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2014年12月14日 (日)

常照皇寺の秋 2 境内 

目次  2006年1月27日から毎日更新しています。

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※写真は全てクリックで拡大します。

今年最初の紅葉に行ったのが三尾と常照皇寺でした。
常照皇寺は既に建物の中を記事にしていますが、今日は下の山門のところからお庭です。
常照皇寺(じょうしょうこうじ) 臨済宗天龍寺派 開山650年 京北井戸町
鎌倉時代から室町時代に渡る60年ほどを南北朝時代とよび、南の吉野に後醍醐天皇が、北の京都に光明天皇が、北の院政の主が光厳上皇。

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光厳上皇が出家した後、貞治元年(1362)この地を訪れて庵を結んだのが始まりです。その後、寺の初代禅師は、廃寺となっていた天台梶井門跡系の成就寺を改めて禅寺としました。

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山門から長い参道を登って来て、碧澤池

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戦国時代の1579(天正7)年、丹波の守、明智光秀の山国全焼戦によって寺域が全壊してしまいます。(勅使門を見上げて)

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その後、江戸期の後水尾天皇の「ひねりこうし」のこぼれ話にあるように、志納などで回復していき、江戸幕府から朱印状を与えられるとともに、多くに末寺を有していきました。(境内の紅葉が色付いています)

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境内の中から

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時代は幕末・明治に変わり、王政復古もあって、皇室から由緒寺院への下賜金が繰り返され、堂宇庭園を拡大しました。(中からの勅使門です)

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ところが、第二次世界大戦のあおりで多くの寺田や寺の資産を失ってしまいます。その後、漸次復興されて現在の姿になりました。(勅使門を透かして紅葉の風景)

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一方、第二次世界大戦中は空襲の恐れがない場所と考えられて、東京帝室博物館(現東京国立博物館)は、(当時は御物とされた)収蔵品の一部を常照皇寺に疎開させました。

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さらに、奈良の正倉院宝物の疎開も計画されましたが、途中で終戦となりました。いずれにしても、常照皇寺は歴代天皇、皇室とゆかりの深い寺です。

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勅使門の正面に方丈があります。

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樹齢600年余の九重桜 (国の天然記念物)

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開山堂の怡雲庵(いうんあん)

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方丈は茅葺き屋根、角度が急なのは雪が深くなるのでしょうね。

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下の碧澤池、勅額門の方を見下ろしています。

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常照皇寺は、樹齢600年余の九重桜をはじめ、御車返しの桜など古い桜の名所でもあります。(帰りに勅額門まで下りて来て)

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毎年春になると見に行こうとは思うのですが、市内から遠いことや開花に合わせるのが難しかったりで、まだ行っていません。

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早く行かないと、(風情はあるのですが)桜の衰えがますます進みそうです。

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コメント

古い感じ、歴史的な雰囲気に紅葉。
景色に深さがあっていいですよね。

投稿: munixyu | 2014年12月14日 (日) 14:02

まさしく山門と言う感じ!!
ちょっと寂れているのがいい味ですね
このお寺のことはほとんど知りませんでした
場所を確認して納得。。。こりゃまさしく奥の院
隠れ家的なところですねぇ
観光で行くのはちょっと厳しいでしょう
でもそういう所が惹かれるなぁ!w
どうやら京と一周トレイルの京北コース上にあるようなので、ついでに行くにはもってこいですね!

投稿: ばるさろ | 2014年12月14日 (日) 18:44

★munixyuさん こんばんは♪
京都市内からは遥かに遠いから、雰囲気も違ってて格別です。
紅葉の葉っぱがここは大きいんですよ。いわゆる「いろは紅葉」じゃ無いんです。

投稿: りせ | 2014年12月14日 (日) 20:27

★ばるさろさん こんばんは♪
市内から随分離れた山里に、高貴で立派なお寺が存在します。ひっそりしたお寺なのに、歴史はスゴイんですね。
ここへは2回目です、京都駅から定期観光バスを利用しました(桜と紅葉の頃にあります。10時前後の出発で、予約無しでも結構乗れますよ)
京都一周トレイルの地図は全部買ったのですが・・・もう全然行く気が無くなってます。

投稿: りせ | 2014年12月14日 (日) 20:36

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