八坂神社 2015秋
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八坂神社に行ってきました。
向こうの鳥居は摂社の「疫(みやみ)社」で蘇民将来を祀ります。蘇民将来は疫病除けの神で、祇園祭の粽(ちまき)の護符には、「蘇民将来之子孫也」と書かれています。
西楼門からの参道には屋台が出ていて、年末かお正月のような雰囲気でした。
摂社の「太田社・白髭社」 猿田彦神(さるたひこのかみ)と天天鈿女命(あめのうずめのみこと)を祀ります。猿田彦神は、天孫降臨に際して先導した導きの神。天鈿女命は天岩戸の前で神楽を舞った芸能の神です。
「蛭子社」 祇園蛭子社あるいは北向蛭子社ともいい、大国主の子である事代主神(ことしろぬしのみこと)を祀り、商売繁盛、福の神としてご利益があるとか。
「大国主社」 大国主命、事代主命、少彦名命(すくなひこなのみこと)を祀り、これらは福の神、縁結び、恋愛成就の神です。ここはお参りの人が多いです。
本殿の西 正面は「神馬舎」。左手前の「大年社」に祀られている、大年神、巷社神、大年神は穀物守護の神、農耕の神です。左奥には伊邪那岐命を祀る多賀社をはじめとする「十社」があります。
「本殿」 中御座に素戔嗚尊、東御座にその妻神・櫛稲田姫命、西御座に夫婦神の8人の子供・八柱御子神を祀っています。...
これらの祭神は、祇園祭の神輿渡御で八坂神社から御旅所まで三基の御神輿で遷され、還幸祭では、別のルートを通って八坂神社に戻ります。山鉾巡行は、これらの御神輿の露払いとして街を清める儀式なのです。
「舞殿」の向こうに「南楼門」が見えます。
「二軒茶屋 中村楼」 創業は室町時代末期とされ、向かいに「藤茶屋」があったことから「二軒茶屋」と呼ばれていました。後に、「藤茶屋」は廃業し、中村楼は料亭を営みますが、北隣には茶屋も残っています。
こちらは本殿の東
「大神宮社(だいじんぐうしゃ)」 祭神は天照大御神と豊受大神です。天照大御神は皇室の祖神で素戔嗚尊の姉神、豊受大神は天照大御神の食事を司る神です。
「悪王子社」 素戔嗚尊の荒魂(あらみたま)を祀ります。悪とは強いという意味で、荒魂は現実に姿を顕した神の意味だそうです。かっては、東洞院四条下ル元悪王子町にあり、その後各地を転々として、江戸時代にここへ遷されました。
「美御前社」 多紀理比売命、多岐都比売命、市杵島比売命の宗像三女神を祀ります。素戔嗚尊の持っていた十拳剣を振り漱いで生まれた、美を象徴する神です。右は「美容水」で、江戸時代に天然痘を患った女性の顔を治したといういい伝えがあります。
奥に「日吉社」があります。祭神は大山咋神 (おおやまくいのかみ)、大物主神(おおものぬしのかみ)です。大山咋神は素戔嗚尊の三世の孫、大物主神は7世の孫で、大国主命の分魂(わけみたま)とされ、京の北東の鬼門を守る方位除けの神です。
ここまで、目につく摂社を見て回りましたが、その多くが主祭神の素戔嗚尊にゆかりのあることが分かりました。本殿の北には、「刃物神社」、「五社」、「祖霊社」、「厳島社」が並んでいます。これらの説明は別の機会に。
「東北門」 ここから円山公園に入ります。
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コメント
やっぱり時期がいいのか、人もたくさんだね。
正月、盆、紅葉の時期は凄いよね。
投稿: munixyu | 2015年12月 9日 (水) 16:08
所々いい色の紅葉がありますね~。八坂神社は、円山公園の方から行くことが多くて、西楼門の方へ行くこともあまりないです。参道の屋台は、お祭りじゃなくても出てたような気がします。。。花見の時期か、祇園祭の時期にうろついてることが多いので、屋台がいつもあるような気がしてますがw
人がいっぱいいる事が多いので、一つ一つ摂社等を見る事も最近は無くなりましたが、朝早く、誰もいない時に、美御前社の泉にコッソリ手を伸ばしたら、突然水が止まってびっくり!w
投稿: ばるさろ | 2015年12月 9日 (水) 22:10