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2016年6月29日 (水)

上品蓮台寺 花咲く境内

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の千本ゑんま堂を後に、千本通を北に少し歩くと上品蓮台寺があります。

「上品蓮台寺(じょうぼんれんだいじ)」は、蓮華金宝山九品三昧(れんげこんぽうざんくぼんざんまい)院という真言宗智山派の寺です。

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上品蓮台寺の創建は古く、飛鳥時代に聖徳太子が母の菩提を弔うために建立した香隆寺(こうりゅうじ)が始まりとされます。(山門の正面は玄関ですが、拝観はしていません。)

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平安時代の天徳4年(960)宇多法皇の勅願によって、東寺の寛空(かんくう)僧正が再建し、寺号を上品蓮台寺と改めたといわれています。この頃は広大な寺域を持っていたそうです。

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しかしながら、室町時代の応仁・文明の乱(1467-1477)の兵火によって焼失して、衰退してしまいました。(ここから、境内の南を見て回ります。この像は弘法大師空海ではなく、空海の母だそうです。)

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安土・桃山時代の文禄年間(1592-1596)、豊臣秀吉の援助を得て、紀州根来寺の性盛(しょうせい)により復興されました。(「大師堂」)

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当時は千本通をまたがって十二の子院を有していたことから「十二坊」とも呼ばれました。このあたりの「北区紫野十二坊町」という地名がかっての隆盛を伝えています。(鐘楼は境内の南端にあります。)

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本堂 村上天皇より賜った勅額を掲げ、本尊の延命地蔵菩薩像を安置しています。

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江戸時代の寛文年間(1661-1673)、霊元天皇の命により、僧・宝山が洛外・六地蔵以外の48か寺の地蔵尊を選んだ洛陽四十八願所の霊場のひとつになりました。

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さらに南は駐車場になっていて、塔頭の「宝泉院」のお堂があります。

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明治時代になって、政府の上知令によって大部分の寺領を失い、子院も3院だけとなってしまいました。(もういちど玄関まで戻って、境内の北に行きます。)

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この寺は紅枝垂をはじめとする桜の名所で知られていますが、今の季節はいろんな花が咲いていました。(向こうは庫裏の入口)

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おそらく寺務所を兼ねていると思われます。

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蓮台寺の北は塔頭の「真言院」の境内・墓地になりますが、境界がはっきりしません。

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鳥居の先には歓喜天を祀る歓喜天社があります。右の看板には、「十二坊執事」の名で、ここで幼児を遊ばせないようにと書いてありました。この右手に小道があり、本堂の裏(西)にある墓地に行けます。

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墓地には平安時代後期の仏師・定朝の墓があります。定朝は大規模な工房を構え、数々の仏像を制作して仏師として初めて法橋(僧位の第三位)に上り詰めました。現存する確実な遺作は平等院本尊の木造阿弥陀如来坐像(国宝)だそうです。

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もう一度歓喜天社の横の道に戻り、途中から塔頭・真言院の墓地に行きます。

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かって、このあたりは「鳥辺野」、「化野」と並ぶ葬送の地「蓮台野(れんだいの)」が広がっていました。そして、「千本」という地名の由来のようにたくさんの石仏が並んでいたそうです。

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この石仏群は、化野念仏寺のように、後に蓮台野から掘り出された石仏が寺に持ち込まれたものだと思われます。

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真言院の墓地の西北隅に椋の大木があり、その根元に「源頼光朝臣塚」(土蜘蛛塚)があります。頼光は平安時代中期の武将で酒呑童子討伐や土蜘蛛退治で知られています。

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ここには、頼光によって退治された土蜘蛛が埋められているといわれています。この墓地には、鎌倉時代に作られたとされる空海の母を供養する五輪塔もあります(写真はありません)。

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ところで、ここに塔頭の真言院があるはずですが、なにも建物が見当たりません。廃寺になったわけではなく、再建途中だそうです。向こうの木は土蜘蛛が埋められたとされる椋の木です。

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立派な山門だけは残っています。

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昨年来たときと比べて、少し敷地が整備されたような気がします。

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由緒がある塔頭寺院なので、なんとか再建してほしいものです。

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西陣の寺社を巡ってきましたが、夕方5時近くになったのでここが最後になります。ちなみに洛陽四十八願所の第16番は釘抜地蔵、第17番は上品蓮台寺、第18番は千本通鞍馬口上ルにある逆川地蔵(歯痛地蔵)です。

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コメント

上品蓮台寺は枝垂桜がお気に入りです~~
拝観はできません。。。みたいな張り紙がしてあったような。。。絵因果経はさすがに国宝だから、ほいほい見せてくれる訳ないよなぁ。。。と思いつつ、時々御開帳みたいな事をしてくれたらいいのに!とも思ったりw
土蜘蛛の所みたっけかなぁ。。。と記憶をたどったのですが、桜の写真が撮れたことで満足して、ちゃんと探索していませんでした(;´д` ) トホホ
またいろいろ確認しに行ってみます~

投稿: ばるさろ | 2016年6月29日 (水) 23:09

★ばるさろさん こんばんは♪
上品蓮台寺は拝観していないとの張り紙があります。また、国宝などの寺宝の(特別)公開もしていないようです。国宝・重要文化財の取り扱いについての文化庁の通達によると、本来は公開が望ましいが、き損の程度が激しいものは抜本的な修理が終わるまでは公開を行わないこと、とあります。文化財の修理には時間と莫大なお金がかかるので、公開したくてもできない寺院も多いそうです。

投稿: りせ | 2016年6月30日 (木) 02:51

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