法住寺 後白河上皇、今様、大根焚きと梅の花
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「通し矢」を見た後、三十三間堂の東側にある法住寺に向かいました。門前の紅梅は咲き出しているかな? ・・・蕾が少し膨らみかけというところ。
三十三間堂の門の南の先には蓮華王院(三十三間堂)の南大門(重文)があります。
◆南大門は→こちらでご覧くださいね。
法住寺は、後白河法皇ゆかりの寺として知られています。
この日、法住寺では無病息災を祈願する「大根焚き」が行われていました。
祈願用の護摩木がついて1000円、ちょっと高過ぎかな? 御揚げさんもよく味がしみて美味しかった。
本堂
照于一隅の門をくぐって阿弥陀堂に向かいます。この梅が紅白に咲いてとても綺麗ですよ。
法住寺 (ほうじゅうじ) 天台宗
永祚元年(989)右大臣藤原為光が、その夫人と女(むすめ)つね子(花山天皇女御)の菩提を弔うために創建されたお寺です。
当時は、北は七条通、南は八条通、東は東山山麓、西は大和大路に及ぶ広大な地域を占めていましたが、のち火災にかかり荒廃しました。
永暦2年(1161)から、法住寺を中心とした地域に後白河上皇の御所「法住寺殿」が営まれました。
その敷地は十余町、平家を後ろ盾にした上皇の権威で、周囲の建物はとりこわされ、広大な敷地に南殿、西殿、北殿の三御所が造られました。
南殿には上皇の住まい、東小御堂、不動堂、千手堂が立ち並び広大な池もあり、長寛元年(1163)には、・蓮華王院(三十三間堂)が平清盛の寄進で造立されました。
また・新日吉神宮、・新熊野本宮も法住寺殿内に建立され、安元2年(1176)後白河上皇の女御・建春門院(平滋子)が亡くなると、女御の御陵として法華堂が建てられました。
◆新熊野神社には「後白河上皇手植えの樟」があります→記事です。
◆新日吉神宮は→こちらをご覧ください。
◆三十三間堂は→こちらをご覧ください。(古い記事ですが説明が多いので)
寿永2年(1183)、法住寺殿が木曾義仲によって焼き討ちされ(法住寺合戦)、数年を経て後白河上皇も崩御すると、法住寺は後白河上皇の御陵を護る寺として江戸時代末期まで存続、明治期に御陵と寺が分離され現在に至ります。
三十三間堂の千体堂の1001体の観音像の全てが後白河上皇の御所のここ「法住寺殿」を向いています。
本尊は不動明王像(身代わり不動尊像)
木曽義仲が攻め入ったとき、当時の天台座主が敵の矢に倒れ、法皇は難を逃れたことから「お不動様が身代わりになってくださった」と。方除け、厄除け、国家安泰の守護仏とされています。
特別御開扉の後白河法皇坐像の撮影は出来ませんが、
・・・堂内には木彫りの後白河法皇坐像がありました。新熊野神社の「京の熊野古道」にあったのはそれのレプリカだと思います↓。
お堂からはずっと京都のわらべ歌が流れていました♪ その訳は、きっと・・・
「あそびをせんやと うまれけん」の碑、初めて気付きました。
遊びをせんとや生まれけん、戯れせんとや生まれけん、遊ぶ子供の声聞けば、我が身さへこそ揺るがるれ 『梁塵秘抄』359番。
『梁塵秘抄』は、後白河法皇が当時の流行歌を集めて編纂されたものです。上記のような七五・七五・七五・七五の四句形式の歌謡を「今様」といいますが、その今様形式のものを中心に560首ほどが現在まで伝わっています。
※「上皇」は、皇位を退いた天皇の尊称。「法皇」は出家した上皇。←ややこしいから自分の為に書いておきます。
もうすぐここの紅梅が咲きだします。
「法住寺殿蹟」の石標 「旧御陵正門」の石標
後白河天皇陵参道 (土日祝は閉まっています)。菊の御紋の瓦がいっぱい。
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コメント
もう梅の花なんですね。もうすぐ春?
まだ、はやいかな。
遊びをせんとや・・・有名だよね。
この、遊びっていうのが深いですよね。
投稿: munixyu | 2015年1月21日 (水) 13:24
梁塵秘抄 知りませんでした!あそびをせんやと。。。てのはうっすら聞いたことがあるような。。。まだまだ勉強ですね(;´д` ) トホホ
大根炊き美味しそう!小さい護摩木ってだいたい500円ぐらいだから、これだけで500円。。。確かにちょっと高いかもwでも無病息災のご利益つきですからね~
特別ご開帳が無料ってのはいいですね!そのお知らせがさすがの達筆ぶり!この文字だけでお金取れそうですよ!w
投稿: ばるさろ | 2015年1月21日 (水) 18:53
★munixyuさん こんにちは♪
2月になると梅だよりが聞こえてきますね。
私勉強不足でして、梁塵秘抄の名前は知っていましたが、遊びをせんとや・・・は知りませんでした。
投稿: りせ | 2015年1月22日 (木) 18:47
★ばるさろ こんにちは♪
食べきれませんでした。昔から思うのは「大根焚き」に行くのはお年寄りでしょ、なのになんでこんなに高い設定にしてるのか、いつも「なんで!!」って怒ってました。
あの量なら女性は2人で1碗で充分でした。
梁塵秘抄の名前は知っていましたが、内容などは知りませんでした。「京都のわらべ歌」、途中までは何となく知ってたのが多かったです・・・懐かしかったです。
投稿: りせ | 2015年1月22日 (木) 18:53