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2015年12月18日 (金)

厭離庵 2015秋

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

一月ほど前になりますが、清凉寺を訪れたあと厭離庵に来ました。例年ならば数本ある楓が真っ赤になっているのですが、ほとんど紅葉していませんのであしからず。「厭離庵(えんりあん)」は臨済宗天龍寺派の寺院です。

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この地は、かって藤原定家の小倉山荘跡で、定家が百人一首を撰したところといいます。山門を入ると、定家の「時雨亭」にちなんで、1923年に建てられた茶席「時雨亭」の待合があります。

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小倉山荘は後に荒廃しますが、江戸時代中期に令泉家が修復しました。茶室の「時雨亭」まで飛び石が続いていますが非公開です。

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安永年間(1772-1781)には、霊元法皇により厭離庵の号を贈られ、霊源慧桃禅師を開山として臨済宗天龍寺派の寺院となりました。(拝観順路は待合から石段を上ります。)

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その後再び衰え、明治に入り山岡鉄舟の娘の素心尼が住職となり再興し、以後は尼寺となりました。下は庫裡。

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明治時代末には、実業家・大村彦太郎により、仏堂と庫裡が建立されました。庫裡の西に書院があります。

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書院の西から石段を上ったところに本堂があります。本尊として上宮太子作とされる如意輪観世音像を祀っています。上宮太子とは聖徳太子の別名です。

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本尊以外に、霊源禅師、西行法師、紀貫之木像、藤原定家、子・為家、孫・令泉為相の位牌を安置しています。

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本堂はジェーン台風(1950年)で倒壊した後、1953年に岡田永斉により再建されました。永斉は裏千家出入りの数寄屋大工です。

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本堂から書院の西に戻ります。面白い形の手水鉢。

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西庭に定家の塚があります。

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「柳の水」 この水で定家が和歌を書き為家も愛した井水とされ、現在も枯れずに残っています。

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順路は書院の南庭に向かいます。

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枯川があります。

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周囲には灯籠や歌碑が点在しています。

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庭から見る書院

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南庭の門

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南庭の端に石塔が並んでいます。

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これも飛石です。

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平成18年からは男性僧侶が庵主となったそうです。

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藤原定家の山荘「小倉山山荘」や「時雨亭」は、常寂光寺やニ尊院もその跡地だとしています。いずれも近い位置にあるので、このあたりであったということだけは確かなようです。

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厭離庵は紅葉の時期(11月から12月初旬)だけ公開しています。外国人の方が目立ったのはちょっと意外でした。

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2015 紅葉 4」カテゴリの記事

コメント

生活感の強いところだね。
必要なところだけ手入れして、あとはそのまま。
リアルでいいよね。

投稿: munixyu | 2015年12月18日 (金) 14:32

時雨亭はもちろん、庫裡も味があっていいですね~
もう公開時期は過ぎてしまったようですが。。。静けさを感じるいい所だなぁ。。と見ていたら。。やはり期間限定となると、拝観の方は一杯いるようですね。。。来週、京都に寄ろうと思うので、二尊院や祇王寺辺りか、最近のりせさんの記事にならって、東山界隈も。。。う~ん迷うなぁ。まあ特別拝観の時期ではないので、行き当たりばったりもいいかなぁなんて思ってます。

投稿: ばるさろ | 2015年12月18日 (金) 22:06

★ばるさろさん こんばんは♪
明日(12月21日)から、嵯峨野の何か所かを記事にしようと思っています。まだ間に合ってご参考になればうれしいです。

投稿: りせ | 2015年12月20日 (日) 20:45

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