵屋宗達筆の「風神雷神図(国宝)」です。建仁寺には立派なレプリカが2つ飾られています。本坊に入って直ぐに目に飛び込んでくるのがこちらです。

Amr_6679a

原本は京都国立博物館に寄託され、常時の公開はされていないが、複製の屏風および陶板は建仁寺で見ることができます。こちらは陶板の風神雷神図。

風神雷神図(国宝)-俵屋宗達筆
金地の二曲一双屏風のそれぞれに風神と雷神を描かれており、印も落款もありませんが、俵屋宗達の代表作として有名です。元々は京都の豪商・打它公軌(うだきんのり/糸屋十右衛門)が建仁寺派である妙光寺再興の記念に俵屋宗達に製作を依頼したもので、その後、妙光寺から建仁寺に寄贈されました。

Amr_6682a

こちらの窓からは障子の向こうに「潮音庭」が見える筈なのですが、

Amr_6685a

型染作家の鳥羽美花さんの作品の襖です。そしていつもの「○△□」の掛け軸

Amr_6791a

禅の思想の要点や奥義を描き表す時に○を描く。これを一円相といいます。
【○】は宇宙を表しており、○は欠けることのない、絶対的な真理を意味します。
また、円は状況に応じて、変幻自在にその姿を変え、心のうちを表します。丸い形にとらわれてもいけない。○にとらわれた心では、○を描くことは出来ないし、真理も見失ってしまいます。
【△】は 足を組んで座禅をするとき、頭は天を衝きあげる。これを坐相といい、△は仏と一体となった姿を表します。
【□】は囚われの心を表します。例えば人は社会という四角の中に囲まれて生きており、そこで悩み、生きにくい世の中だと嘆いている。
しかし、ここから一歩、四角の外に踏み出せば禅の世界に入ることが出来ます。 禅の世界にここから入れという門はありません。とにかく踏み出すこと。それが禅の入り口になるのです。

Amr_6724a

こちらが「○△□乃庭」
説明板には「単純な三つの図形は宇宙の根源的な形態を示し、密教の六大思想(地水火風空識)を地(□)、水(○)、火(△)で象徴したものといわれる」と書かれています。

Amr_6792a

こちらも禅寺ではお馴染みの「達磨図」
達磨さんによりインドから中国へ禅宗が伝えられ、達磨さんは禅宗の「祖師」といわれます。面壁9年の座禅によって手足が腐ってしまったという伝説が起こりました。

Amr_6772a

こちらが「潮音庭」 (ちょうおんてい) 
建仁寺本坊中庭(小書院と大書院の間)にあります。
中央に三尊石、その東には坐禅石、回りに紅葉を配した枯淡な「四方正面」の禅庭です。

Amr_6730a

中央にあるのが「『三尊石』
中央に少し大きめの石「中尊」、左右に少し小さい「脇侍の二つの石」を組んだもので、『三尊仏』を意匠した庭石組の基本となっています。

Amr_6742a

三尊仏には、下の3つの組み合わせがあります。
 ・阿弥陀三尊・・・中尊 :阿弥陀如来、 脇侍 :観音菩薩、勢至菩薩
 ・薬 師 三 尊・・・中尊 :薬 師 如 来、  脇侍 :日光菩薩、月光菩薩
 ・釈 迦 三 尊・・・中尊 :釈 迦 如 来、  脇侍 :文殊菩薩、普賢菩薩

Amr_6735b

四方正面の庭ですから、何処から見ても正面の美しさがあるのでしょう。

Amr_6744a

青もみじが鮮やかです。

Amr_6749a

雨の日も、ここならじっくり美しい庭を楽しめます。

Amr_6781a

真うしろの大書院に来ました。

Amr_6764a

こちらには金地の二曲一双屏風の風神雷神図が飾られています。

Amr_6759a

屏風の前のガラスには潮音庭の青もみじが映っています。

Amr_6761a

小書院と大書院を結ぶ渡り廊下向こうにも庭園があります。

Amr_6762a

それがこちら。

Amr_6786a

Amr_6775a

雨の日、
建仁寺では国宝の風神雷神図をはじめ数々の壁画、天井画の美術に触れ、青もみじの庭や枯山水石庭で濡れることなく落ち着いた時を過ごせると思います。
建仁寺はいつかもう1回記事にいたします。

励みになりますので、ブログランキングの応援のクリックをよろしくお願いします。

  ★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Amr_6747a

|

« 上品蓮台寺 花咲く境内 | トップページ | 北野天満宮 夏越の大祓 »

コメント

こんなに落ち着いた感じでしたっけ。。。と思うぐらい静かな写真ですね~。すぐそこに場外馬券売り場があるとはとても思えません!w
やはり建仁寺というと風神雷神ですが、庭越しの障子の間から見える鳥羽美花さんの襖絵がいいですね~。そこに本当の水辺があるような感じ。。。昔からのものもいいですが、こういう現代の人の繊細なものが歴史ある建物の中で調和しているのを見るのも好きです。。。智積院の田渕俊夫さんの襖絵を見たときの感動を思い出しました~

投稿: ばるさろ | 2016年6月30日 (木) 23:34

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 上品蓮台寺 花咲く境内 | トップページ | 北野天満宮 夏越の大祓 »