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2015年12月 6日 (日)

青蓮院 殿舎から 2015秋

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

東山の方もそろそろ紅葉が見頃かも知れないと思い、青蓮院を訪れました。

青蓮院は、古くから皇室と関わり深く格式の高い門跡寺院とされています。古くは、天台宗総本山比叡山延暦寺の三門跡の一つ、現在は天台宗の京都五箇室門跡の一つに数えられています。

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天台宗の祖・最澄(伝教大師)が比叡山延暦寺を開くにあたって、山頂に僧侶の住坊をいくつも造りました。その一つの「青蓮坊」が青蓮院の起源であるといわれています。

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伝教大師から円仁(慈覚大師)、安恵(あんね)、相応(そうおう)など、延暦寺の法燈を継いだ著名な僧侶の住居となり、東塔の主流をなす坊でした。

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平安時代末期に、青蓮坊の第12代行玄大僧正(藤原師実の子)に鳥羽法皇が帰依し、第七王子をその弟子にしました。そして、京都に殿舎を造営して「青蓮院」と改称したのが門跡寺院としての青蓮院の始まりで、行玄が第1世の門主になります。

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その後明治に至るまで、門主はほとんど皇族か五摂家の子弟に限られていました。拝観順路に従い、まず「華頂殿」に上がります。いわゆる客殿で白書院ともいわれます。

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木村英輝氏奉納の蓮の襖絵(60面)があります(上)。下は北側の部屋。

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南の部屋に行きます。

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こちらは「相阿弥の庭」に面していて、「龍心池」が見えます。

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東の方

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次は「小御所」に向かいます。渡り廊下の途中から西の方、拝観受付から庭園に行くときはこの下を通るようになっています。

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先ほど寄った華頂殿の南の部屋が見えます。

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「小御所」 平安時代末は門主の居間でしたが、後櫻町上皇が当院を仮御所とした際に、上皇も使用したそうです。

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ただし、明治時代に焼失したので、江戸中期の建物を移築しました。

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こちらは西の方、向こうの建物は宸殿。

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順路は小御所の東の縁を通って本堂に向かいます。向こうの石段は庭園の散策路です。

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「熾盛光堂( しじょうこうどう)」 西面して建つ方三間、宝形造の本堂。こちら側(東裏)にはかって国宝の青不動が安置されていました(現在は将軍塚の青龍殿に遷され、こちらは複製画像)。

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本尊「熾盛光如来」の曼荼羅(秘仏)をはじめ、不動明王木像、薬師如来、日光月光菩薩、十二神将像、歓喜天像、毘沙門天像、愛染明王像などが安置されています。こちらは宸殿の南庭。

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順路は、本堂から小御所まで戻り華頂殿への渡り廊下の途中から、宸殿に行くようになっています。

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宸殿は、青蓮院で最も大きな建物で、徳川家康の孫・東福門院(後水尾天皇女御)の御所を移築したもの。ただし、明治26年(1893)に焼失後復興。

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宸殿は門跡寺院特有のもので、主要な法要はここで行うそうです。有縁の天皇や歴代門主のご尊牌を祀っています。

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右近の橘、左近の桜は、平安宮内裏の紫宸殿の前庭をならっているそうです。ここは、親鸞聖人が第三代門主慈圓により得度をした場所でもあり、「お得度の間」ともいいます。

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西の方は、四脚門(御幸門)が正面に見えます。明正天皇の中和門院の旧殿の門を移築したもので、明治26年の火災をまぬがれたそうです。神宮道から見えるのはこの門です。

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2015 紅葉 3」カテゴリの記事

コメント

青蓮院の前の道はしょっちゅう通っています
大きなクスノキがありますよね
それを見ながら前を通る事はあるのですが 青蓮院の中に
入った事はありません
中はこういう感じなのですね いや見所満載ですね
これは是非行かないと駄目ですね~
前に紹介してもらった等持院と青蓮院は
いつか行かねば~φ(・ェ・o)メモメモ

投稿: たくろう | 2015年12月 6日 (日) 07:59

火事と寺。
これも文化なのかなぁ。
燃えては再現、復元。そうやって技術が受け継がれていくんだろうね。

投稿: munixyu | 2015年12月 6日 (日) 14:40

今年も、青蓮院から満月の初護摩祈祷の案内が届きました。青不動は複製画だけでも2~3百万かかってるそうで、青龍殿落成の前に、寄付をした縁で、何かの足しになれば。。と始めて数年になります。青龍殿の立派さや、夜間ライトアップとか、昭和初期の寺宝流出等、困窮してたとは思えない隆盛だなぁ。。なんて思ってますwまあ大した金額は落としてないんですが、やめるきっかけも特にないので今年もお願いしようかと。。。たいした願い事は無いのですが、キレイな文字の大きなお札が頂けるので、有り難いですね~

投稿: ばるさろ | 2015年12月 6日 (日) 19:33

★たくろうさん こんばんは♪
青蓮院はライトアップもいいですよ。派手な演出はありませんが、幻想的で癒されます。また、将軍塚の青龍殿は、市内を一望できて「新しい京都の名所」といわれるほどです。

投稿: りせ | 2015年12月 6日 (日) 22:19

★ばるさろさん こんばんは♪
素晴らしいですね。経済的に厳しいと思われる寺社はよく見かけますが、寄付をしようとする人はなかなかいません。満月の初護摩祈祷、きっとご利益があると思います。私なら、いっぱいお願いしちゃいます。

投稿: りせ | 2015年12月 6日 (日) 22:34

★munixyuさん こんばんは♪
お寺の歴史を調べると、「火災で焼失」は多いですね。数年後に再建される場合もあれば、何十年後に再建あるいはそのまま廃れる場合もあって、当時の人々の苦労がしのばれます。

投稿: りせ | 2015年12月 6日 (日) 22:52

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