晩秋 古知谷の阿弥陀寺
←目次 2006年1月27日から毎日更新しています。
大原から若狭街道(鯖街道)を2キロほど北に行った古知谷の山中にあるのが阿弥陀寺です。 (※織田信長の墓所とされる阿弥陀寺ではありません)
三千院辺りではまだ紅葉も盛りだったけれど、ここは晩秋の装いで寂しい感じさえします。ここからお寺までは長い上り道を20-30分歩きます。
阿弥陀寺
慶長14年(1609)に木食上人弾誓(もくじきしょうにんだんせい)が、如法念仏の道場として開いた寺で、参道の坂を登り切った所に本堂がたたずみ、その裏に弾誓上人の即身仏を収めた開山窟があります。
上人は慶長18年に生きながら石棺に入ったと伝えられ、今も端座合掌の姿勢のまま安置されているといいます。本堂には、弾誓自身の髪を植え込んだ上人像や、鎌倉時代の阿弥陀如来坐像(重要文化財)が祀られています。
この辺りまでは車で来れます。向うに見えるのは茶室・瑞雲閣、崖からはみ出しています。
◆阿弥陀寺の過去記事→・2006夕立 ・2006紅葉 ・2008春 ・2011新緑
最後の石段です。左の幹は古知谷楓(樹齢約800年、京都市指定天然記念物)
瑞雲閣はこちらから見ると普通なのですが。その左手から本堂に向かいます。
訪れるたびに本堂が傾いていることを心配していましたが、綺麗になったような気が・・・
本堂の中から見ると、傾いた柱の両側に真新しい細い三角の木材が埋め込まれています。障子や板戸の隙間を埋める応急措置のようです。
こちらも柱の下の方の両脇に木が足してあります。
以前激しい夕立に合った時、雨が吹込むので雨戸を閉めたのですが、あちこちに隙間が出来ていました。この日は、個々の柱にも真新しい補修の跡がありました。
でも、雪が深い場所なので、これだけではまだ不安です。
ほんとうに山の中のお寺ですね。
渡り廊下はガラス窓になっていました。
この先の左に、弾誓上人の即身仏を収めた開山窟があります。
このお部屋で写経をすることもできます。
本堂の軒に籠が三つ、昔の人も坂道は大変だったのでしょう。
五智如来
寒波が来ているようです。ここ古知谷にも雪が舞うかも知れません。
阿弥陀寺は、いつ来ても静かで心が安らぐお寺です。
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コメント
本堂、これは傾けてあるんだろうね。
よく見るとわかります。なんでだろう。
不思議ですよね。
投稿: munixyu | 2014年12月17日 (水) 12:33
知恩寺の賑やかさからすると、この静けさは別世界ですねぇ。街中にある人々が集う寺社と、ひっそりと里山に佇む寺社の両方が楽しめるのが京都のよさの一つですよね!木食上人の話はちらっと聞いたことがある程度ですが、この阿弥陀寺の本道の広間はすばらしいですね~。陰影が落ち着きを感じさせます。でもコレだけの広さってことは、道場時代から多くの人が修業したんでしょうか。。。所々新しくなってますが、それもまた味があるような。。。
また行きたい所が一つ増えましたw
投稿: ばるさろ | 2014年12月17日 (水) 18:41
★munixyuさん こんにちは♪
本堂の傾きを治すのはもう大変な大工事でしょうね。
出来ないんじゃないでしょうか。
昨夜はロームのイルミネーションに行っていて遅くなりましたm(_ _)m
投稿: りせ | 2014年12月18日 (木) 11:12
★ばるさろさん こんにちは♪
昨夜はロームのイルミネーションに行っていて遅くなりましたm(_ _)m
そのうえ、今朝は初雪で・・・金閣寺まで行って来ました(o^-^o)
阿弥陀寺、長い坂道を上っていると、シンシンとした感じが良いですよ。
ゆっくりゆっくり出来ますしね。大原のついでにちょっと足を延ばしてくださいね。
投稿: りせ | 2014年12月18日 (木) 11:16