2013 紅葉 鷹ヶ峰 常照寺
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ひと足早い紅葉を期待して鷹ヶ峰のお寺を訪れました。最初は、吉野太夫ゆかりの常照寺です。常照寺は、元和2年(1616)本阿弥光悦の土地寄進を受け、日乾(にちけん)上人を招いて開創されました。
吉野門 寛永三名妓天下随一の太夫と謳われた二代目吉野太夫が寄進した朱塗りの山門。
山門を入って右手にある帯塚。女性の装いの象徴の帯に感謝して、昭和44年に建立されました。毎年5月には、帯祭として帯供養と帯風俗行列が催されます。
正面には本堂
本堂左の境内の一番奥にある鬼子母尊神堂、右には常富(つねみ)大菩薩堂。
このあたりは少し紅葉し始めていました。
鎮守社の常富大菩薩には言い伝えがあります。享保年間(1716-1735)に壇林内で不思議なことが続くので、学頭の日善が智湧という学僧の部屋を覗くと、白狐が書見していました。
姿を見られた智湧はやむなく寺を去り、摂津の妙見山で修行を行い、常富大菩薩となったといわれています。智湧が去る際に書き残した道切証文、起請文の末文には「爪の印」があるそうです。
妙法龍神堂
妙法龍神堂の裏手には、以前にはなかった谷に下りる門ができていました。
白馬池(TOPの写真)に下る道です。かって寺の北山にあり、霊池とされてきた池を平成21年に復興したものです。
その昔、この池に仙人が住み、白馬で往来したという伝説から「白馬池」と呼ばれるようになったそうです。
池のほとりには、「白馬観音」が祀られていました。白馬に乗り、池を往来していたという仙人を白馬観音として法華勧請した像で、江里敏明氏の作。
もう一度坂を上って境内に戻り、一番高い場所には茶室の「聚楽亭」があります。
さらに奥に進むと・・・
吉野太夫の墓があります。太夫は日乾上人に帰依し、生前に山門を寄進した縁もあってこの寺に葬られたのです。
本堂の裏にある開山廟 日乾上人の五輪の塔の墓が祀られています。
帰り道は本堂右の庭を通るのですが、そこには「比翼塚」と歌碑があります。その話は別の機会に。
まだ訪れる人はほとんどいなくて、静かな境内でした。
境内の紅葉はまだまだですが、白馬池の周囲はほとんど最盛期に近い状態でした。この後、西の源光庵と光悦寺に向かいました。(撮影:11月14日)
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コメント
比叡山延暦寺は10日ほど前に行こうか迷いましたが、
こちらのブログで楽しむことができました。
いつもありがとうございます。
投稿: ひでちゃん | 2013年11月16日 (土) 15:01
鶴の恩返しの悪い版みたいな話ですね。
狐や狸ってどうも悪者にされやすいような・・・。
なんでだろう。不思議ですよね。
投稿: munixyu | 2013年11月16日 (土) 15:19
★ひでちゃんさん、munixyuさん こんばんは♪
コメント有り難うございます。
遅くなりました。m(_ _)m
昔はキツネに化かされた・・・とか、何やら楽しい話がありました。
延暦寺の紅葉は綺麗でしたよ。比叡山は久しぶりでした。
投稿: りせ | 2013年11月18日 (月) 18:39