梅宮大社 最後の梅の花
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
遅咲きの梅を目当てに、梅宮大社を訪れました(3月17日)。最新の梅情報は後でお知らせします。鳥居から楼門までの参道にも梅が咲いていて、少し期待が持てそうです。以下では、梅宮大社の歴史を振り返りながら、境内と庭園を巡ります。
奈良時代の750年頃、県犬養三千代(あがたのいぬかいのみちよ、?-733)、その娘・光明皇后(701-760)、さらにその子・牟婁(むろ)女王らの創建とされます。県犬養氏は屯倉を守護する伴造氏族のひとつです。楼門の向こうに梅の花が見えてきました。
後に三千代は元明天皇から橘氏を賜わります、その子の橘諸兄(684-757)が創建した井手町の井寺(いでら)に、橘嘉智子(かちこ、786-850)が橘氏の氏神(酒解神ほか三柱)を祀ったことが起源ともいわれます。正面にある拝殿
いずれにしても、県犬養氏(橘氏)ゆかりの神社です。なお、嘉智子は嵯峨天皇の皇后となり、嵯峨に檀林寺を建立し檀林皇后とも呼ばれました。このころの橘氏は隆盛を極めていました。
お祭りしている酒解神は、初めて酒を作って神々に献じた酒造の祖だそうです。その子の酒解子神は、大若子神と一夜の契りにより小若子神を産んだことから、これらの神は安産と造酒の神として知られていました。本殿
当初、嘉智子は子どもに恵まれませんでしたが、上の言い伝えにより当社に祈願したところ、後の仁明天皇を産みました。そのときの逸話にあやかって、当神社には「またげ石」や産砂など子授かりの風習があります。
梅宮祭は平安時代初期(834-854)に始められたとされ、安産の信仰を集めてかつては4月と11月の酉日に行われていました。
仁明天皇(在位833-850)は大社に準じた神社造営を思い立ちますが、母の嘉智子は反対して、自ら現地付近に社地を定めました。お百度石
その後、祭儀や梅宮祭が中断したり、摂関時代(901-1000頃)には橘氏に代わり藤原氏が祭祀を行うようになりました。
平安時代末期になると神社は衰退し、室町時代には戦乱で焼失します。楼門の右手にある入り口から東神苑に入ります。向こうは咲耶池
江戸時代、5代将軍・徳川綱吉の命により、本殿、拝殿、楼門など現在の社殿が再建されます。そして、1951年梅宮大社と改称しました。咲耶池の中之島に石橋がかかっています。
この東神苑の作庭時期は不明ですが、江戸時代にはすでに存在していたようです。これから池の周囲を回ります。島には茶席「池中亭」があり、「芦のまろ屋」とも呼ばれます。
嘉智子により現在地に遷座されてから、梅宮祭に神前で初めて雅楽が奉納され、4月上旬の酉の日に行われることになりまた。
仁明天皇により、祭りは名神祭という国家の主要な神祭の中に加えられます。なお、現在は5月3日に神幸祭が行われています。中之島に渡る橋から
北神苑にはにはいろいろな植物が植えられていますが、梅と椿が咲いていました。
続いて西神苑に向かいます。ここには梅苑があるのですが、かなりの老木が多く花が余り咲いていませんでした。
作業をしている職人さんに伺うと、観賞用の梅は境内や東神苑に持っていき、ここは食用の梅や献木された若木を育てているとか。
その代わり、水仙がいたるところに咲いていました。
最後に、最新(3月20日)の梅の開花状況です。標準は終了、遅咲きは散り初め、
ごく遅咲きは7分咲きとなっています。連日の高温と一昼夜続いた雨により、一気に落花が進んでしまったとか。
現在の神苑には、椿、山吹、水仙などが咲いています。これからは、かきつばた、花菖蒲、霧島つつじ、八重桜、平戸つつじ、あじさい等が相ついで咲くとのことです。参道にて
今日の記事は今年の梅の観賞には間に合いませんでしたが、いつかご参考になればと思います。
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コメント
遅咲きの梅は、のんびり、ゆったり
春の空と、よく合っていいですよねw
投稿: munixyu | 2015年3月20日 (金) 12:31