島原 輪違屋
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なつかしき やなぎのまゆの春風に なびくほかげや さとの夕ぐれ
蓮月尼
島原の出口の柳を見て (大田垣蓮月 1791~1875)
角屋のある「島原」とは・・・
豊臣秀吉が京都を再興するに当たり、二条柳馬場に柳町の花街(歌舞音曲を伴う遊宴の町)を公許したが、これが後に六条坊門(現在の東本願寺の北側)に移され、六条三筋町として栄えた。
その後、京の町の発展に伴い、寛永18年(1641)、官命によって市街地の西に当たる当時の朱雀野に移された。
その急な移転騒動が、時あたかも九州島原の乱の直後であったため、それになぞらえて「島原」と称されるようになった。正式名称は「西新屋敷」という。
島原は単に遊宴を事とするにとどまらず、和歌・俳諧など文芸も盛んで江戸中期には島原俳壇が形成されるほどの盛況を呈した。
しかし明治以降の島原は次第に寂れてゆき、現在では揚屋の角屋、置屋の輪違屋、島原の入口の大門の3ヶ所が僅かに往時の名残りを残している。
島原大門 慶応3年(1867)建築
わが国最古の公許遊廊島原の正門で、花屋町通にある。一間幅、本瓦ぶき、切妻の高麗門。門内は通りの左右に格子造りの古い揚屋、置屋が整然と並んでいたという。
門前に通称「出口の柳」「さらば垣」、門前の道筋には、「思案橋」と粋に名づけられた橋もあった。市指定建造物。市バス島原口300メートル。
「輪違屋」(わちがいや)
輪違屋は太夫や芸妓をかかえて派遣する由緒ある置屋でした。
現在の建物は安政4年(1957)に再建、その後増改築され明治4年現在の姿になりました。現在輪違屋はお茶屋として営業中。非公開。
輪違屋の名のごとくに、2つの輪が知恵の輪のよう。
「太夫」とは
島原の傾城(遊宴のもてなしを公認された女性)の最高位である太夫の名称は、慶長年間、四条河原で六条三筋町の傾域が女歌舞伎を催したとき、優れた傾域を「太夫」と呼んだことが始まりとされている。太夫道中は置屋から揚屋へ練り歩く様子をいう。 また、江戸時代の島原は単に遊宴にとどまらず詩歌連俳等の文芸が盛んで、中でも俳諧は島原俳壇が形成されるほど活況を呈していた。
◆清凉寺で「太夫道中」を見ています→こちら。
◆壬生(みぶ)から島原まで歩いた記事も見て下さい→こちらです。
近くに素敵なCafe&Barがありました。
角屋にある「長州藩志士 久坂玄瑞の密議の角屋」の碑
久坂玄瑞は吉田松陰死後塾徒を率い尊攘に挺身、文久政変に山口へ七卿落ちを斡旋するも、元治元甲子年七月 蛤御門の変に遭い 壮烈な死を遂げた。享年25。角屋は玄端が屡々暗殺の難を避け潜行密議した場所(石碑の裏文)
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コメント
おっはよう! & おめでとう!
私は受賞が当然の事だと思ってます。
京都の人はマンネリノせいか見る目が有りません。
シャッター切る時の感性の違いが解って貰えなかったね、
今までは・・・去年の時点で京都府民栄誉賞に値すると
兼ねてから申し上げて参りましたが、やっと報われ自分の事のように嬉しい気持ちでいっぱいです。
心が折れそうになってる、りせさんに対して下鴨さんも、
点滴をしてくれて、何よりも嬉しかった。今度行く時は私からも心を込めて合掌して来ます。
私は日本に帰って来たばかりで、コメント数が減って来てる、ブログに心を痛めてました。
また来週からシンガポール経由でアジアを廻ってきますが
ブログの応援だけはして行きます。遠くでも見てますよ!
