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2015年7月17日 (金)

祇園祭 2015 前祭 宵山

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

台風が接近する中、15日に前祭の宵(々)山に行ってきました。山鉾巡行は八坂神社から四条通にある御旅所への神輿渡御(みこしとぎょ)の露払いとして、悪霊を鎮め都大路を清祓をするための祭礼といわれています。宵々山 2015

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歩行者天国になった四条通を御旅所から西に歩きました。四条烏丸の東にある「長刀鉾」 昔から「くじとらず」として、巡行の先頭に立ち稚児が乗ります。

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烏丸通の西にある「函谷鉾」 この名は、中国の孟嘗君が鶏の声によって函谷関を脱出できたという故事によるものです。最初に、四条通から北の山鉾を見に行きます。

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「菊水鉾」 町内にある菊水井にちなんで名づけられ、鉾頭には金色の透かし彫の菊花をつけています。

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ここで、お目当ての「したたり」を買いました。「亀廣永」さんが菊水鉾の茶菓子として製造した黒砂糖を使った寒天菓子の一種ですが、今では大人気だそうです。

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「占出山」  金の烏帽子のご神体は、右手に釣竿、左手に吊りあげた鮎を持っていて、神功皇后が鮎を釣って戦勝の兆としたという説話を表しています。

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「孟宗山」 筍山ともいい、ご神体は病身の母を養う孟宗が、雪の中で筍を掘り当てた姿を示しているそうです。

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「山伏山」 ご神体は、八坂の塔が傾いたときに法力によって直したという浄蔵貴所の大峰入りの姿をあらわす山伏姿です。このあたりは非常に混雑していて、安全のために歩行者も一方通行でした。ですから、遠くから写真を撮っただけのものもあります。

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「霰天神山」 永正年間に京都に大火があり、時ならぬ霰が降って猛火はたちまちに消えたそうです。そのとき、一寸二分の天神像が降ってきたので、これを祀ったのがこの山の起こりです。

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「放下鉾」 真木のなかほどに放下僧の像を祀り、鉾頭は日・月・星の三光が下界を照らす形を示しています。前懸・胴懸は花文様のインドやペルシャの絨毯だとか。

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四条通に戻ってきました。「月鉾」 月読尊をまつり、鉾頭に新月型をつけています。屋根裏の草花図は円山応挙作、胴懸にはインドやトルコの絨毯を用いています。

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「郭巨山」 中国の郭巨釜掘りの故事にちなみ「釜掘り山」ともいわれます。ご神体は、童子を養えなくなった郭巨が鍬を振り降ろすと、地中より黄金一釜が出てきた姿を表しているそうです。

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「四条傘鉾」 起源は応仁の乱より以前とされ、傘の上には御幣と若松を飾っています。昭和60年に再興されました。

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「棒降り踊り」 熊(しゃぐま)を被った棒振りと花笠を被った鉦、太鼓、ササラの各2人づつの計8人の小学生が宵山と巡行で踊ります。

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この風流踊りは室町時代に京都から広まり、滋賀県甲賀市の滝樹神社では今も伝えられていて、「棒降り踊り」はこれを参考にして復元されたものだそうです。

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「蟷螂山」 南北朝時代、足利軍に挑んで戦死した四条隆資の戦いぶりが中国の故事「蟷螂の斧」のようであったことから、 四条家の御所車に蟷螂を乗せて巡行したのがはじまりといわれます。

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カマキリが選んでくれるおみくじが大人気です。

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四条通に出て東を見ると、

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ここからは四条通から南にいきます。「芦刈山」 ご神体は、謡曲「芦刈」に基づいて、故あって妻と離れて難波の浦で芦を刈る老翁が、やがて妻との再会をはたす夫婦和合の姿をあらわしているとか。

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「油天神山」 古くから町内に祀られていた天神を勧請して作られた山で、油小路にあるところから油天神山と呼ばれています。赤い提灯でした。

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「太子山」 聖徳太子が四天王寺建立にあたり、自ら山中に入って良材を求めたという言い伝えにもとづいて、他の山が真木に松を立てているのに対して、この山は杉を立てています。

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「木賊山」  謡曲「木賊」にしたがい、ご神体は、腰に蓑をつけ、左手に木賊、右手に鎌を持ち、我が子を人にさらわれて一人信濃国伏屋の里で木賊を刈る翁を表しています。

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「岩戸山」 天岩戸を開いて天照大神の出現させる日本神話を表しています。 山ですが鉾と同じように車輪をつけた曳山で、鉾柱のかわりに屋根上に真松を立てています。

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「白楽天山」 ご神体は、唐の詩人白楽天が道林禅師に仏法の大意を問う姿を表しています。

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道林禅師は手に数珠と払子を持ち松の枝の上に座し、白楽天は唐冠をかぶり笏を持って立っています。

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「鶏鉾」 天下がよく治まり訴訟用の太鼓に苔が生え鶏が宿ったという中国の故事にもとづいているといいます。

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「綾傘鉾」 山鉾の古い形態を残す傘鉾のひとつです。大きな傘と、赤熊をかぶり棒をもった者が鉦、 太鼓、笛にあわせて踊る棒振り囃子が行われます。

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「船鉾」 神功皇后の説話により鉾を船の形にし、舳先に金色の鷁、飛龍文様の舵をつけています。 鉾の上には皇后と磯良・住吉・鹿島の三神像を安置します。雨が降ってきたので急いで提灯を取り外していました。

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そのうちに電灯も消えたので、かえって船の形がよく見えるようになりました。

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「伯牙山」 ご神体は手に斧を持ち前に琴が置かれていて、中国の周時代の琴の名人伯牙伯が友人鍾子期の死を聞いて琴の絃を断ったという故事を表しています。もう時間が遅くて、電灯も消えてしました。

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以上で紹介した23基以外に、「保昌山」も前祭に巡行します(写真は2008年のもの)。丹後守平井保昌と和泉式部の恋物語にちなんで、ご神体は保昌が式部のために紫宸殿の紅梅を手折ってくる姿をあらわしています。

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月鉾のちまきと「京半月」

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コメント

台風が心配されたけど、なんとかなってよかったよかった。
京都の夏。いいもんですよね。

投稿: munixyu | 2015年7月17日 (金) 14:18

★munixyuさん こんにちは♪
宵々山はまだ天気だったから良かったですが、宵山は風と雨でダメでした。

投稿: りせ | 2015年7月18日 (土) 11:19

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