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2015年12月 5日 (土)

西本願寺 大銀杏と伽藍

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日の記事の養源院を出て、西本願寺に向かいました。境内の銀杏の巨木が、この季節にはきれいに黄葉します。

「御影堂門」(重文)から入ります。御影堂門は江戸時代初期(1636年)に建立され、最近では平成21年(2009)に修復工事が行われました。

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正面の「目隠塀」(重文)は、江戸後期の建築と言われています。今日は建物の説明だけですので、あしからず。

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門を入って左を見ると 大銀杏の向こうに「鐘楼」(重文) が見えます。安土・桃山時代の建造で、梵鐘は平成8年(1996)製。銀杏も色付きが例年よりも遅れているようです。

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鐘楼の後ろに金閣、銀閣とともに京都三名閣の一つの「飛雲閣」があります。秀吉が建てた聚楽第の一部ともいわれており、三層からなる楼閣建築です。

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鐘楼の前から3本の大銀杏が見えます。

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「御影堂」(国王) 寛永13年(1636)の再建で中央に親鸞聖人の木像、左右に本願寺歴代門主の御影を安置し、重要な行事は、この建物で行われます。

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蓮の花の形の水盤

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御影堂前の大銀杏 天然記念物で「水吹き銀杏」、「逆さ銀杏」ともいわれています。

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「手水舎」(重文) 平成22年(2010)に修復されました。神社のものとは違い、長旅の参拝者が手だけでなく足も洗ったそうです。そのため水盤が大きく造られ、その周りに足の洗い場があります。

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向こうは「安穏殿」、新しい建物でブックセンターになっています。

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「阿弥陀堂」(国宝) 宝暦10年(1760)に再建された本堂で、中央に本尊・阿弥陀如来の木像、左右にインド・中国・日本の念仏の祖師七師と聖徳太子の影像が安置されています。


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「経蔵」(重文) 納められている『大蔵経(一切経)』は天海僧正の開版で、寛永12年(1635)江戸の寛永寺で発起し、12年をかけて完成したそうです。

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阿弥陀堂に上がります。

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大銀杏の向こうに「阿弥陀堂門」(重文)が見えます。江戸時代中期(1788年頃)大坂別院から移築され、昭和58年(1983)に檜皮の一部葺替、飾金具の修正、金箔押などの補修が行われ、創建当初の姿が再現されました。

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阿弥陀堂から渡り廊下を通って御影堂に行けます。

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御影堂の正面です。

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銀杏もそれぞれ枝ぶりが違いますね。

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御影堂の前で記念撮影。

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ところで、御影堂門と阿弥陀堂門の間に休憩所(総合案内所)がありますが、正式には「お茶所」(おちゃしょ)といい、歴史がある建物だそうです。

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寛延2年(1749)から宝暦10年(1760)にかけての阿弥陀堂再建の時、大阪堺の「泉州接待講」の方々が12年間にわたり工事にたずさわった職人らに食事の接待を続けました。

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その功績から、阿弥陀堂の余材をもらい受けて「お茶所」が建設されました。泉州接待講の方々は、それ以来350年以上にわたって、来訪者にお茶の接待を続けています。このカウンターのようです(今日は終了の貼紙)。当時の湯釜が展示してあります。

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コメント

黄葉、黄葉。
立派な大銀杏だね。
銀杏は、生命感が強く、元気なんだけど、
紅とは違う寂しい黄。元気で寂しいところがいいよね。

投稿: munixyu | 2015年12月 5日 (土) 13:40

★munixyuさん こんばんは♪
しばらくお返事が滞り、ごめんなさい。いつもコメントありがとうございます。今年の紅葉には本当に悩まされますね。銀杏は散る間際まで(散った葉も)きれいなままなので、ある意味いさぎよいですね。

投稿: りせ | 2015年12月 5日 (土) 21:33

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