2012 祇園祭・山鉾巡行 1
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最初に白状しておきます。山鉾巡行には私は行っておりません。連日出ずっぱりな上にあの猛暑。新町通り辺りの細い道で帰ってくる鉾を少々と解体を撮るくらいでいいかなぁ・・・って思っていました・・・ら、
ナント夫がさっさと準備をして通勤前に「撮って来ます」って、出て行ったので大助かりなのです・・・が、
自分の撮った写真じゃないと何を表現すれば良いのか・・・現場に立ってないので感じないから分からない。(@Д@;。。とはいえ、夫に感謝。
大量の写真が勿体ないので、全山鉾を載せます。今日は1番から10番までにしました。場所は河原町御池。一番の長刀鉾がやって来ました。
① 長刀鉾 (なぎなた鉾)
「くじとらず」の名があるように、山鉾巡行の先頭を受け持つ鉾。命名は、鉾のてっぺんを飾った三条小鍛冶宗近作の大長刀による。宗近が娘の病気平癒を祈願して八坂神社に奉納したが、鎌倉期にある武人が愛用。しかし何かと不思議が起こり、返納したという。大永2(1522)年、疫病がはやり、神託で長刀鉾町で飾ったところ、疫病は退散した。創建は、嘉吉元年(1441)説がある。真木は全長20m。現在、稚児が乗る唯一の鉾。
辻回し
まるでおもちゃのように可愛い長刀鉾です。
② 郭巨山 (かっきょ山)
山には屋根がないのが普通だが、この山は日覆障子を乗せている。金地彩色法相華文の板絵として他の山にない古い形式を残している。名前の由来は、中国の史話にある貧しくて母と子を養えない郭巨が、思い余って子を山に捨てようしたとき、土の中から金の釜が現れ、母に孝養を尽くした話による。人形は、鍬を持つ郭巨と紅白の牡丹の花を持つ童子の2体。
③ 霰天神山 (あられてんじん山)
永正年間、京都が大火にあった際、急に霰が降り、たちまち猛火は鎮火したが、霰とともに小さな天神像が降りてきた。そんな由来から、火よけの神様として祀られたのがおこり。霊験はあらたかで、多くの山鉾が焼けた天明、元治の大火にもこの山だけは残り、町の誇りになっている。「雷(らい)よけ火よけのお守は、これより出ます…」。宵山に子供たちが歌いながらお守授与の受け付けをする。檜皮葺きの立派な社殿が山に乗る。
④ 蟷螂山 (とうろう山)
かまきり山、とも。文字どおりカマキリが屋根の上に乗り、子供たちも喜びそうな楽しい趣向だ。「蟷螂の斧」とは、自分の力のほどをわきまえず、大敵に立ち向かうことだが、その勇猛さを賞した中国の君子の故事が出典。町内の事情で、明治初め以降巡行をやめたが復帰した。
⑤ 函谷鉾 (かんこ鉾)
中国古代史話、孟嘗君の故事に基づく。戦国時代、斉の孟嘗君は秦の昭王に招かれ、宰相に重用された。しかし讒言によって咸陽を脱出して、函谷関まで逃げたが、関の門は鶏が鳴かねば開かない。配下が鶏の鳴き声をまねたところ、あたりの鶏が和して刻をつくったので見事通り抜けたという。真木は22m。鉾頭に、三角形の白麻を張り、先頭に三日月が上向きにとりつけられる。
⑥ 油天神山 (あぶらてんじん山)
町名(風早町)の由来であるお公家さん・風早家の屋敷があり、この屋敷に祀られていた天神=菅原道真を祀ったという言い伝えがある。山は、立派な朱塗りの鳥居が特徴だ。天神さんと関係深いのが梅の花。松と一緒に立てられた紅梅が、華やかな雰囲気をかもしだす。見送りの毛綴(けつづれ)が名高いが、山所在地近くで生まれた故梅原龍三郎画伯の富士山の絵をもとにした綴になっている。
⑦ 綾傘鉾 (あやがさ鉾)
徒歩の傘鉾として応仁の乱以前のふるい鉾だが、元治元年に焼けて以来、明治10年代に一時復活したもののふたたび中断。ようやく昭和54年、巡行を再開した。形の上でも変転を繰り返す。江戸期、どうした理由からか、徒歩から引き鉾に変化、御所車風の屋根に風流傘が乗る古図が残る。明治の復活では再び徒歩に。鬼形の踊り手を中心に、棒振り、鉦、太鼓のはやしかたが行列する。
⑧ 占出山 (うらで山)
釣り竿を持った人形は、神功皇后の姿をかたどっている。九州・肥前の川で、鮎を釣って戦勝を占った伝説が由来。この山には「あいわい山」の別名が明治まで語られていたが、町衆に人気のあった山であったことをうかがわせる。色鮮やかな日本三景を描いた胴掛けが特徴。
⑨ 月鉾 (つき鉾)
『古事記』によれば、伊弉諾尊が黄泉の国から戻り、禊祓いをされたとき、左眼を洗って天照大神、右眼を洗って月読尊、このあと、鼻を洗って素戔鳴尊を生んだ。月読尊は夜を支配した神だが、水徳の神でもあり、月鉾は、この故事に由来する。鉾頭に、横40センチ、上下24センチの金色の三日月。真木の中ほどに天王様を飾った天王台の下には籠製の船が真木を貫いてとり付けられる。元治元年の大火にもわずかに真木を失っただけだった。
音頭取りの方は若いですね。
囃子方のゆかたの柄もステキです。
⑩ 孟宗山 (もうそう山)
