« 御金神社 夜に煌く・・・ | トップページ | 東福寺 本坊庭園 »

2016年6月 1日 (水)

東福寺 大伽藍を巡る

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

Jmy_9877a
※写真は全てクリックで拡大します。

2、3日天気がすっきりしませんでしたが、昨日は朝から晴れていたので東福寺に行ってきました。

「東福寺」は、臨済宗東福寺派の本山で、鎌倉時代の建長7年(1255)摂政・九條道家が聖一(しょういち)国師を開山として祖父・兼実(かねざね)の菩提寺を建立したのが始まりです。

Jmy_9164a

「月下門」 文永6年(1268)の開山堂(常楽庵)創建時に亀山天皇が下賜されたと伝わります。今は普門院の総門。四脚門で檜皮葺き、細部に鎌倉時代の特色があるそうです。

Jmy_9172a

道家は、奈良最大の寺院の東大寺、奈良で最も盛大を極めた興福寺にあやかり、「東」と「福」の字を取り,19年もの歳月を費やして京都最大の東福寺の大伽藍を造営しました。(「臥雲橋」 境内を流れる三ノ橋川(中谷)に架かる「三名橋」のひとつです。)

Jmy_9174a

工事半ばの寛元元年(1243)には聖一国師を開山に仰ぎ、寛元4年には「普門院」が天台・真言・禅の三宗兼学の道場として建立されるなど、まず各宗兼学の堂塔を完備しました。(ここから紅葉の頃の眺めはおなじみですね。)

Jmy_9182a

ところが、応元年(1319)、建武元年(1334)、延元元年(1336)と相次ぐ火災のために大部分を焼失しました。

Jmy_9197a

延元元年の被災後4ヶ月目には早くも復興に着手し、南北朝時代の貞和3年(1346)に前の関白一条経道により仏殿の上棟が行われ、火災後20余年を経て再び偉観を誇ることになりました。(「日下門」は瓦の張り替えの最中でした。)

Jmy_9368a

「禅堂」(重文) 日下門を入って右手にあり、1347年に再建された建物です。我が国最古、最大で、中世から残る唯一の座禅道場。鎌倉風の華頭窓が美しい建物です。

Jmy_9372a

「東司(とうす)」(重文) 禅堂の南にあり、通称百雪隠といわれる便所です。禅僧は用便も修行で、東司へ行くにも厳しい作法が定められていたそうです。わが国最古、室町前期の遺構。以下では境内の西から右回りで建物を見て回ることにします。

Jmy_9890a

「殿鐘楼」 禅堂の北にあり、漆喰壁に覆われた室町後期の建物で、銅鐘(重文)は平安前期までには鋳造されていて、もとは西寺の遺構と伝わります。現在は収蔵庫に収納とのことです。

Jmy_9377a

東福寺は、建武の被災の直前にはすでに京都五山に列せられていて、再建後は完全な禅宗寺院としての寺観を整えることとなりました。「経蔵」は江戸時代の寛政6年(1794)の創建です。

Jmy_9381a

明治14年12月に,惜しくも仏殿、法堂、方丈、庫裡を焼失してしまいました。(方丈の勅使門)

Jmy_9742a

大正6年(1917)から本堂(仏殿兼法堂)の再建に着工し、昭和9年(1934)に落成。明治23年(1890)に方丈、同43年(1910)に庫裡も再建されました。(庫裡、左が方丈です)

Jmy_9590a

現存している鎌倉・室町時代からの重要な古建築に比べて,これらは現代木造建築物の精粋な技術を遺憾なく発揮しているそうです。(本堂、方丈の南にあります)

Jmy_9593a

庫裡の右手の道に入ります。

Jmy_9747a

「偃月橋(えんげつきょう)」(重文) 三ノ橋川の上流にかかる木造橋廊で、慶長8年(1603)の建造、単層切妻造りの屋根は桟瓦葺き、三名橋の一つ。

Jmy_9749a

「龍吟庵」 東福寺3世無関普門は、亀山上皇の離宮に出没した妖怪を退治し、南禅寺創建の際に上皇に開山として招かれました。しかし、病にかかり龍吟庵に移り、亡くなった後龍吟庵は塔所となりました。ここの方丈は現存最古の方丈建築で国宝。

Jmy_9759a

もう一度庫裡の前に戻り、境内の東の道を南に行きます。

Jmy_9780a

本堂を南から 本堂は昭和9年に建てられた単層入母屋造の木造大建築で、天井の蒼龍図は堂本印象作。

Jmy_9810a

Jmy_9809c

「三門」(国宝) 室町時代の応永12年(1405)に足利義持によって再建された大仏(天竺)様の建築様式。禅宗寺院の三門としては日本最古、最大の建築物だそうです。

Jmy_9807a

楼上内部には諸仏が並び、天井や柱には明兆と弟子による極彩画が描かれています。

Jmy_9812a

三門の東に東福寺の鎮守社「五社成就宮」の鳥居があります。

Jmy_9814a

石段の途中にある「十三重塔」 九條道家が東福寺建立を祈願して建立したもので、初層(一番下の段)に美しい梵字が彫られています。その右の祠には「魔王石」が納められています。

Jmy_9822a

この石に鞍馬の僧正が降臨したといわれ、東福寺七不思議の一つです。

Jmy_9826a

五社成就宮には、石清水八幡宮、賀茂社、稲荷社、春日社、日吉社の五社が祀られ、五社明神社とも呼ばれています。

Jmy_9836a

五社成就宮の鐘楼 梵鐘は平安時代作でこちらも西寺のものといわれ、「義経の鐘」と呼ばれたそうです。これも七不思議の一つです。

Jmy_9838a

五社成就宮の裏には、沢山の石(ご神体)が並んでいて、ちょっと不思議な感じがする場所でした。

Jmy_9857a

石段の途中から「浴室」(重文)が見えます。国内最大の蒸し風呂形式の浴室で、東大寺の湯屋に次いで古いそうです(1459年の瓦銘あり)。

Jmy_9858a

三門の南に来ました(TOPの写真も)。南に「思遠池」があります。

Jmy_9879a

「妙雲閣」の扁額は、三門を建立した足利義持の筆だそうです。

Jmy_9871a

「六波羅門」(重文) 六波羅探題の遺構を移築したと伝えられ、月下門とともに寺内で最も古い建造物だそうです。

Jmy_9897a

このあと、拝観料が必要な通天橋・開山堂と東福寺本坊庭園に行きました。

励みにしていますので、ブログランキングの応援のクリック↓をよろしくお願いします。

  ★こちらを是非よろしく→   ブログ村→にほんブログ村 写真ブログ 風景写真へ
-------------------------------------------------------------------

Jmy_9796a

|

« 御金神社 夜に煌く・・・ | トップページ | 東福寺 本坊庭園 »

コメント

東福寺はお金を払わなくても満足できるお寺ですよねw逆に、ふつうの観光だけで行くと、それだけで満足してしまうけど、見るべき場所は塔頭にも多いんですよね。通天橋はちょっとあこぎかなぁ。。とも思いますが、本坊の庭、波心の庭、特別拝観の時の龍吟庵など重森三玲の庭はお金払ってでも見たいですね~。芬陀院もいつか入りたい所です。他にもまだまだ知らない所が有りそうなので、何回も行ける所ですね

投稿: ばるさろ | 2016年6月 1日 (水) 22:07

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)




« 御金神社 夜に煌く・・・ | トップページ | 東福寺 本坊庭園 »