養源院 2015秋

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最近、琳派400年に関連して養源院が話題になっていますね。例年ならば参道の紅葉が見頃の時期なので出かけてきました。「表門」はいつも閉まっています。

「養源院」は、豊臣秀吉の側室淀君が父浅井長政の追善のため文禄3年（1594）成伯法師（長政の従弟）を開山として建立しました。

寺号は長政の法号養源院をとったもので、もとは天台宗でしたが、今は浄土真宗遣迎（けんこう）院派に属します。 表門の南（右）にある「通用門」から入ります。　

ここからの参道が紅葉の名所の一つになっています。

山門を入ると右に、「白衣弁財天」、

左には手水舎があり、その向こうには

表門からの「参道」

通用門からの参道に戻り、少し進んだ左に「毘沙門天」があります。

参道の正面を見ると、紅葉の色づきが例年よりもかなり遅いようです。11月25日の写真ですが、その後もあまり色づきが進んでいないようです。

参考のために、昨年同じ場所で撮った写真（11月28日）を載せておきます。

養源院は、建立後ほどなく（元和5年）火災にあい、元和7年（1621）徳川秀忠夫人の崇源院が伏見城の遺構を移して本堂を再建しました。

本堂の左右と正面の廊下の天井は、慶長5年（1600）関ヶ原合戦の前に、家康の命を受けて伏見城を死守した鳥居元忠らが自刃した時の板間を菩提のために張ったものといわれ、血天井として知られています。

本堂の襖及び杉戸の絵（重要文化財）は俵屋宗達の筆と伝えられ、杉戸には唐獅子・白象・麒麟、襖には松が描かれています。（建物の中は撮影できませんので、周辺を見て回ります。）

本堂以外に、護摩堂、鐘楼、表門、中門、通用門、奏者所、内仏の間も、建築年代も本堂より下がるものの、江戸時代前期の建造で、当時の養源院の形態と規模を伝えているそうです。（左の方を見ると）

以後、養源院は徳川家の菩提寺および皇室の祈願所となります。（ここにも手水舎がありました。）

「白鷹龍神」、「赤桃明神」、「白玉明神」を祀っています。

このヤマモモの巨木は樹齢は400年で京都市指定保存樹です。伏見桃山城から移植された、あるいは秀吉が手植えしたものといいます。ご神木になっているようです。



玄関に向かって右手には、立ち入り禁止ですが庭が見えます。

「護摩堂」（重要文化財）も伏見城の遺構だそうです。



右手の奥には「延命地蔵尊」

この周辺には石仏が並んでいます。

その右には「鐘楼堂」（重要文化財）があります。

参道を通用門まで戻ります。

南側（左）の紅葉が先に色づいているのは、日当たりがいいからでしょうか。

境内を見て回って、神社かと思うほど沢山のお社があることが分かりました。それぞれ新しいお供え物がしてあって、近所の方がお世話をしているようです。養源院の違った一面を見た気がしました。

特に、通用門の横にある白衣弁財天はお参りの方が絶えず、11月13日（巳の日）には参道で秋季大祭（火焚祭）が行われたそうです。

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