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2015年7月13日 (月)

祇園祭 神輿洗式 2015

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

昨日紹介した「お迎え提灯」は、今日の記事の「神輿洗」の神輿をお迎えする儀式です。八坂神社に来ると、舞殿の向こうに鷺踊の子供たちが見えました。本殿にお参りしてこれから出発するところです。、

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舞殿には、神輿の飾り具が並べられています。

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八坂神社には、主祭神として中御座に素戔嗚尊 (すさのおのみこと)、東御座にその妻・櫛稲田姫命 (くしなだひめのみこと)、西御座に夫婦神の8人の子供・八柱御子神 (やはしらのみこがみ)が祀られています。

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しばらくすると、西の楼門付近から威勢がよい掛け声が聞こえ、神輿の担ぎ手の四若神輿会のみなさんがやってきました。

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南の楼門脇にある神輿庫には3基の神輿が安置されています。17日の「神輿渡御」では、上に書いた3座の神が神輿に乗って、御旅所まで巡行するのです。

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神輿渡御では、中御座神輿を三若神輿会、東御座神輿を四若神輿会、西御座神輿を錦神輿会が担ぐことになっています。(神輿の轅(ながえ)が運ばれてきました)

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3基の神輿のうち、東御座と西御座の神輿は舞殿に運ばれます(TOPの写真も)。なぜ舞殿や楼門の柱に布が巻いているのか分かりました。

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本殿で行われていた「神輿洗奉告祭」が終わったようです。

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舞殿で二つの神輿の飾り付けが行われます。ただし、神様は未だ本殿にいらっしゃって、15日の宵宮祭で本殿から神輿に遷されるのだそうです。

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一方、残りの中御座の神輿は南の楼門の外に置かれて、轅が取り付けられていますが、飾り付けは行われません。三座の代表としてこの神輿が神輿洗に臨みます。

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ところが、近くで見ると轅には「東御座」と書かれています。 神輿は六角形をしているので中御座に間違いありません。一方、東御座の神輿は四角、西御座は八角です。この事情を理解するためには、3つの神輿会の成り立ちを説明しなければなりません。

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境内にアナウンスがあり、本殿前に行くと宮司が御神火を大松明に灯すところでした。この松明は、「道調べの儀」として神輿の巡行路を清めるために四条大橋までを往復します。

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江戸時代・元禄の頃から、三条台若中(三若組)が神輿渡御の一切を引き受けてきました。やがて、三条台村が衰退して三若組だけでは三座を渡御させることが困難となりました。

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江戸末期には、東御座は木屋町四条辺りの高瀬川船頭衆(四若)が受け持つようになり、その後東山三条の人たちが中心となり「四若組」を作り、現在の四若神輿会が奉仕するようになりました。(道調べの儀の行列を、祇園の交差点で待ち受けました。ここから四条通を西に向かいます)

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西御座は、大正末には壬生村の人たちが担って「壬生組」と称し、戦後には錦市場の人たちの「錦神輿会」が奉仕するようになりました。(まるで大松明を奪い合うように、つぎつぎと担ぎ手が変わります)

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道調べの儀についていくと、途中で八坂神社に帰っていく「お迎え提灯」にすれ違いました。そこで、この行事の主役として活躍した子供たちを見送りました。「武者組」 最初からリラックスしていました。

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「鷺踊」 大役を終えてホッとした表情に見えます。。

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「しゃぐま」 お母さんと一緒で安心した様子です。

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「祇園祭音頭」 こちらはまだ緊張しているようです。

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「馬長稚児」 凛々しくてカッコいい!

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お迎え提灯は、神輿洗から戻る神輿を石段下でお迎えします。

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3座の神輿会の説明に戻ります。どのような経緯か分かりませんが、10日の神輿洗式は四若神輿会が奉仕するようになりました。(道調べの儀は、四条大橋で大松明を立てます。)

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神輿洗いに臨む中御座神輿を、神輿渡御では東御座を奉仕する四若神輿会が担ぐのです。そこで、中御座の神輿に東御座の神輿の轅をつけて、四若神輿会の心意気を表しているのでしょう。八坂神社に戻るときは、西の楼門をくぐります。

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すっかり暗くなった午後8時前に、「宮本組」の提灯を先頭に中御座の神輿が出発します。宮本組は、古くから八坂神社や祇園祭の祭礼を執り行ってきた祇園社の宮座です。

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この日の神輿洗神用水や神輿洗は宮本組が斎行し、道調べの大松明や神輿の荷役を四若神輿会が奉仕しているのです。こちらは二つ松明が神輿を先導します。

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四条大橋の上で神輿を回します。

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近寄れないのでよく分かりませんが、おそらく神輿洗いの最中です。

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中御座の神輿は八坂神社に戻り、飾り付けが行わて17日の神輿渡御に備えます。神輿が去った後の四条大橋

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2015~ 祇園祭」カテゴリの記事

コメント

どんどん、夏らしい京都になってきましたよね。
長い梅雨も、そろそろ明けるのかな。
松明がいい雰囲気ですよね。

投稿: munixyu | 2015年7月13日 (月) 13:22

舞殿には東御座と西御座だけだったのですね~
舞殿からの出し入れは、すごく気を使ってますよね
去年見た時は、ハンドメガホンで指示してましたねぇ。。昔は生声だけだったのかなぁ
しかし。。。これがあると、本当にこの時期は仕事にならなそうですねwちょっと大変そうでもあり、ちょっと羨ましくもあり。。

投稿: ばるさろ | 2015年7月13日 (月) 20:40

★munixyuさん こんばんは♪
長くて大きな松明です。
梅雨明けの大雨と台風が気になります。

投稿: りせ | 2015年7月13日 (月) 23:48

★ばるさろさん こんばんは♪
山鉾巡行は「雅」。
山鉾巡行の後に行われる「神幸祭」は勇壮な御神輿のお祭りです。こっちも良いですよ。
京都は毎月いろんなお祭りがあるから、移住されたら楽しいと思いますよ。

投稿: りせ | 2015年7月13日 (月) 23:54

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