投稿: uzu | 2012年8月31日 (金) 07:02
島原と島原の乱と関係していると知って、びっくりしました!!(゜ロ゜屮)屮 今は、3ヶ所しか、名残がないのは、寂しいです(;_;)
花魁道中、きれいですね(^_-) あね歩き方が、ゆったりで、いいです(^_-) 高い下駄、私なら、歩けず、ひっくり返ると思います。
投稿: ごま | 2012年8月31日 (金) 08:04
★uzuさん お早うございます♪
コメントを待っていましたよ、有り難うございますo(*^▽^*)o
夏だし、出かけないから記事のお休みも多かったのですが・・・
アクセスは何故か毎日3000を超えているのですよ。なんででしょうね。
心が折れそう・・まだ折れてませんが、、、嫌になってる原因の1番がこのブログを写真構図・お寺の情報として利用されていることを激しく感じるからです。
「この美しさを1番に見つけたのは私じゃないの、今じゃメジャーな撮り方になってるけれど」「この構図・撮り方は正に私のじゃないの」って思う写真を見ることがあるのです。
プロフィールに自分の写真を入れるのはHPを作っていた時からですし、今度の受賞で本名・年齢まで分かりましたが正々堂々なのが分かってもらえたかと思っています。
写真は学んだことがないので、プライドとしてコンテストには応募しませんが、京都市の募集には心が動かされます。
京都観光には結構貢献してると思ってますが・・・個人のブログは見てないんでしょうね。
下鴨神社には心から感謝しています。よくぞ大賞にしていただいたと。今までの悔しさがこれで充分に晴れました。あのハガキ1枚以来何の音沙汰もありませんが、本当でしょうか、夢じゃないでしょうか。うたかたの・・・じゃないでしょうか。
更新しなかったら単に「都合の良い情報収集ブログ」としてめちゃめちゃ利用されますから・・・まだまだ更新して多くの人の目に留まらせなくてはと思います。
これからは気楽にやろうと思います。そうすれば花も開くかと。・・・もうじき夫も猫も放ったらかして1週間ほど旅行します。京都だけじゃ無駄に歳をとってしまう。
uzuさん、これからも宜しく。嬉しいコメント有り難う(o^-^o)
コメント数は少ないほど嬉しいから・・・
投稿: りせ | 2012年8月31日 (金) 10:58
いやぁー、マニアックな空気がいいねぇ
歴史好きなので、こういうところは萌え
じゃなくて燃えますわぁ
輪違屋のお茶屋、高級そうですよね
太夫道中も気になるし
やっぱり京都はいいよね♪
投稿: munixyu | 2012年8月31日 (金) 13:33
こんばんは。
島原についてたくさんの写真や情報をありがとうございます。
友達から、行ってみたら?なかなかいいよと言われていましたが、
これで決心がつきました。
市バスの中から見る島原口って、ちょっと勇気いりそうな雰囲気
ですもの。
やはり遊郭という名前がいかんのですね。
どこかこだわってしまって。
もう40年ほど前に(大昔ですね)外国人を対象にしたナイトツァーで
一度だけ島原に行ったことがあります。
まだ私も若いし、夜やし、ものすごくドキドキしてしまって何も
覚えていません。説明は英語やしね。
少し涼しくなったら、秋の開館に行ってきます。
話はコロッと変わりますが、りせさんに触発されて、読むぞっ!と
本屋に方丈記を買いに入りました。
品切れで、出鼻をくじかれました。
投稿: 8mama | 2012年9月 1日 (土) 02:30
★ごまさん こんにちは♪
遅くなりました。m(_ _)m
太夫道中を見に行ったとき、カメラを構えてる人同士の醜い諍いを眼にして・・・
いわゆるカメラ小僧と云われる方が嫌いになりました。(三脚立てた団体に嫌がらせもされてるし・・・)。
だから祇園の舞妓さんなどの行事は撮りに行かないんです。
投稿: りせ | 2012年9月 1日 (土) 10:00
★munixyuさん こんにちは♪
遅くなりましたm(_ _)m
やはり歴史はそれ程興味が無くて、写真を撮りたいだけです。
写真があると歴史の舞台も生きてきますでしょ。
投稿: りせ | 2012年9月 1日 (土) 10:04
★8mamaさん こんにちは♪
方丈記・・・体裁上は読むって書きましたがまだ読む気は無くて。実際に賞をいただくまでは信じられなくて。・・・ぬか喜びはイヤですから。
五番町夕霧楼のあたりに行ったときは緊張しました・・・撮ってもいいのかなあ・・・で、2階の格子と鐘馗さんを撮りましたが、鐘馗さんが女の姿だったのに深さを感じました。
角屋へは最初は壬生を歩いてたときに続いて入りました。良い写真が撮れたらいいなあという感じで。
今回は源氏物語を聞きに云ったのが主なので、人も多くてじっくり撮れませんでした。
私は京都通というより、ただ写真が撮りたいだけで・・・行かれる方のお役に立ってたら嬉しいです。
投稿: りせ | 2012年9月 1日 (土) 10:20
はじめまして♪
秋に京都を旅したいと思い、「京都と猫」を検索していたらこちらにたどり着きました^^。
京都ねこ歩きをしたいと考えています♪
猫に会える場所を教えていただけないでしょうか?
投稿: オッドアイ | 2012年9月 3日 (月) 23:31
★オッドアイさん 初めまして♪
猫に会える京都ですか・・・哲学の道の南の起点あたり、御所の九条池の辺り、大覚寺の大沢の池。こんなもんでしょうか。
オッドアイの猫ちゃんを飼ってらっしゃいますか?
楽しみに貴ブログを拝見させていただきます。
コメント有り難うございます。(o^-^o)
投稿: りせ | 2012年9月 4日 (火) 02:28