妙心寺 慈雲院のサツキ
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今日は、ちょっと前に妙心寺にサツキを見に行った時のものです。訪れた塔頭の「退蔵院」は既に記事にしましたが、「慈雲院」は拝観が出来ないので門前からだけの写真です。妙心寺の南門のサツキと合わせてどうぞ。
妙心寺へは嵐電に乗って北の門から入ることが多いのですが、この日はバスで南の門から入りました。
妙心寺 山号:正法山 臨済宗妙心寺派の大本山
花園法皇の離宮萩原殿を禅寺に改めたもの。応仁の乱で多くの堂塔が焼失しましたが、細川勝元・政元親子らの援助で再興。その後、豊臣、徳川家をはじめ諸大名が帰依し、隆盛を極めて、塔頭が相次いで建てられ、地方へも当寺の勢力は発展しました。
現在末寺は3500余りあり、臨済宗各派中最大寺院。周囲には46の塔頭があります。
門前に、
まるまると まるめ まるめよ わが心 まん丸 丸く 丸くまん丸
そう、角の取れた丸い心に・・・ですね。
勅旨門より北へ三門・仏殿・法堂・寝堂・大方丈が一直線に並び、室町後期から江戸初期の建築で、近世禅宗伽藍の最も完備した形を示しています。勅使門の前にも美しいサツキ。
この時は境内通路が工事中で、正面には進めませんでした。
門を入って直ぐ左手に「慈雲院」はあります。
慈雲院 開祖は妙心寺194世湛月紹円(たんげつしょうえん/大虚霊光禅師)です。承応2年(1653)、大阪の橘屋新兵衛が湛月を開祖に請じて創建したものです。土塀の前のサツキも綺麗でした。
創建当初は慈雲庵と称して、妙心寺北総門前にあったとのことです。門の中も、綺麗に刈り込まれたサツキが満開でした。
慈雲院が妙心寺山内へ移ったのは明治11年(1878)で、その場所は文禄年中(1592~96)に池田輝政が宙外(ちゅうがい)を請じて創建した盛岳院(せいがくいん)の跡地です。横のくぐり戸は開いていますが、入るのは遠慮しました。
このとき、湛月が中興した松濤庵(しょうとうあん)および大森(おおもり)の寿仏寺(じゅぶつじ)を併合しています。正面からの写真のみです。
2世池田信輝(のぶてる)と母堂の盛岳院(せいがくいん)の墓地があるそうです。綺麗に刈り込まれたサツキが見事に咲いていました。
ところで、橘屋新兵衛という人は大坂天満宮で講釈小屋や茶店を経営する商人だったようですが、慈雲院の建立を思い立った経緯は分かりません。
別の角度からも見てみたいものです。
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コメント
さつき、満開、いいですね。
まるまると まるめ まるめよ わが心 まん丸 丸く 丸くまん丸
いい言葉ですよね。
投稿: munixyu | 2015年6月 9日 (火) 12:36
角刈りのさつき、かっこいい。
私も妙心寺は北門から入る事が多いです。
年齢を重ねても、心ってなかなかまるくまん丸に
なれません。
修業が足りんのです。
投稿: 8mama | 2015年6月 9日 (火) 14:12
刈り込みがきっちりされてて美しい~
妙心寺は何回も行ってますけど
ここは拝観も出来ないし、門のすぐ横なので見ることもなく通り過ぎてしまうことが多いです~
妙心寺は地元の人が生活道路並みに通行してるのがちょっと面白いです。あの石畳の道沿いのお寺もいい雰囲気ですけど拝観できないとこばかりですよね~ざんねん!境内は縦長のイメージがしますが、横にも広くて、塔頭も多いので、時間があればたっぷり散策してみたいと思ってます。。。この時期になると東林院の沙羅双樹の花をみてみたいなぁ。。と毎回思いますが、未だ実現していません~
投稿: ばるさろ | 2015年6月 9日 (火) 20:35
★munixyuさん こんばんは♪
まるまると まるめ まるめよ わが心・・・丸く 丸くまん丸
ひつこく丸にならんとあきませんね。
投稿: りせ | 2015年6月10日 (水) 00:03
★8mamaさん こんばんは♪
私は丸くなったというよりも、ケセラセラ・・・成るようにしか成らないと達観しました。
投稿: りせ | 2015年6月10日 (水) 00:12
★ばるさろさん こんばんは♪
妙心寺の境内を彷徨うというか、うろうろするのは楽しいですね。
境内をもっと歩きたかったんですが、工事中で戻るのも面倒でやめました。
もうすぐ沙羅双樹ですね。ここ暫く行ってないから久しぶりに行こうか・・・と。
投稿: りせ | 2015年6月10日 (水) 00:17
管理人様
突然のメッセージ、誠に申し訳ありません。
歴史書を刊行する戎光祥出版の小関と申します。
現在、織田信長の家臣団の歴史マンガを制作しておりますが、こちらの資料編で、管理人様がご撮影された妙心寺盛岳院の外観写真を掲載させて頂きたく存じます。
ご検討頂けますとありがたく存じます。
お忙しいところ誠に申し訳ございません。
どうかよろしくお願い申し上げます。
投稿: 小関秀彦 | 2019年11月 5日 (火) 20:46