北向山不動院 王城鎮護の寺
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昨日の記事にある「白河・鳥羽法皇院政之地の碑」は、二つの天皇陵と安楽寿院に囲まれた四辻にあります。そこから西に向かいます。
天皇陵にゴミを捨ててはイケません!
すぐに、「北向山不動院」の東の門に来ました。
天台宗の単立寺院で、一般に北向不動の名で親しまれている。 大治5年(1130)鳥羽上皇の勅願により、興教大師を開山として鳥羽離宮内に創建された。本堂に大師が自ら仏師康助に刻ませた不動明王(重要文化財)を祀り、王城鎮護のため北向に安置した。そのため、上皇から北向山不動院の名を賜ったといわれる。
この門を入って右にいくと、沢山の小さな社や石仏が積み上げられています。その一番高いところには、「陀枳尼天・山王大権現」が祀られています。
石仏は摩耗しているものが多く、かなり古い時代に近隣から集められたものでしょう。
その向こうには「不動滝」
中央に不動明王
その右に、「役行者(えんのぎょうじゃ)」を発見!祇園祭の「役行者山」でおなじみですが、7~8世紀に奈良を中心に活動した修験道の開祖とされています。
さらに行くと薬師如来堂があり、その手前は「洗心水」が湧き出る井戸。行者の修行や参拝者の心身を清める水だそうです。
ここから西に回ると、本堂の前に出ます。この向きが北なのです。
本尊の不動明王(重要文化財)は秘仏とされていますが、毎年1月16日の「御開扉特別加持祈祷」のときだけ開扉されるそうです。この日は、開基の鳥羽天皇の生誕日で、一願の護摩の煙にあたると、ひとつだけ願い事がかなうとか。
興教大師が鳥羽上皇の病気を治すために祈祷していると、本尊の不動明王が現れて加持を行い病気を治したと伝えられています。境内のほぼ中央には、毘沙門天がそびえ立っています。
その下には「龍水泉」が湧き出ています。この水はお不動さんにお供えし、口や手などを洗ってはいけないとのこと。
他にも、さまざまなお不動さんが林立しています。
境内の端には、地蔵尊が並んでいます。
中には美人のお地蔵さん
本堂から南に行くと、門の横に鐘楼があります。梵鐘は二品済深(にほんさいしん)親王の銘があり、元禄7年(1694)に名越浄味によって鋳造されたものだそうです。
こちらの門を出て通りの向こうから見ると立派な門構えです。こちらが南向きで、本堂は反対を向いていたのです。
不動尊というのは、ある種独特の雰囲気がありますね。最後に、境内で目に付いたものをいくつか。こちらも洗心水が湧き出る井戸。どことなく生活感があります。
どこが橋かわかりませんが、ほほえましい。
この壁に火灯窓
ちなみに、ご住職は南面和雄(なんめんわゆう)という名前だそうです。
実は、安楽寿院・北向山不動院に来る前に城南宮に行ってきました。その時の様子は後日紹介します。
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コメント
京都は湧き水や井戸も多いよね。
地下水が豊富なのかな。
湧き水でみる京都、っていうのもいいかも。
投稿: munixyu | 2015年3月12日 (木) 12:51
美人のお地蔵さん。ファンになりそうです。
投稿: Zu-Simolin | 2015年3月12日 (木) 17:56
やはり城南宮はセットなんですね~
鳥居に役行者、お不動さん、いろいろ習合してて
日本らしいとも言えますね
そして水が豊富!
投稿: ばるさろ | 2015年3月13日 (金) 00:49