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2014年12月15日 (月)

養源院 紅葉の参道と琳派400年記念 

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

三十三間堂の東にある養源院、門からの参道の紅葉が見事です。

真っ盛りの紅葉、散り紅葉の赤いじゅうたん・・・ この日は両方見られて大満足でした。

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養源院 (ようげんいん)  浄土真宗遣迎院派  場所はここです
豊臣秀吉の側室・淀殿(茶々)が、父の浅井長政の霊を弔うため、文禄3年(1594)に成伯法師(長政の従弟)を開山として建立したものです。養源院の寺名は浅井長政の院号からとられました。

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建立後に火災に合い、元和7年(1621)徳川秀忠が夫人崇源院(淀殿の妹・江)の願いにより、伏見城の遺構を移して本堂を再建。以後、徳川家の菩提所となりました。
寺に安置されている長政とお江の位牌には、菊・葵・桐の3つの紋が入っています。天皇家・徳川家・豊臣家を示す紋です。

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本堂は、元和5年(1619)に破却された秀吉の伏見城の殿舎を移築したものとされ、左右と正面の廊下の天井は血天井として知られています。

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血天井
関ヶ原の戦いの前哨戦ともいわれる伏見城の戦いで、鳥居元忠以下1000人余りが城を死守し、最後に自刃した廊下の板の間を供養のために天井としたのです。武将達の遺体は、残暑の残る8月から9月中旬まで放置されていたといわれ、そのため今も生々しい血の痕があちこちに残っています。

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同じ血天井は、宝泉院・正伝寺・源光庵にもありますが、生々しさでは養源院が一番といわれ、崇源院の秀吉への憎しみを表しているといわれています。

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鶯張廊下
日光東照宮の眠り猫で有名な江戸初期の大工・彫刻師である左甚五郎が造ったものとされています。

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2011年のNHK大河ドラマ「江」の時には、大勢の人が訪れて、鶯張りの音が出なくなったとさえいわれていました。

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襖絵と杉戸絵
俵屋宗達作の重要文化財があり、これも伏見城で自刃した将兵の霊を供養するために描かれたものと伝えられており、杉戸の象や唐獅子や麒麟などを図案化した構図は、表現の奇抜さでも知られています。養源院が、俗に「血天井・宗達寺」といわれる所以です。

ところで、来年2015年は「琳派400年記念」の年。
琳派の祖と言われる画家・俵屋宗達の代表作の一つで、養源院の重要文化財の杉戸絵「白象図」がポスターになっています。

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豊かな装飾性・デザイン性で、国内外の美術・工芸・建築など幅広い領域に影響を与えた「琳派」。本阿弥光悦が徳川家康から京都・鷹峯の地を拝領してから400年を迎える2015年は「琳派400年記念祭」として、オール京都で、美術や伝統工芸、伝統産業などの分野において、多彩な催しが企画されています。

日本に、京都があって よかった~♪

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養源院の建物の中は撮影禁止です。日光を入れないように締め切った薄暗い廊下で、血天井の説明をされるのがちょっと恐い。

参道横にも素晴らしい紅葉が。枝も真っ赤・・・

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・・・地面も真っ赤

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参道を上から門の方を見ると、こちらも素晴らしい紅葉。

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養源院の枝垂れ桜も綺麗なので、春もお薦めです。

今日は鮮やか紅葉のフィナーレ!!  でもまだ紅葉の京都は少し続きます。

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コメント

京都が大好き!
歴史は苦手ですが。
素敵なブログを見つけました。
アップ楽しみにしています。

素敵な写真を見て、また行きたくなりました。

投稿: 堀 みさ子 | 2014年12月15日 (月) 07:50

うわぁ! りせさん、ほんと最高!
言葉がでませんね。

なんと美しい・・・。

投稿: 8mama | 2014年12月15日 (月) 08:01

ここの紅葉は、とっても濃いですね。
燃えるような赤。
最高の紅葉ですね。

投稿: munixyu | 2014年12月15日 (月) 14:53

★堀 みさ子様 初めまして♪
来て下さって有り難うございます。
9年近く毎日更新しています。どうぞ宜しくm(_ _)m
また来てくださいね。
コメント有り難うございます(o^-^o)

投稿: りせ | 2014年12月15日 (月) 21:16

★8mamaさん こんばんは♪
養源院、良いでしょ。
今年行った紅葉で一番良かったんじゃないかな。
隠れた桜と紅葉の名所ですね。

投稿: りせ | 2014年12月15日 (月) 21:21

★munixyuさん こんばんは♪
燃えるような紅葉でした。
ここの紅葉が、今年行った所では一番綺麗でした。
塀に囲まれているから、外からは見えないから・・・知っている人は知っていますが、穴場の1つでしょうね。

投稿: りせ | 2014年12月15日 (月) 21:25

養源院に行ったのは結構前のことになりますが、青紅葉がキレイに撮れて満足した思い出がありますw
お江さんは、秀吉関係と見られていた養源院を徳川のお金で再建するのはなかなか受け入れて貰えない。。でも父の為のお寺だから何とかしたい。。では徳川の為に戦った鳥居元忠の供養をするために血天井を。。。なんて話もありましたね。ドラマになるだけの才媛であったこは間違いなさそう。俵屋宗達の絵を間近で見たのもここが始めてで、ちょっとイラストチックな絵に、江戸っぽくないなぁ~なんて思ったものですw琳派400年イベントが楽しみですね!

投稿: ばるさろ | 2014年12月15日 (月) 21:40

★ばるさろさん こんばんは♪
教科書に載っている「白象図」が目の前にあるんですから・・・感激!!
そこで怖いお話を聞きながら天井を見上げてオエーっとなって。
お寺の方によると、血天井として皆さんに見ていただくことが「供養になる」と。・・・そう思って手を合わせます。
琳派・・・良いですね。楽しみです。

投稿: りせ | 2014年12月16日 (火) 01:22

こんにちは。「養源院」で検索をして訪問しました。
ご質問を少々お願いできますでしょうか?
かなり以前のお写真だと思いますが、人出はいかがでしたでしょうか?
振袖の撮影ができるところを探していますが、ここで撮影ができそうな感じでしょうか?
おおまかなご質問で申し訳ありません。

投稿: 緒方 千鶴 | 2016年11月11日 (金) 19:46

★緒方千鶴さん こんばんは♪
お返事が遅くなりました。私の今までの経験では、紅葉の頃でも行列ができるほど混雑をしていることはありませんでした。この記事の写真は一昨年で、ご覧のとおり参道に人通りが途切れることもありました。
年々紅葉が美しいと知られるようになってきましたので、今年がどうかは断言できません。また、年によっては綺麗に紅葉しないこともあります。昨年の12月4日にも記事にしていますので参考になればと思います。サイドバーの左上の「バックナンバー」から記事が見れます。

投稿: りせ | 2016年11月11日 (金) 21:34

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