中国・24孝の1人、孟宗は、母親が病気になったため、好物のたけのこを求めて竹林を歩きまわったが、寒の季節で1本もない。疲れて座り込んでしまったとき、たけのこが出、母親は元気を回復した話からきている。町名が笋(たかんな=たけのこの意味)町というのもこれに由来する。白綴地に雄渾な筆致で孟宗竹林が描かれた見送りは、竹内栖鳳の筆。月の沙漠は平山郁夫さんですね。
山鉾の数は全部で32基あります。あと2回・山鉾巡行をいたします。
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長刀鉾の鉾頭です。キラ~ンと光ってます。
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コメント
山鉾巡行、久しぶりに観ましたが、暑かったです(笑)
午後の予定、全てパスしてホテルへ直行しました
投稿: きこ | 2012年7月20日 (金) 12:00
お久しぶりです。
いつも応援してます←書かなくてもいいのに(笑)
今年の祇園祭はTVで拝見しました。
寄る年波には勝てず、また都合も合わず…です。
ことしのお祭りは天気にも恵まれ良かったです。
当事者は大変なご苦労ですが…。
いつもながら、このアルバムの作成時の夫婦の仲は…
狛犬の阿吽の呼吸を思い出させます。
生の写真を見れることは大変に幸せです。(感謝です)
りせさんの性格からすると、始めたらとことん突き詰めてぶち当たるまで猛進のご様子ですから、健康のために始めた水泳も、また、足が動かなくなるまで無理をされるのは必定です。
私も、個人的には似た傾向がありますが、最近に経験で悟ったことが一つあります。スポーツジムでウォーキングを1時間しないと気が済まなかったのですが、実際には30~45分で十分でありスポーツ後に牛乳一本を30分以内に飲めば良いとの事でした。熱中症予防の為にも、血液量増加の為にも。
経験則ではなく、無理の無い適度さと適当さが必要みたいです。人生は長く老後の楽しみも亦永く楽しむ気持ちが肝要みたいです。
老婆心から一言。
ぎ…ギラギラと
おん…雄ならぶ鉾
ま…奉るには
つ…慎ましやかな
り…理性と血性
投稿: もうアルツ | 2012年7月20日 (金) 14:07
こういう大きなものを撮るには
高さのある旦那さんが撮るっていうのも有りですよ
うん、いけてます♪
いやぁー、それにしても暑そうですなぁ・・・汗
おつかれさまです
投稿: munixyu | 2012年7月20日 (金) 14:22
★きこさん お久しぶりです♪
ゴメンナサイm(_ _)m メール頂いてたのに。
梅雨明け即の山鉾巡行。
以前、新町通りの角で辻回しを撮っていた時、熱中症寸前にまでなったので、どうしようか迷ってたのです。
夕方の神幸祭ですら凄い暑さでした。
いつも見て下さってること、ありがとうございます
投稿: りせ | 2012年7月20日 (金) 21:35
★もうアルツさん こんばんは♪
スイミングというか、水中ウォーキングというかでしたが、凄いですよ・・・80才くらいの方がざらで、皆さん得意種目がバタフライですよ。私はクロールで息つぎにもたついてましたが、クロールのバタ足のやり過ぎです。でも水泳は気持ち良いですね。
30分以内に牛乳ですか・・・それ、聞いたことあります。私は自家製の紫蘇ジュースとチーズを持って行ってました。同じことですね。(o^-^o)
1人で決めて1人行動だから、1度辞めるとプッツリになってしまって・・・あぁまた泳ぎたい。
せっかちで・・・以前、太極拳やったことありますが、あのスローモーに耐えられず家では3倍速でやってました。効果なしですね。
り…理性と血性・・・ん? 血性ですか、血液ドロドロは困りますしね(笑)
投稿: りせ | 2012年7月20日 (金) 21:57
★munixyuさん こんばんは♪
私撮るとき、思いっきり手を上にあげたり、しゃがんだりしてますよ。( ´艸`)プププ
先日の神幸祭の石段上からの写真は私のですが、前の方が脚立に座ってられて・・・(;´д`)トホホ…・・思いっきり手を伸ばして撮ったのばかりで・・・(´;ω;`)ウウ・・・
西日がきつくて暑かった・・・
投稿: りせ | 2012年7月20日 (金) 22:04
しかし、ええお天気でよかったね。
鉾巡行はやっぱり空は青ないと映えへんし。
投稿: Tacchan | 2012年7月21日 (土) 12:45
★Taccha~n こんにちは♪
お祭りはお天気に限るけれど・・・
2006年の山鉾巡行は大雨で雷まで鳴ったの。
その中での巡行は感激もんやったえ・・・泣けたわ、忘れられへんえ。
あれこそ、町衆の魂って感じやったえ。↓見てね。
http://kyoto-albumwalking.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/__69eb.html
http://kyoto-albumwalking.cocolog-nifty.com/blog/2006/07/post_ba9f.html
投稿: りせ | 2012年7月21日 (土) 13:19