雪の化野念仏寺
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
先日の雪の日に愛宕念仏寺、平野屋を訪れた後で、愛宕街道を南に下がり化野念仏寺にやって来ました。ここまで来ると雪はそれほど積もっていなくて、「雪の化野念仏寺」は少し大げさかも知れません。
化野念仏寺
弘仁2年(811年)空海が五智山如来寺を建立し、野ざらしになっていた遺骸を埋葬したのが始まりとされ、後に法然が念仏道場を開き念仏寺となりました。
入口から順路に沿って歩くと仏舎利塔(写真奥の左)があります。その右に京都ではこの寺しか見ることができないトラナ(鳥居)が建っています。
化野(あだしの)の地は古来より葬送の地で、葬られた人々のお墓としてたくさんの石仏・石塔が置かれていました。何百年という歳月を経てこれらのお墓は無縁仏となってしまい、化野の山野に散乱埋没していました。
明治36年頃に地元の人々も協力して、散在していた約8000体の石仏・石塔を集め、賽の河原に模した「西院の河原」としてこの場所に安置したのです。
毎年8月23、24日に、西院の河原にまつられている多数の無縁仏にロウソクを灯して供養する「千灯供養」(せんとうくよう)が行われます。
寺務所の中央のはり紙には、「子供しかるな来た道だ 年寄り笑うな行く道だ」とあります。永六輔氏が、浄土宗の信徒の言葉として紹介したものだそうです。実は、この続きもあるのですが…
更に奥に進むと、竹林の坂道があります。それほど長くはないのですが洗練された美しさがあり、いろいろなところで写真や動画が使われています。
坂道を上ると、六面六体地蔵が祀られています。地獄、餓鬼、畜生、修羅、人道、天道の六つの世界(六道)のお地蔵さんで、それぞれ人々を救ってくれるそうです。
天道から人道への時計回りで水を掛けてお参りして、そのとき「オン・カカカ・ビサンマエイ・ソワカ」と唱えるのだそうです。
帰る頃にまた雪が降ってきました。
ここまで来ると、ようやく雪も止んで明るくなってきました。
この日の後、京都南部に雪が降るかも知れないという天気予報が何度かありましたが、積もる程ではありませんでした。このまま暖かくなるのでしょうか?
今日も見に来てくださって、ありがとうございます。励みになりますので、ブログランキングの応援のクリック↓をしていただけると嬉しいです
★こちらを是非よろしく→ ブログ村→
-------------------------------------------------------------------
| 固定リンク
「 5 嵯峨野 北嵯峨 鳥居本」カテゴリの記事
- 雪の滝口寺と祇王寺 哀しいお話(2015.02.08)
- 雪の化野念仏寺(2015.02.07)
- 雪・嵯峨鳥居本 平野屋(2015.02.03)
- 落柿舎と去来の墓(2013.09.04)
- 祇王寺 緑の絨毯と青もみじ (2013.08.27)
「☆☆2015 雪景色 2」カテゴリの記事
- 雪と光琳の梅 下鴨神社 (2015.02.15)
- 雪の滝口寺と祇王寺 哀しいお話(2015.02.08)
- 雪の化野念仏寺(2015.02.07)
- 雪・嵯峨鳥居本 平野屋(2015.02.03)
- 雪の 愛宕念仏寺 (2015.02.02)
コメント
ここの階段はちょっと長めで傾斜があるから凍ったらちょっと怖いですね~。去年の紅葉前に訪れましたが、静かでいい雰囲気ですよね。紅葉のときは人でいっぱいになるんでしょうか。。。
竹林も、野宮神社の辺りに比べて小規模ですが静かでいいですよね。。途中に角倉素庵の墓がありましたね。お地蔵さん、見た目はやや古そう。。と思ったけど、上から水がそれぞれに流れるようになってて、なかなか新しいな!と思いましたw
お店エリアはまだ開いてない時間だったので、次回はそこも楽しもうとおもいます~
投稿: ばるさろ | 2015年2月 7日 (土) 20:33
凄い数ですよね。
選挙の演説?でも、できそうですよね。
投稿: munixyu | 2015年2月 8日 (日) 12:45
★ばるさろさん こんばんは♪
化野念仏寺の前の通りは良いでしょ。お店を覗きながら歩くのが好きです。
念仏寺はやはりちょっと異様な感じがして、あまり行かないところです。
投稿: りせ | 2015年2月 8日 (日) 20:30
★munixyuさん こんばんは♪
8000体もあると壮観ですが、やはりちょっと怖いです。
投稿: りせ | 2015年2月 8日 (日) 20:32