涌泉寺と七面大天女
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昨日の記事の松ヶ崎大黒天(妙円寺)の西に、同じ日蓮宗の涌泉寺があります。(妙円寺から少し西に行くと山に向かう道があります。)
「涌泉寺(ゆうせんじ)」は、大正7年(1918)松ヶ崎にあった同じ日蓮宗の妙泉寺と本涌寺が合併して、両者の寺名をとって生まれた日蓮宗の寺院で、山号を松崎山といいます。(途中に石碑が並んでいる場所がありますが、後で訪れます。)
昨日の記事でも紹介したように、鎌倉時代の末に日像上人によって日蓮宗が京都に伝えられ、松ヶ崎の住民がすべて日蓮宗に改宗したという状況が生まれました。
「妙泉寺」は、かつて、松ヶ崎にあった歓喜寺の住持・実眼が日像に帰依して日蓮宗に改宗し、寺名を妙泉寺と改称したのにはじまります。京都の日蓮宗寺院としては最も古い寺院の一つで、松ヶ崎の住民の信仰を集めてきました。

一方、「本涌寺」は日蓮宗洛陽檀林のなかで最も古い松ヶ崎檀林の寺号です。檀林とは、日蓮宗教団が宗内僧侶の養成のために設けた学問所のことです。(庫裡?)

松ヶ崎檀林・本涌寺は、天正2年(1574)教蔵院日生上人が当地で講座を開いたことにはじまります。日生は比叡山にも遊学し当時の日蓮教団きっての博学で、各地の檀林で講義をして天正8年(1580)再びこの松ヶ崎に帰ってきました。
本涌寺の寺号もこの頃できたと考えられます。その後日生上人は立本寺や岡山蓮昌寺の住持となりましたが、晩年三たび松ヶ崎檀林に帰って、文禄4年(1595)この地で亡くなりました。(本堂)

涌泉寺は、この松ヶ崎檀林の旧跡で、本堂も往時の檀林の講堂だったそうです。この建物は、承応3年(1654)に建設され、禅宗本堂と同じ六つの間取りで、日蓮宗檀林では唯一のものだそうです。(境内には「松ヶ崎保育園」があります。)
境内の石段を登ったところの墓地には、歴代住持の墓があります。
山門前の斜面にある「生師廟(しょうしびょう)」 教蔵院日生上人の廟で、地元では「教蔵院さん」とよんでいるそうです。
さらに坂道を下ったところに石碑が並んでいて、そこから山道が分かれています。
途中の石碑には「眼病救護七面大天女道」とあります。ここは、松ヶ崎小学校(旧妙泉寺跡地)の裏山(松ヶ崎林山)になり、七面宮が祀られています。、
水は流れていませんが滝があります。向こうの石段を登ると、
拝殿と本殿があります。天正4年(1576年)日諦僧正が、この地で「日輪の滝」、「月輪の滝」を見て、七面大明神(七面大天女)を勧請したと伝えられています。本尊は、お祭り以外の日は涌泉寺に安置されているそうです。
かっては、眼病に霊験があるといわれていましたが、地下鉄工事の影響で水が枯れてしまったそうです。この地に七面大明神を祀った理由は、以下の故事によります。

鎌倉時代中頃日蓮上人が甲州身延で説法をしていると、美しい女性が熱心に聞いていました。有力者の南部六郎実長が不審に思い尋ねると、日蓮は女性に「あなたの本当の姿を見せてあげなさい」といいました。

女性が「少し水をください」と答え、日蓮は水差しの水を一滴女性の頭に落とすと龍の姿に変わり、「私は七面山に棲む七面大明神です。身延山の裏鬼門を守護し、「南無妙法蓮華経」のお題目を唱える人々を救います」といい、七面山の方へ飛んで行きました。

日蓮が亡くなって16年目に、日朗上人と南部実長が七面山に登り、山頂の一の池のそばに七面大明神を祀りました。その後、七面大明神は法華経守護の神として信仰されるようになりました。

ところで、五山送り火の「妙法」は、松ヶ崎の住民が一斉に日蓮宗に改宗してから続いている行事です。涌泉寺と妙円寺の檀家で構成される「立正会」が8月15、16日に涌泉寺の境内で題目踊とさし踊を行い、16日に妙法の送り火に点火します。
題目踊は松ケ崎の人たちだけで踊る地味な踊りですが、さし踊は誰でも参加できる楽しい踊りで、全国で行われている盆踊りの原型といわれています。
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コメント
だんだん夏になってきていて、今日はもう暑いよね。
熱中症予防しないとだよね。
投稿: munixyu | 2016年5月19日 (木) 14:16
どのあたりだろう。。。とグーグルマップで調べて居たら、七面宮の所が新宮神社になってましたw
新宮神社は岩上神社の方にあるようなので、間違えたのかな?まさにこの下にドーンとトンネルがあるわけですからねぇ。。。地下水の出どころを塞いじゃったんでしょうね。。もったいない(;´д` ) トホホ
宝ヶ池が枯れなくてよかったですがw
もしかしてお寺かこの七面大天女のあたりから山を越えて宝ヶ池のほとりまで行けたりしますか~?
投稿: ばるさろ | 2016年5月19日 (木) 21:32