城南宮 歴史の庭を歩く
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
城南宮の神苑「春の山」の枝垂梅を見た後、他の庭園をめぐりました。それらは、いくつかの時代の特徴を表した庭なので、まとめて「歴史の庭」としました。
しばらくすると神楽殿が見えてきます。前殿と翼廊で繋がっている建物です。
その南に、「平安の庭」があります。
平安時代、貴族の寝殿造りの邸宅は、池を備え遣水という小川が流れていました。
鳥羽離宮は、その大半を池が占め、舟を浮かべることができるように深く掘り下げ、中ノ島を築き、各地から名石を集めて景色を整えたといいます。
そして、管絃の遊び、花見の宴、和歌の会と四季折々に風流を楽しみました。ここ平安の庭の遣水では、4月29日と11月3日に王朝の雅を今に伝える「曲水の宴」が行われます。
茶道、生花、能楽と日本文化が成熟した室町時代は、作庭技術も進化します。池泉廻遊式の庭で、池の周りを歩くたびに景色が変わります。
峻厳で風格のある石組みが池の中や周囲に配置されています。滝から水が池に流れ込み、水辺には色とりどりのツツジが植えられているそうです。
ここは、ツツジの季節に訪れなければいけませんね。
庭園の中央にある茶室「楽水軒」
紅白の梅が咲いていました
この茶室では、お抹茶をいただくことができます。
中央の道の反対側は「桃山の庭」
枯山水様式で、大きな刈り込みの前に緑の芝生が広がる明るい庭園で、桃山時代の豪壮な気風を反映しています。城南宮から見渡す洛南の景色を表しているとも。、
楽水軒でお抹茶を頂きながら庭を鑑賞するのも、風情があるかも知れません。
季節はずれで残念ですが、壮大な雰囲気は感じられます。
五葉松 源氏物語の中の歌「年月をまつにひかれてふる人に 今日うぐいすの初音きかせよ」と、「松を引く」ならわしが後に正月の門松になったと書かれています。
この道沿いの桜は綺麗だそうです。
この後、刈り込みの後ろにある道を通って入り口(出口)の方に戻ります。
出口の近くに「城南離宮の庭」があります。
この地が華やかであった鳥羽離宮(城南離宮)の時代の様子を枯山水庭園で表現しています。
玉砂利が離宮の池を、緑濃い龍の鬚の部分が陸地を、そして岩組みが殿舎を象徴しているそうです。
今日見てきた庭園は、桜を始めとしてこれからいろいろな花が咲き、草木の緑も増します。是非いい季節に訪れたいものですね。
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コメント
凄いですね。
極楽浄土のようです。
投稿: hiroki-nara | 2015年3月18日 (水) 08:19
水の色も、泳ぐ鯉も緩やか。
みんな春ですよね。
投稿: munixyu | 2015年3月18日 (水) 12:31
困ったときの りせ様 頼み・・・
嵐山 舟遊び で検索したら、りせ様の過去記事がヒット!
解説が楽しい春の「ひっかかったら 助けが来ます」「ほぉらね」
のと、台風の後の秋の情景。
去年、吉兆さん前の乗り場から乗ったのですが、対岸からも乗れるという情報があり
りせ様の秋の記事に それらしい乗り場が写ってたのですが、客はいない舟屋さんに電話は通じない・・・
今年も都をどり初日券を買ったので上洛します。
機会があったら りせ様の美しい写真で綴る (嵐山に限らず)舟遊びの記事をお願いします
投稿: ゆっこ | 2015年3月18日 (水) 18:34
★hiroki-naraさん、munixyuさん、ゆっこさん、こんにちは♪
コメント有り難うございますm(_ _)m
ゆっこさん、杭に引っかかってるボートが助けられてたってやつですね。
大堰川は台風の被害以来修復をしています。吉兆の前のあたりは冬に工事していました。
春にはちゃんとなってると思います。
投稿: りせ | 2015年3月22日 (日) 10:39
お忙しいのに ありがとうございます。
ご親切に感謝のポチ・・・よかった、人気ブログランキングの方は1位健在!
愛読者が選ぶ 写真&エッセー?伊勢物語or枕草子みたいな?
りせさんに出版の依頼があればいいのになぁ、和楽とか・・・
投稿: ゆっこ | 2015年3月25日 (水) 13:04