北野天満宮 御土居と梅苑
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
昨日の記事で紹介した「西の広場」を出て、「御土居(おどい)」に来ました。御存じのように、御土居は豊臣秀吉によって作られた京都を囲む土塁で、この付近では紙屋川の土手を兼ねていました。
今日は、その後の御土居がたどった歴史を見てみましょう。以下の写真の説明はありませんが、二つの橋の間の川沿いの道で撮ったものです。
豊臣政権が崩壊すると、御土居は各地の京都への出入口で切断され、寺社や公家に払い下げられました。また、取り壊されて住宅地となったり、残った部分は竹を植えて徳川幕府が管理するようになりました。
竹を植えた理由は、景観のため、あるいは土塁が崩れるのを防ぐためと考えられています。明治になって、幕府が所有していた御土居も民間の所有となり、多くの竹林は伐採されて農地になりました。
大正時代になると京都の市街地が拡大して、御土居の大部分が壊されて住宅地となってしまいました。
昭和5年(1930)に、破壊を免れた8ヶ所の御土居が国の史跡に指定されました。
昭和40年(1965)になって、ようやく北野天満宮境内の御土居も国の史跡に追加されました。ちなみに、この川の正式名は、神社の名にちなんだ「天神川」だそうです。
ここの御土居は、高さ4~5mの土塁が長さ100m以上に渡って残っています。現在でもかつての自然林が保たれ、四季に応じて様々な美しい景観を見ることができます。
なかでも、紙屋川に映える秋の紅葉の美しさは見事です。一方、このあたりの梅は、今から行く梅苑と様相が似ているので、おそらく同時期に植樹したものと思われます。
二つの橋の間を往復して、土手に登ると向こう側に梅苑の入り口があります。
梅苑は例年2月初旬に公開され、2月下旬から3月中旬までが最も美しい時期です。
約2万坪の境内全体では、50種約1500本の道真縁(ゆかり)の梅があるそうです。
梅苑には、和魂梅(わこんばい)、黒梅(こくばい)、緋の司(ひのつかさ)などの珍種も多く、3月下句まで公開の予定とのこと。
いろいろな種類の梅があることは気がついたのですが、名前が分かりませんのでごめんなさい。
この日は入った時間が遅かったからか、あまり見物客がいませんでした。
向こうに楼門が見えてきました。
境内を囲む塀まで来ました。
ここから右は梅苑の出口、左は茶店があります。そこでは入苑券についているお茶菓子をいただけるのですが、閉苑間際だったのでお持ち帰りになってしまいました。
今日は全国的に相当寒いようですね。最近暖かくてゆるんだ気を引き締めなくっちゃ。
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コメント
御土居、ほとんどなくなっても、
残っているところがあって、よかったですよね。
ん?彼岸桜かな?
うちも昨日咲きました。まだ寒いんだけどね。
投稿: munixyu | 2015年3月10日 (火) 13:28
★munixyuさん、8mamaさん、ばるさろさん、Zu-Simolinさん、こんばんは♪
ずっとコメントのお返事をせずに申し訳ございませんm(_ _)m
皆様からのコメントは拝見させていただいております。
暫くコメントのお返事が出来ませんことお許しくださいませ。m(_ _)m
投稿: りせ | 2015年3月10日 (火) 21:26
御土居は何箇所か残ってるんですよね。。。どこに残ってるのかイマイチわかってないのですがw
梅苑のほうは、なぜか何時も行ってない。。と思ったら今の時期だけ公開なんでしょうか。。これはまさに今頃が旬てことか。。。う~む 行って見たいです!
コメントはお気になさらずに!
投稿: ばるさろ | 2015年3月11日 (水) 00:39
そうですね子のお当日は私は天神さんまで行って、そのあとで、仏教会館でポスた-展覧会を見て帰りました。で
この川の周辺は面白いところが多いようですね。
ちなみにわつぃは還暦を過ぎて京都に単身赴任、脱出をしてきて夜に火を次いで暮らしています。
この紙屋川の少し下流、円町に住んでいます。
投稿: ぜ | 2015年3月12日 (木) 01:56