落柿舎と去来の墓
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先日の「嵯峨の送り火」に行く前に、落柿舎の前を通りました。拝観時間を過ぎていましたので周辺の写真だけです。常寂光寺の山門から東に行くと、視界が開けてきます。
この田畑の向こう側に落柿舎があります。ところで、この田畑は落柿舎にとって大事な役割をはたしています。
この田畑のおかげで、去来らが句に詠んだ嵐山を望むことができ、小倉山や竹藪などとともにこのあたりの嵯峨野の景観が保たれているからです。
この田畑や周囲の藪は昭和7年までに風致地区に指定され、昭和41年には田畑が歴史的風土特別保存地区(歴風特別)に指定されました。
つまり、ここでは農業用の小規模な建築物、地下に設ける建築物などを除いて建物の新築や宅地の造成,木の伐採などの現状変更が禁止されています。こちらは比叡山
落柿舎の前から南の方
落柿舎の西にある嵯峨天皇皇女有智子(うちこ)内親王の墓 皇女は初代の賀茂齋院で、女性としては珍しい漢詩人として知られています。
落柿舎の北には向井去来の墓があります。
ここは、天龍寺の塔頭、弘源寺の小倉山墓地になっています。歌碑や句碑が乱立しており、周囲の石垣にも彫ってあります。
ここには去来の遺髪が埋められており、実際の墓は真如堂にあるそうです。
このあたりも、落柿舎に滞在した芭蕉が「嵯峨日記」で詠んだ趣を残しているといわれています。
この後、Googleマップを頼りに大覚寺までなんとかたどり着くことができました。
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コメント
いい風景ですね(^_-) 禁止されているから、この景観が守られているんでしょうね。いつまでも、残っていてほしいです。
これから、台風の影響で、大雨みたいですね。お互い、気をつけましょうね。
投稿: ごま | 2013年9月 4日 (水) 10:30
こんにちは。
落柿舎の周辺の写真、懐かしいです。
秋の嵯峨野めぐりの時、必ず落柿舎を覗いたものです。
☆☆
投稿: ゆーしょー | 2013年9月 4日 (水) 14:08
いい田畑ですよね。
何が植えてあるんだろう、大根かな?
あ、芋かな?
投稿: munixyu | 2013年9月 4日 (水) 14:31
★ごまさん こんにちは♪
京都には景観を護る為に、市や国が買い上げた土地がありますが、ここも開発が進む前に手が打てて良かったですね。
長い雨ですね。
投稿: りせ | 2013年9月 4日 (水) 17:30
★ゆーしょーさん こんにちは♪
こちらも含め、嵯峨野の田園風景も素晴らしいと思います。
今回は落柿舎も閉まってたので中は覗けませんでした。
お寺などの閉門が真夏でも4時半なのは観光京都としては何とかならないものかとは思いますが・・・仕方ないことなのでしょうね。
投稿: りせ | 2013年9月 4日 (水) 17:35
★munixyuさん こんにちは♪
植わってたのはなんだったでしょうね。
確かここは実験農場みたいな感じで、公的な感じでもありました。
投稿: りせ | 2013年9月 4日 (水) 17:37