知恩院三門と友禅苑 2015秋
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青蓮院を出て、神宮道を円山公園の方に向かいます。
知恩院の「黒門」
正面は華頂通で、 得浄明院(とくじょうみょういん)や華頂短期大学などがあります。下の門は白川の橋のたもとにある「知恩院古門」
三門の前に来ました。
こちらは知恩院道で、向こうの門は「知恩院新門」。
三門の南に「友禅苑」への石段があります。見ると中は紅葉が色づいていたので、立ち寄ることにしました。
友禅苑は友禅染の始祖宮崎友禅の生誕300年を記念して、昭和29年に改修造園されました。門を入ると、目の前に「補陀落池」があります。
高村光雲作の「聖観音菩薩立像」 が池の中央に立っています。
西に向かって斜面を下ると枯山水。
もう一度斜面を上ると
東山からの湧き水が流れています。
「華麓庵」 裏千家ゆかりの茶室。
更に斜面を上ったところに、茶室「白寿庵」があります。
知恩院第86世・中村康隆猊下の白寿を記念して移築したものだそうです。
ここから入口に引き返し、三門に向かいます。
知恩院三門(国宝) 元和7年(1621)、徳川二代将軍秀忠の命を受け建立され、高さ24メートル、横幅50メートル、屋根瓦約7万枚、現存の木造建築として最大級の二重門だそうです。
上層部(楼上)内部は仏堂となっており、中央に宝冠釈迦牟尼仏像、脇壇には十六羅漢像(いずれも重文)が安置されているほか、知恩院の七不思議の「二つの白木の棺」が安置されています。
将軍家より三門造営の命をうけた造営奉行の五味金右衛門は、立派なものを造ることを心に決め、夫婦の自作の木像を刻み命がけで三門を造りました。
やがて三門が完成しましたが、工事の予算が超過し、夫妻はその責任をとって自刃したと伝えられています。この夫婦の菩提を弔うため、木像を白木の棺に納めて楼門に置いたのです。
この話を知ってからは、悲しげな門に見えてしまいます。
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コメント
たまに出てくる銅像がワンポイントアクセント
になっていて、いいよね。
投稿: munixyu | 2015年12月 8日 (火) 13:27
友禅苑は山門のすぐ隣って感じなんですか。。何回かうろついていますが、知恩院はまだまだ手薄かも。。茶室もいっぱいあって、ちゃんと見ておきたい所だ~。今宮神社の織姫社みたいに、寺社と産業の結びつきが分かりやすいのも京都の特徴かもしれませんねぇ。
山門の五味金右衛門の名前はうっすら覚えてましたが、そんなこともあったんですねぇ。。ちょっと千本釈迦堂のおかめさんの話にも通じる切ない話だなぁ
投稿: ばるさろ | 2015年12月 8日 (火) 23:06